OKStars インタビュー

Vol.130 アニメ監督

多田俊介

「テニスの王子様」アニメ10周年記念プロジェクト第2弾『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』がいよいよ2011年9月3日(土)公開!
OKStars Vol.130は、同作品を手がけられた多田俊介監督が登場!“テニプリ”の魅力と思いを語っていただきました。

多田監督はOVA等も手がけられていますが、今回の『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』で一番気をつけたり、気を使ったところは?

映画はTVやOVAシリーズのように長く話を続けるものではなく一発勝負なので、ねらいはキャラクターをたくさん活躍させたい、ということで、そのためにどういう映画にしていったらいいかを考えていきました。

『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』、レギュラーメンバーだけでも大人数ですが、どんなバランスで活躍させようと考えましたか?

立海のような例外もありますが基本的には各校の部長たちがバトルの主役を受け持つ形で括りました。もっと言うと、リョーマ君という一年生で一番年下の主役を、先輩たちが見守ったり助けてくれる、そういう象徴的な意味合いもあって、今回は三年生の部長たちを主に選抜してみました。

>イギリスという舞台設定についてはいかがでしょうか?

企画段階では、他にもいろいろな国名も上がりましたけど、最終的にウィンブルドンがあるイギリスに落ち着きました。それと、複数のキャラクターが同じ渦中で、試合をしたり、物語を進めていくには、普通にテニスコートで何ゲームという試合ばかりではダメなので、舞台は古城で…という風に肉付けしていって完成しました。

今回のゲストのライバル「クラック」はどんな存在にしようと考えましたか?

リョーマ君と取り巻く先輩たちという「テニスの王子様」に出てくるキャラクター全体にとって、全員が向かっていける相手にしておかないと話が進まないということもありますが、前回の映画がリョーマ君個人の因縁がストーリー上にあったので、今回は全員にとって共通している形でライバルを設定していこうと考えて、複雑な過去を持ったイギリス在住の少年、という設定で作ってみました。

キャストの方々のアフレコの様子はいかがだったでしょう。

レギュラーの方々は長く関わっているので自分のキャラだけではなく物語全体のことを知っていてくれました。自分以外のキャラがどういう展開で何を喋っているのかをすごく面白がってくれたり、自分の役を喋ったらおしまいではなく、自分が出ていないシーンでもこのシーンの台詞がよかったよねって共有していました。

>ではゲスト主役の大東俊介さんや特別ゲストの早乙女太一さんらはいかがだったでしょうか。

今回のゲストキャストはおまけ的な出演ではなく、このクラックのメンバーたちがストーリーの軸にある展開なので、ゲストの役者の方々には思いっきり期待していました。そして出来上がりも期待に違わぬ感じでした。それと、ゲストの役者さんがゲストキャラクターの年齢と実年齢が近いこともあって、少年の悩みと葛藤が自然とにじみ出てきていて、うまくハマったなと思いますね。

『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』の一番の見せ場、見どころは?

約90分の中でここ、という言い方は難しいのですが、各校の部長たちのそれぞれの戦いですね。単に試合の勝ち負けではなくて、試合ごとに特徴を持たせているので、その展開を楽しんでほしいです。登場するキャラクターが美味しくみえるように設定してありますので。

監督が考える「テニスの王子様」の魅力とは何でしょうか?

原作のキャラクター作りがいいんだろうなって実感しています。OVAに『ANOTHER STORY』っていう僕主導で作らせてもらったオリジナルエピソードがあるんですけど、そういうことをやる時もキャラクターの特徴が立っているので、すごく演出しやすいです。主役のリョーマ君じゃなくても面白い話がいくらでも作れる、しかもそれが一人や二人ではないのがすごいところですね。

「テニスの王子様」は海外でも受け入れられていますが、監督ご自身はどのようにお考えでしょうか。今回の劇場版は台湾でも同日公開なんですね。

キャラクター人気という意味で言うと、日本のお客さんと海外のお客さんが感じていることは全く変わらないと思います。特殊なネタを仕込むというよりは、キャラが魅力的であることを堪えず追求していくと、同じように世界中のファンの方々が共有できるのかなと感じています。

OKWaveにもアニメ監督になりたい、という質問が多いのですが、多田監督からワンポイントアドバイスをいただけますか。

思い込みはダメですね。すごく難しいところですが、意外とアニメの現場って実作業の場なので、思い込みだけが強すぎても苦しくなるし、ノリだけで実作業をしなかったら終わらないので、やっていることは地味ですが、作業をし続けることが大事な現場です、ということを力説したいですね。

>ところで、アニメの場合は、一度決まってしまうと、実写の映画みたいに現場で何かが変わるようなことってないんですよね?

一度決めて指示を出したら、後は描き上げるしかないので、絵コンテの段階でしっかり創り上げないといけない部分はありますね。

>絵コンテ時点で動いている絵が見えるものなんですか?

見えてます。アニメ業界の作り方は、絵コンテが描き上がった時点で余程のことがないとその後のサプライズは起きないんです。なのでだいたい大まかな上がりは見えていますね。

多田俊介監督の作品作りの“モットー”をお聞かせください。

ストーリーが完結した後もキャラクターが生き続けていると思えるような作品にする事。
どんなジャンルの作品でもそれをモットーにしております。

『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』を楽しみにしている当インタビュー読者にメッセージをお願いします。

エンターテインメントを目指しましたので、各キャラクターの活躍を楽しみにぜひ観にきてください。

多田俊介監督がいま気になっていることを世界中のテニプリファンに「質問」してください。

もし次に映画化という時には、物語の舞台はどこがいいですか?

Information

『劇場版 テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』
2011年9月3日(土)、全国ロードショー公開


テニスの聖地・ウィンブルドン。世界の強豪ジュニア選手を集めた大会に日本代表校として招かれた青学(せいがく)、氷帝、立海、四天宝寺の面々。しかし一同を事件が襲う。練習中に「クラック」というストリートテニスグループに襲われたのだ。そしてクラックのアジトの古城を舞台に、古城の様々な場所での戦いに挑むことになるリョーマたち。テニプリオールスターズの死闘を見逃すな!!

原作:許斐 剛(集英社 ジャンプ・コミックス刊)
監督:多田俊介
制作:NAS
製作:劇場版テニスの王子様プロジェクト2011
配給:松竹

公式サイト

(C)許斐 剛/集英社・NAS・劇場版テニスの王子様プロジェクト2011

Profile

多田俊介

アニメ監督。『劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦!』(2011)をはじめ、OVA『テニスの王子様 OVA ANOTHER STORY II ~アノトキノボクラ』(2011)など「テニスの王子様」シリーズをはじめ、多数の作品を手がける。

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