OKStars インタビュー

Vol.148 女優

大塚シノブ

OKStars Vol.148は、史上初となる日本とシンガポールの共同制作ドラマ『ムーンケーキ』(TBSにて2011年12月24日放送)主演の大塚シノブさんが登場!同ドラマやシンガポールのことなどお聞きしました。

ドラマ『ムーンケーキ』主演が決まった時はどう感じましたか。

自分がやってきたこと、今まで歩いてきた道の全てがここにつながったと思いました。これを自分以外の方が演じたら、自分の存在価値が無くなると思うくらい、自分が理想としていたことが全部来たと感じました。

日本とシンガポールの合作ドラマということで、その点はいかがでしょう。

2年くらい前からシンガポールで活動してみたいという気持ちがありました。日本語、中国語、英語が交差する国ですし、自分の活動にとって理想的だなって思ったんです。そんな時にこの企画が来てびっくりしました。

>では主人公の川久保美月役をどんな風に演じようと思いましたか?

どういう風に、というのはなかったです。美月は全てを捨てて日本から渡ってきたので、そこから生まれたものを大事にしようと思いました。恋愛をする、という部分でも「ここはこうしたい」というようなことではなく、その場の空気や雰囲気が伝わればいいと思いました。地震に直面するシーンでも、実際に傷ついている人がいるので、こういう風に泣きたいとかではなく、その立場で感じたことや、自分がどこまで近づいてその気持ちに寄り添えるかということを大事にして、そのままを出すようにしました。私は中国語での会話もしていますけど、言葉ではない違う面でのコミュニケーションがとれたらいいなと思って演じました。

>日本の現場とは違いましたか?

今回の現場は日本とシンガポールで半々くらいでしたけどスタッフの人数は少なかったし、あらためて日本の役者は恵まれていると感じました。シンガポールでは役者も自分のことは自分でやるそうです。たとえば洋服も自分で選ばないといけないし、全て自分の責任で決めるので、ある意味すごくタフにはなりますね。日本だと、役者へのケアも行き届いていて、演技だけに集中できる環境を用意してもらえるのでやりやすいとは思いますけど、海外に出るとすごくタフになりますね。

相手役のチー・ユーウー(戚玉武)さんはどんな方でしょう。撮影中のお話などお聞かせください。

彼は人として魅力的な面もあるし、人の気持ちに敏感なところもあって、私自身もそういう部分を持っているので、その部分で通じ合えたと思います。言葉を交わしていなくても、目を見るだけで伝わるところもありましたので。撮影中盤くらいからはすっかり仲良くなって、感情の深い部分での話もできて、彼とはすごく貴重な友達になれたと思います。

ヒューマンラブストーリーであると共に、東日本大震災と海外から差し伸べられた救援への感謝、というテーマもあるということで、演じる上で考えたことなどお聞かせください。

嘘をついたらいけないと思いました。このシーンは気持ちが盛り上がるところだからこういう風に泣かないといけない、みたいなことは一切考えずに演じました。震災で亡くなられた方がたくさんいらっしゃるので、そこでそういうことを考えるのも失礼だと思いましたし、誰かを亡くされた方の気持ちは正直なところ私自身直面していないので分からないです。だけどそこに寄り添う気持ちで、日本人として、人間として同じ思いを自分でその場で感じて、それをそのまま出そうと思いました。

全編シンガポール・ロケですが、シンガポールの印象は?

今回が初めてだったのですが、ガムも持ち込んではいけないような国だったので、本当に清潔で女性にとっては危ないこともなく、すごく安心して暮らせそうな国でした。自然もそこそこあって、ちょっと暑いですけど、夜景が綺麗なのでデートするところには困らないロマンチックなところが多い国でした。
また、シンガポールはいろんな文化が交差している独特の国だとも思います。私は中国にいましたけど、中国とも違う魅力もありましたし、アジアの中であって、アジアではないとも感じました。

『ムーンケーキ』見どころをお願いします。

本当は全部、と言いたいです(笑)。『ムーンケーキ』はただの綺麗さや憧れだけのラブストーリーではないと思います。震災と直面した家族との絆や、友情もそうですし、美月という主人公は婚約破棄や親との不和があって、もがいたり苦しんだ上で全てを捨てて心を閉ざして東北からシンガポールに出てくるので、本当は素直に感情を出したいのにそうできずにいる彼女がジュンロンという男性と出会って変わっていく、一度終わったと思っていたものがまた回りだす、そういう部分に共感していただけると思うし、心に残るドラマだと思います。

大塚シノブさんが中国の俳優学校に留学し、アジアで活動される“きっかけ”は何だったのでしょうか?

当時は私も美月と同じように仕事のことや、これからの人生をどう生きていこうか考えて悩んでいましたし、多分、美月のようにもがき苦しんでいたんです。そんな時期にモンゴルに旅に出たんですが、そこで一緒にいた人が亡くなったり、いろんな困難や偶然の出来事を経験しました。帰国後にアジアの映画に興味を持つようになって、中国の映画を観た時にここに行きたいと思ったんです。その感覚を大事にしようと思って、美月のように全てを捨てるように中国に渡りました。

今後目指すところは?

いろんな役を演じてみたいですし、それで今回のような素敵な心に残るような作品に出会えたらいいなと思います。今回は海外でのロケということもあってもすごく新鮮でしたし、違う国の方と共演するのは日本人同士とは違って面白い体験だったので、また機会があればやってみたいと思います。

大塚シノブさんの“モットー”をお聞かせください。

自分の言葉ですが、「私は温室の花ではない。風が吹いても倒れない」と言い聞かせているんです。雑草ではないけど、踏まれても立ち上がる、そういう強さを持っていたいですし、自分自身の弱いところをその言葉で奮い起こして立ち上がってきたんです。

では最後にOKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

大塚シノブさんがいま気になっていることを「質問」してください。OKWaveユーザーが「回答」します。

Information

『ムーンケーキ』
TBS 2011年12月24日(土)16:00~16:56放送

史上初、日本とシンガポール共同制作によるドラマ。
全編シンガポールロケ。人と人の絆を改めて問いかけるヒューマンラブストーリー。
ハイパーレスキュー隊員として人命救助に命をかけるシンガポール男性と、東北出身の日本人女性の出会いを描いていく。
「ムーンケーキ」とは中国菓子の「月餅」のことで、シンガポールでは中秋の名月を見ながら家族で分け合って食べる慣わしがあり、このタイトルには家族の絆、人と人との絆への思いが込められている。

製作著作:TBS メディアコープ
プロデューサー:貴島誠一郎 和田のり子
出演:大塚シノブ チー・ユーウー 笛木優子 プリシア・チャン 市毛良枝

番組サイト

Profile

大塚シノブ

6月5日生まれ、神奈川県出身。
学生時代から日本のTVドラマやCMで活躍した後、中国に単身留学。独学で中国語をマスター、ハリウッド女優となった中国女優チャン・ツィイーと同じ名門の俳優学校「中央戯劇学院」に特待留学生として入学し、本格的に演技を学ぶ。中国では映画やドラマを中心にファッション雑誌では度々表紙も飾る。香港の化粧品ブランド「FANCL」のイメージキャラクターに起用され、2007年公開の映画『夜の上海』に大抜擢された。

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