OKStars インタビュー

Vol.167 アーティスト

PENICILIIN

OKStars Vol.167には今年結成20周年を迎えたPENICILLINがOKStarsには1年ぶり登場!ファン投票によるベスト盤『20th Anniversary Fan Selection Best DRAGON HEARTS』のことなどお聞きしました!

まずは20周年おめでとうございます。20周年を迎えたご感想をお願いします。

千聖 : ファンやスタッフなど、いろんな人たちに支えられてきたし、メンバーの努力もあるし、運が良かったのも全部ひっくるめて、神様のイタズラだという感覚です(笑)。20周年を気負って迎えるでもなく、普通に迎えられている事自体が良いのかな。努力してもどうにもならない事ってあると思うので、いろんな局面を渡りきった自分たちにもびっくりもしているけど、全部神様のイタズラに違いないと思うようにしてる(笑)。

O-JIRO : 単純に嬉しいですね。10周年の頃位から、年を重ねるうちに「おめでとう」って言ってくれる人も増えてきましたけど、やめなければ続いていくので、活動を止めない、リリースを止めない、ということも目標のひとつとしてやってきたところはありますね。そういうことが花開いたというか、気づいたら20周年だったので、また21周年、22周年と迎えられれば嬉しいですけど、続いていくことがPENICILLINの名前が残っていくことなので、今後もとくに気負わず、ここまでやってきたようにやっていきたいと思いますね。

昨年9月から今年3月まで開催された全曲を披露する「20th COUNTDOWN MONTHLY LIVE」、実際に全曲演奏してどう感じましたか?

千聖 : 最新のものから昔のものまで演ったけど、極端に昔の曲は結構やっている方だったから、意外と最後のインディーズ・デーも個人的には楽だったけど、全体の曲数は多かったし、200曲以上あるとしばらくやってない曲もあったので、やっぱりヘビーだった。でも振り返るとやって良かったと思える企画だったよ。

O-JIRO : とくに自分は最初は曲も書けなかったので、この頃から曲を書いたなとか、この辺からレコーディングに口を出せるようになったなとか、自分がだんだんと楽曲の方に意識がいったり、ステージもこうしたいと思えるようになったとか、ライヴのたびに今の自分への成長過程を思い出しました。当時のことをただ思い出すのって難しいですけど曲を演奏すると思い出せるのが面白かったですね。

HAKUEI : 今まで作った曲のすべてを普段からライヴでやっていたわけではなかったので、こんな曲もあったんだっていう発見も多かったです。全曲やるというのは、20周年の節目を迎えるために、今までリリースしたものを振り返る禊的なことをするような感覚でした。でも、それだけにとどまらず、1曲1曲丁寧に自分らの歴史と向き合えたのは、やっていてすごく良かったです。

ファン投票によるベスト盤がリリースされますが、投票結果についてはどう捉えましたか?

O-JIRO : 僕は結構意外でしたね。とくに1位の「花園キネマ」。ライヴでちょくちょく演ってはいるけど、ライヴが基本なのかなと思っていたらランキング自体はそうでもないみたいですし。僕は自分の好きなアーティストでも何度も聴くのはわりとベタな曲だったりするので、そういうベタな曲が1位になるのかなと思っていたらそうでもなく、意外で面白かったです。

HAKUEI : 意外でもあり、これは来るだろうというのもあり、多少なりともファンとメンバーにギャップはあるけど、このくらいならまぁまぁかな(笑)。僕が意外だったのは、「ネバーエンディングストーリー」。前からライヴでやってほしいと言われていた曲だったけど、ベスト盤に入れて欲しいか?と言うとライヴでもほとんどやっていないし、シングルのカップリングでアルバム未収録なので、この曲だけは何でだろうって思いました。それ以外はライヴでやっていたりするし、「花園キネマ」はPVの出来が良くて、当時の自分たちにはない良いものができたと思うので、そういうことも左右しているのかな。楽曲の良さだけじゃなくて当時のビジュアルイメージとかも要素としてあるのかなと想像しました。

千聖 : 意外な曲も予測していた曲もあったんですけど、よくよく考えてみたら、全部自信のある曲を世に出しているから、どの曲も選ばれて当然というか何が来てもおかしくはないと思った。とにかく、参加してくれたみんなに感謝してるのと、ネットで投票するって事自体、オレたちがPENICILLINを始めた時には無かったので、この投票企画自体、時を感じたよ。

「ロマンス」はじめ、“- 20th Ver. -”再録曲は、ライヴ的なノリと、前進している感が出ていて、全体としていわゆるベスト盤以上のものを感じました。この「20th Anniversary Fan Selection Best DRAGON HEARTS」どんなベスト盤にしようと思いましたか?

HAKUEI : 今回録り直した曲はライヴで10年以上やっている曲なので、ライヴ的なところはあるのかな。

O-JIRO : 当時のレコーディング技術が今とは大きく違うから、今の音質に合わせるという録音でした、なので、今回録った曲は古いものが多いし、ライヴで育った曲を録り直した感じですね。

>音的にも統一感がある感じがしました。

HAKUEI : そこは気を付けましたね。今までの曲が全部iPodとかに入っている人でも違う感覚で楽しめると思います。

O-JIRO : 構成を変えてみようとかテクニカルなアレンジをやろうという気持ちよりも、その時の勢いを落とさないことの方に重点をおいて、より良い勢いにしようと思いました。

HAKUEI : 時が経つと音の技術的なギャップは出てきてしまうけど、当時の自分たちも真剣だったので、出来がいいか悪いかで言えばやっぱりいいものなので、当時のテンションを維持するように聴かせるところが今回こだわったところですね。

>納まっている感がなくてすごくいいテンションだと思いました。

千聖 : うん。なので極論、当時のとどこが違うの?と言われてもいいんだよ。違いを気づかせないくらいのが狙いだから(笑)。

HAKUEI : スポーツ選手とかでも20代と40歳とじゃ違うでしょ。でもその違いを気づかせない(笑)。

O-JIRO : フォームは良くなったけどタイムは遅い、じゃダメですしね(笑)。

“- 20th Ver. -”の楽曲のレコーディングはいかがでしたか?

千聖 : 曲によっては当時出来なかったことをやるリベンジ的なこともあったけど、全体では楽しかった。でも、ライヴは普通にやってきたけど、今回録り直してみると改めて奥が深い曲だなと思うことはあった。怖かったのは、ライヴでやっているから余裕だろうとか思うと、勢いや新鮮味がなくなるし、そういうのは音にも表れるので、その辺りは気をつけたね。

HAKUEI : ライヴでやっているからスムーズにいくかなと思って臨んだけど、そうは簡単にはいかなかったですね。前のをなぞると何も変わらないし、ライヴで培ったこととレコーディングの集中力で呼吸が伝わってくるようにと努めたので、かかった時間は新曲のレコーディングと変わらなかったですね。

O-JIRO : カウントを聞きながらドラムを叩くんですけど、カッチリなビートはダメなんですよ。ある程度無視して気持ちでいかないとまったりしたプレイに聞こえてしまってやり直しとか、思っていたよりも時間はかかりましたね。

新曲「Dragon Hearts」はアルバムのラストに聴くと感慨深い気分にもなりますが、「Dragon Hearts」に込められた気持ちをお聞かせください。

HAKUEI : 20周年ベストの記念碑的なものの中の曲なので歌詞にはそういう要素も入れたので、今のタイミングで聴くとそう思えるだろうけど、何年後かに聴くと20周年と関係なく力強いラブソングだったり、その人の心境でいろんな聴き方ができるように作りました。

>曲調はすごくポップですね。

千聖 : これは人柄が出てますね(と自分を指差してます)。

8月からは「20th ANNIVERSARY TOUR 2012」が発表されていますが、「20th COUNTDOWN MONTHLY LIVE」を経て、どんなツアーにしていきたいですか?

千聖 : これも20周年の企画の1つですけど、今年から来年の結成月の2月まではいろんなことをやっていくので、そのお楽しみ企画の1つとして、今回は今まで廻っていないところにも行きます。浜松は初めてだろうし、札幌も久々ですし、感謝の気持ちを持って面白いツアーにしていきたいです。

HAKUEI : これだけではないので、その先も楽しみにしていただければと思います。

O-JIRO : 今回新曲が1曲しかなく、やる曲がある程度分かっている状態なのでみんなでワッショーイ!って盛り上がっていけたらいいなと思います。

PENICILLINのメンバー同士、また、20年経ってはじめて知ったこと、気づいたことは?

千聖 : PENICILLIN自体が最初に組んだ時から、勢いがあって格好良く、それでいてキャッチーであるという、小難しいことではなく単純なものの中から生み出している集団なので、いろんなことを実験した時代もありましたけど、難しいことよりも、みんなで盛り上がれるような感覚の方を大事にしたいなというイメージでいるんだ。だから初期衝動って大事だなって気づかされた(笑)。

O-JIRO : 僕らが20年やっているシーンの中で、同じような気持ちでやってきた人たちと会うことが最近多くて、いろんな売り方、売られ方はありますけど、考えていること自体はストレートでみんな音楽を楽しんでいて、それが原動力なのかなって思えたので安心しました。この先も同じ気持ちで続けていきたいなと思いました。

HAKUEI : バンドを結成して、ミュージシャンのプロになりたいと思っていた頃って、そのプロの入口を目指しているので、実際にプロになった後の10年、20年のことって全然イメージしてないんですよね。当時すでに10年、20年やっている人たちを見てすごいと思ってはいたけど、いざ自分らがその域になってみると、「それで何?」という気持ちなんです(笑)。10年、20年こんなことやったぞ、みたいなことって意外と無いんだなって。きっと続けることそのものが貴重で、大切なのかなって思いました。結成して何年か空いて再結成して、という20年だったらこういうことにはならないし、逆境なのかなと思う時でもみんな前向きだったからここまで来れたと思うし、そういうバンドの空気感が良かったんだと思います。逆にここからが本番かなとも思います。

次の10年、ご自分はどうなっていると思いますか?

HAKUEI : 50歳超えてるね(笑)。

千聖 : 20代で培ったものは30代になって返ってきている感覚があるから、次はむしろ20年間の積み重ねが返ってくるだろうし、これからナメたことやっていると、10年後にはそういうことが返ってくるんだろうな。油断できない世の中というか、野生動物みたいな世界ですね(苦笑)。バンドには天下りとかもないからね(笑)。

O-JIRO : うちのプロデューサーが僕と10歳違いなんですよ。でもステージではガンガン盛り上がっている人なので僕も10年後まだステージに立てるんだ、といういいお手本ですね。10年後も現役で音楽を楽しめているといいなと思いますね。他のことに関してはその時に努力するしか無いですよね。なので音楽が楽しめているといいなということですね。

HAKUEI : 10年前を振り返ってみても、レコーディングの工程も違いますし、そんな中で音楽を作る選択肢や時間の使い方もうまくできるようになるだろうし、もっといい環境でもっと伸び伸びと音楽を作れているんじゃないかなって思いますね。願わくは、世界が今よりももっと元気になっていたらいいなと思います。

O-JIRO : 次の10年後はCDはおそらく無いだろうね。カセットテープもビデオテープも製造してないっていうのがびっくりなので。

千聖 : 音楽をネットで配信するっていう概念自体がデビューする前には無かったからね

HAKUEI : かえってアナログなものへの郷愁が強くなりそうだから、ライヴはすごく忙しくなったりするのかなという気もしています。レコーディングが便利になる代わりにね。

千聖 : 最近だと初音ミクのコンサートとかあるけど、人によってはああいうのが普通で、生演奏が珍しい、なんてことあるかもしれないし。もっと違う概念が出てくるかもしれないね。

O-JIRO : 新たな刺客が出てくるかもね。

HAKUEI : でも映画で最近は3Dって言っているけど、アカデミー賞獲った『アーティスト』は白黒でサイレントの懐かしい感じだから、そういうのがよく見えるというのはあるのかも。

千聖 : 結局、どれも人間がやっていることだし、人間の想像力は機械なんかよりもすごいので、そこに戻ってくるわけですよ。

最後にこのインタビューを読んでいるOKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

千聖 : オレらはただ走り続けていただけで、たまたま振り返ったら20年経っていたということ。当然いつも応援してくれている人には本当感謝ですけど。たまたまこのインタビューを見た人もいたらぜひPENICILLINを応援してくれたら嬉しいです。

O-JIRO : 20年ということで、いろんな人がPENICILLINについてのイメージを持っていると思いますけど、まずはいったん取っ払っていただいて、PENICILLINの音楽を聴いていただくと、意外とストイックなので(笑)、まずは一歩ワールドに踏み込んでいただけると嬉しいです。ぜひベスト盤聴いてください。

HAKUEI : 機会があったらライヴを観てください。20年続いてきたのは、ずっと前を見続けて活動を続けてきたメンバーと、支えてきてくれたファンの集合体で、そこには独特のカルチャーみたいなものが出来上がっているので、それが一番顕著に感じられるのがライヴだし、ライヴには絶対的な自信を持っているので、行ったことがないという人はぜひ来てもらえたら、新しい世界を見せてあげられるし、僕らももっともっと進化していけるので、ぜひライヴに来てください。

OKWaveユーザーに質問をお願いします!

HAKUEI : この前O-JIROさんに設定してもらったPCのメールが受信できなくなって困ってます。なので、一撃でPCが得意になるにはどうすればよいでしょうか!?とくに苦手だったけど克服した、という方、回答お願いします。(切実です!)

O-JIRO : ちなみにOSはWindows7です。マシンパワーも結構あります。

千聖 : オレはブーツをフルオーダーメイドで作りたいんだけど、都内でいいところを知りませんか?

HAKUEI : 僕も知りたいです。

O-JIRO : CDでデジパックってありますよね。僕の持っているCDラックはデジパックの大きさだと上手く収納できなくて困っています。PENICILLINもデジパック仕様のを出しているので、いい収納用の箱とか教えてください。DVDも入るとなお良いです。

HAKUEI : 統一して欲しいよね。あとマンガも。いろいろあるけど、全部ジャンプコミックの大きさでいいよ(笑)!

Information

ベストアルバム『20th Anniversary Fan Selection Best DRAGON HEARTS』
2012年4月11日発売

初回限定盤A(XNBG-10007/B)5,000円(税込)豪華BOX仕様
CD(15曲)+DVD
初回限定盤B(XNBG-10008/B)5,000円(税込)豪華BOX仕様
CD(15曲)+DVD
通常盤(XNBG-10009)3,360円(税込)
CD(16曲)

CD収録曲
1. NEW FUTURE
2. Desire - 20th Ver. -
3. 花園キネマ
4. WILL
5. one star
6. hyper chord
7. Melody - 20th Ver. -
8. Never Ending Story - 20th Ver. -
9. Chaos - 20th Ver. -
10. Rosetta
11. 聖・MARIAN HURRICANE - 20th Ver. -
12. Quarter Doll - 20th Ver. -
13. イナズマ - 20th Ver. -
14. ロマンス - 20th Ver. -
15. 天使よ目覚めて - 20th Ver. -
16. Dragon Hearts ※新曲/通常盤のみ収録

初回限定盤A DVD収録内容
「PENICILLIN CHRONICLE #5/ ビデオクリップ&LIVE映像&20th突入パーソナルインタビュー編」
1. ロマンス - 20th Ver. -/ ビデオクリップ
2. Chaos/ ビデオクリップ
3. 天使よ目覚めて/ ビデオクリップ
4. 花園キネマ/ ビデオクリップ
5. 狂死曲/LIVE at ANOTHER mouth to mouth 1997.7.9 NISSIN POWER STATION
初回限定盤B DVD収録内容
「PENICILLIN CHRONICLE #6/ ビデオクリップ&LIVE映像&20th突入座談会編」
1. ロマンス - 20th Ver. -/ ビデオクリップ
2. Quarter Doll/ ビデオクリップ
3. NEW FUTURE/ ビデオクリップ
4. hyper chord/ ビデオクリップ
5. 99番目の夜/LIVE at ANOTHER mouth to mouth 1997.7.9 NISSIN POWER STATION

※初回限定盤A・BのBOXのデザイン、及びDVDの内容は異なります。
※通常盤には、初回限定盤A・B共に未収録の新曲「Dragon Hearts」が収録されます。

Profile

PENICILLIN

インディーズ時代から失神者続出のライブで話題となり、シングル「ロマンス」での90 万枚を超える大ヒットをし、ヴィジュアル・ロックシーンの一時代を築いたバンド、PENICILLIN。今なお根強いコアファンを抱えながら、若手のバンドとのライヴ交流も図りファン層の若返り化も進んでいる。結成20周年の節目となる2012年、ファン選曲によるベスト盤を豪華初回盤2形体を含む3形体でのリリース。

PENICILLIN Official Site
HAKUEI(Vo.) 「HAKUEIパンチ!!」
千聖(Gt.) 「週刊千聖」
O-JIRO(Dr.)

OK LABEL

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