OKStars インタビュー

Vol.153 映画『J・エドガー』

クリント・イーストウッド
レオナルド・ディカプリオ

OKStars Vol.153は映画『J・エドガー』特別企画!主演レオナルド・ディカプリオ、監督クリント・イーストウッドへのスペシャルインタビューをお届けします。

インタビュー:レオナルド・ディカプリオ(J・エドガー・フーバー)

クリント・イーストウッド監督との仕事はいかがだったでしょうか?

クリントの映画作りには非の打ちどころがない。直感を信じているからね。自分の勘を大事にしているんだ。モニターの前に立って、僕らを見ながら、スクリーンを通して観た時にこれでいいかどうかを自分自身に問いかけているんだ。自分の感覚を信じているんだ。そんな人と一緒にいられるなんて、とても素晴らしいことだよ。
それにクリントは僕らとチームを組んで、アイデアに耳を傾けて、一緒にこの映画を作ろうとしてくれたんだ。僕にとってこれがクリントとの初作品で、唯一のコラボレーションでもあるけれど、僕らの間には本当の信頼関係があったし、目標や意図を互いに共有し合って最高の映画作りを目指すことができた。僕が必要としている以上のすべてを彼は与えてくれたね。

『J・エドガー』の脚本についてどう感じましたか?

フーバーはアメリカ人にとって、とても重要な人物なんだ。それだけに脚本家のダスティン・ランス・ブラックには、かなりのリサーチが要求されたよ。ランスは僕がフーバーをどう演じるか、アメリカ史の様々な時代とそこで起こった重要な出来事を通じて僕らがどんなトーンでこの作品を描き出すのか、どんなドラマを生み出すつもりなのか興味を持っていたね。

FBIが、今のような巨大組織に変わっていく様も描かれ興味深いですが、どう感じましたか?

フーバーは強迫神経症気味なところがあって、部下たちの外見に対しても執拗なこだわりを持っていたんだ。FBI捜査官はこうであるべき、というね。髪の毛もフサフサで、背も高く、筋肉質で、ヒゲもきれいに剃っているべきで、いつもスーツ姿で、大卒以上でなければならない。それに喋り方も丁寧で、若手政治家のような部分を持ち合わせることを要求したんだ。そうやってアメリカ警察のイメージを一変させた。彼が作り出した捜査官たちが何をしていたのかは、現在でも謎に包まれている。彼らが実際に裏で何をしていたのかは分からないままだけど、彼らが偏在していたのは事実だ。どこにでも現れて、職務を遂行し、秘密裏に相手を調べ上げていた。フーバーは最も組織立っていて、効率的で、最高と言われた連邦警察と警察を作り出した男なんだ。

J・エドガーの母アニー・フーバーは彼に大きな影響を与えているように感じますがその点は?

ジュディ・デンチが僕の母親役を演じているよ。まさにフーバーの人生に大きな影響力を与えた女性だ。彼の政治的決断も、野心にも、多大な影響を発揮したんだ。彼の野心を煽った人物さ。堅実さと真面目さで失望と混乱の時代を生き抜いてきたんだよ。それにフーバーは常に母親の助言を求めていたし、母親は息子の政治意欲を駆り立てていたんだ。彼女はステージママに似ている部分があると思うね。ワシントンで暮らしていただけに、息子にはフーバーの名を有名にして、この街の権力を手に入れて欲しいと望んでいたんだ。

インタビュー:クリント・イーストウッド(監督/製作/音楽)

8人の大統領が恐れた、J・エドガー・フーバーという人物を映画化するに至った経緯を教えてください。

プロデューサーのブライアン・グレイザーが脚本を送ってきて、「これやるかい?」と尋ねられたんだ。プロデューサーのロバート・ロレンツが読んでみて、「フーバーを描いた興味深い脚本だ」と言うから、「フーバーだって?そりゃ面白い!」ということになったのさ。アイデアがとても興味深かった。だから私も脚本を読んでみたら、たちまち気に入ってね。翌日には、「気に入った、早速、やろう」と言ったんだよ。

『J・エドガー』はどのような作品なのでしょうか?

1920年代初頭にフーバーが捜査機関を設立するところから始まって、やがてそれがFBIという巨大組織になっていく。そして彼が70代になり、過去を振り返る様子を描いている。リンドバーグ事件をはじめ、歴史的に有名な事件の数々に対する彼の関わりを描いているんだよ。

監督自身、フーバーという人物をどのように捉えていますか?

彼が捜査機関を立ち上げたのは22歳という若さだった。我が身を振り返ってみると、22歳当時など、何も知らないも同然だったよ。フーバーはどうやっていたのだろうね?1920年代の人々は若くして大人に成長していったんだ。そしてフーバーは1918年~1919年にその機会を得て、20年代には様々なことを成し遂げた。高い教育を受け、エリート集団のFBIを作り上げ、訓練していった。非常に才気ある人物だったんだ。

フーバーは、アメリカを影で操っていた独裁者とも言えますね。

フーバーはマスコミをうまく利用していた。それに政治家たちもね。政治家たちはフーバーをお払い箱にできなかったし、歴代の大統領たちは彼に秘密を握られていたんだ。リンドン・ジョンソンとは隣人で、真偽のほどは分からないが、彼が副大統領になったのはフーバーのおかげだったらしい。フーバーはそう主張していたんだよ。そして、結果的に歴史が語る通り、最終的に彼はJFKの後を継いで大統領になったんだ。

難役に挑戦し続けるレオナルド・ディカプリとの初仕事はいかがでしたか?

彼は非常に聡明で、型破りな役が好きなんだ。単なるスター俳優で満足しないんだよ。様々な役柄に挑んで、想像力を伸ばしている。これは尊敬すべきことだと思う。素晴らしいね。

OKWaveユーザーに質問

J・エドガーはFBI初代長官として約50年に渡って、アメリカのあらゆる秘密を掌握し、権力を掌握してきました。もしあなたが、同じ地位について、何かひとつ秘密を知ることができるとしたら、どんなことを知りたいですか? 回答者の中から抽選で、10名様に箱付きのオリジナル・ボールペーンをプレゼントいたします!!ぜひ、ご回答ください!

Information

『J・エドガー』
2012年1月28日(土)丸の内ピカデリー他全国ロードショー

あなたは知っていただろうか。20世紀の半分を占める約50年ものあいだ、アメリカで大統領さえも及ばない強大な権力を手にしていた男がいたことを。50年間に入れ替わった大統領は8人にのぼり、その誰もが彼を恐れたのだ。男の名は、ジョン・エドガー・フーバー。FBI初代長官。20代にしてFBI前身組織の長となり、以後、文字どおり、死ぬまで長官であり続けた男だ。
物語は、人生の終盤に差し掛かったJ・エドガー・フーバー長官が、部下に命じて回顧録を書き取らせるところから始まる。記憶はFBI誕生以前へとさかのぼり、彼の表の経歴が語られるとともに、その裏側の野望、企み、葛藤、苦悩が次第に明らかにされていく…。
2度のアカデミー賞監督賞に輝く名匠クリント・イーストウッドと、3度のオスカー・ノミネートを積み重ねてきた実力派スター俳優レオナルド・ディカプリオの、歴史的名作の誕生を予感させる話題作!

オフィシャルサイト:http://www.j-edgar.jp
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

Profile

レオナルド・ディカプリオ
米カリフォルニア州ハリウッド生まれ。
14歳から子役として活躍。1997年に世界的大ヒット作となった『タイタニック』でケイト・ウィンスレットと共演し、ゴールデングローブ賞主演男優賞(ドラマ)にノミネートされた。同作は歴代の興行記録を次々と塗り替え、作品賞を含むオスカー®11部門を征した。
これまでに米アカデミー賞®に3回ノミネートされ、数々の演技賞を獲得している。最近では、名匠マーティン・スコセッシと4回目のコラボレーションとなったドラマチック・スリラー『シャッター アイランド』、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』(共に10)に主演。
演技だけでなく、製作会社アピアン・ウェイを運営しており、同社はこれまでに『アビエイター』『シャッターアイランド』などの出演作のほか、『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』(04)、『Gardener of Eden』(07)、『パブリック・エネミーズ』『エスター』(共に09)、『赤ずきん』(11)などを製作。
地球規模の環境保全に対する尽力でも知られる。98年にレオナルド・ディカプリオ財団を設立し、ドキュメンタリー『The 11th Hour』(07・未)などのクリエイティブ・プロジェクトを手がけ、厳選したほかの団体とともに大衆の意識を高める数多くのキャンペーンで陣頭指揮を執ることによって、環境問題の啓発と活動を促進してきた。同財団は08年前半にカリフォルニア・コミュニティ財団(CCF)と合併し、現在はCCF傘下のレオナルド・ディカプリオ基金として活動。さらに、世界自然保護基金、NRDC(米天然資源保全協議会)、国際動物福祉基金、グローバルグリーンUSAの理事も務めている。

クリント・イーストウッド(監督/製作/音楽)
監督、プロデューサー、俳優として長く活躍し、これまでに2回の米アカデミー賞®監督賞をはじめ、数多くの栄誉に輝く。
当初は俳優としてTV界で活躍し、その後、『荒野の用心棒』(64)、『夕陽のガンマン』(65)、『続・夕陽のガンマン』(66)、『奴らを高く吊るせ!』(68)、『真昼の死闘』(70)などの名西部劇に出演。その他、『戦略大作戦』(70)、大ヒットした「ダーティハリー」シリーズ(71,73,76,83,88)、コメディの『ダーティファイター』(78)と続編の『ダーティファイター 燃えよ鉄拳』(80)、『アルカトラズからの脱出』(79)、スリラーの『ザ・シークレット・サービス』(93)など。
初めて米アカデミー賞®に絡んだのは『許されざる者』(92/監督・製作・主演)。新しい角度で人間の本質を描いたこの西部劇は9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、助演男優賞、編集賞を見事に獲得。また、ゴールデングローブ賞監督賞を獲得し、いくつもの批評家協会から作品賞を授与された。
04年の『ミリオンダラー・ベイビー』(監・製・主・音)では米アカデミー賞®作品賞と監督賞を受賞し、主演男優賞にもノミネートされた。また、主演女優賞(ヒラリー・スワンク)と助演男優賞(モーガン・フリーマン)を獲得したほか、脚色賞と編集賞にもノミネートされた。

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