OKStars インタビュー

Vol.174 製作発表会見

リンダ リンダ

OKStars Vol.174は伝説の最強バンド「ザ・ブルーハーツ」の名曲が全編に渡る音楽劇『リンダ リンダ』が2012年6月20日より公演!演出の鴻上尚史さんや主演のSOPHIAの松岡充さんらが出席した製作発表会見の模様をお送りします。

司会進行:新保友映さん(ニッポン放送アナウンサー)

まずは皆さんの意気込みをお聞かせください。

松岡充 : マサオを演じる松岡充です。初演から8年の月日が経っていますので、初演からさらにステップアップした舞台にしていきたいです。

伊礼彼方 : バンドのリーダーのケン役の伊礼彼方です。僕にとって「ザ・ブルーハーツ」の楽曲と一緒に過ごせるカンパニーは本当に夜も眠れないくらい興奮しています。今までは屋根のないところで歌っていましたが、今回屋根のあるところで歌わせてもらえるので、楽しみにしています。

星野真里 : マネージャー・ミキ役の星野真里です。初めての音楽劇、声をかけていただいてとても光栄に思っています。精一杯稽古します。ぜひ劇場に足を運んでください。

丸尾丸一郎 : 大場を演じる丸尾丸一郎です。鴻上さんは僕が演劇を始めた時に戯曲を読み漁った尊敬する大先輩なので、その鴻上さんの、しかも「ザ・ブルーハーツ」の楽曲が歌えることに今から興奮しております。

高橋由美子 : ケンの恋人カオリ役の高橋由美子です。とにかく頑張ります。

大高洋夫 : 元過激派の男を演じる大高洋夫です。初演の時は劇場に行く時に2度ほど職務質問を受けたので、今回は職質を受けないように頑張りたいと思います。

鴻上尚史 : 8年ぶりにやっと再演できることになりました。そしてご機嫌なキャストに恵まれて非常に興奮しています。8年前はある堤防を巡る話でしたが、いまは新作のつもりで書くと堤防から離れて、今の日本の状況ともがっぷり組むロックバンドたちの話になりました。ぜひご期待ください。

鴻上さん、8年越しの再演についていかがでしょうか?

鴻上尚史 : 初演の時から松岡君とは「ぜひまたやりたいね」と話していました。音楽劇はやればやるほど育っていく作品だと思います。世界的に知られたミュージカルはみんな再演とブラッシュアップで成長していくものなので、この作品もそうやって育てて、ぜひまたやりたいと思っていました。

お話できる範囲で、今回変更になった部分は?

鴻上尚史 : 初演は、リードボーカルだけレコード会社に引き抜かれたバンドマンたちの話で、残された人たちが本当のロッカーになろうとして、ある堤防を勢いで爆破しようとする話でした。今回は、昨年の3.11も踏まえて、人の大切なことに対してロッカーが向き合おうとする話になりました。

「ザ・ブルーハーツ」の曲の中で皆さんが好きな曲は?

松岡充 : この『リンダ リンダ』でも歌わせていただく「チェインギャング」ですね。

伊礼彼方 : 僕は「青空」が好きです。僕は和と洋のコラボレーションしたような顔をしていますが、幼少の頃はそれがコンプレックスで、そんな時に出会ったのが「青空」。「生まれた所や皮膚や目の色で一体この僕の何が分かるというのだろう」という歌詞に感銘を受けて、見た目はこうだけど中身は違うぞと曲に背中を押されました。

>伊礼さんは「ザ・ブルーハーツ」の曲に出会って音楽活動を始められたそうですね。

伊礼彼方 : そうなんです。

松岡充 : あれ、SOPHIAって言ってなかったっけ?(笑)

伊礼彼方 : そうですよ!SOPHIAのコピーバンドでこの世界に入りましたから!(笑)…はい、実際には「ザ・ブルーハーツ」のコピーバンドから音楽の道に入りました。こうやってまた「ザ・ブルーハーツ」に巡り会えたのはありがたいですね。

星野真里 : 劇中でも歌う「キスしてほしい」です。

伊礼彼方 : 誰にキスしてほしいの!?

星野真里 : そういうことじゃないんです!(笑)「生きているのがすばらしすぎる」という歌詞がいいです。

丸尾丸一郎 : 僕は「イメージ」という曲が好きですね。僕も多国籍な顔をしているので、「イメージがあればいい」という歌詞がいいです。

高橋由美子 : 私は「ラブレター」が好きですね。私自身は「ザ・ブルーハーツ」をよく聴いていたわけではないですが、第三舞台を観ると楽曲が使われていることが多くて、それがキッカケということが大きいです。

大高洋夫 : 僕は「夕暮れ」です。僕もギターを弾くんですけど、簡単なコード進行なのに、メロディがすっと入ってくる名曲はあまりないと思うので、大好きですね。

鴻上尚史 : 僕は好きだからこれを作って、今回19曲入るんですけど、「人にやさしく」かな。本来タイトルも「人にやさしく」でも良かったんですけど、TVドラマにもありましたので。

歌稽古が始まっているそうですが、どんな様子でしょうか。

松岡充 : 稽古場では高橋姐さんが牛耳っていますので(会場笑)、姐さんの指示の下やってます。たまたま昨日のはじめはいらっしゃらなかったので、和気あいあいとやってましたけど(会場爆笑)、みんなはじめて会ったとは思えないくらい楽しくやっています。このまま楽しすぎると進んでいかないんじゃないかと心配になるくらい和気あいあいとしてます。

高橋由美子 : たまたま歌唱指導の先生と仲良しで、先生が私を見て「うんうん」って言っているから私を見てOK出したんだって言われただけですよ。私は牛耳っていません!

役とご自分はリンクしますか?

伊礼彼方 : 僕は音楽を目指して挫折した側なので、僕が演じるケンはやってた音楽が共通するというより、意固地に進んでいこうとする性格はちょっと似ていると思います。僕も少し大人になって考え方も変わりましたけど、10代、20代の頃の自分とケンはダブるところがあります。

松岡充 : 僕はめちゃめちゃリンクしますね。自分たちも田舎でバンドを始めて、インディーズ、メジャーとやってきたので、そういうところを振り返ることもあります。アーティストとしては「ザ・ブルーハーツ」が羨ましいですね。鴻上さんは「ザ・ブルーハーツ」のファンでこうやって作品を作っていますので、SOPHIAにも鴻上さんのような方が現れて、作品を作って欲しいですね。

鴻上尚史 : いやいや、そのためには解散しないといけないんだよ。

松岡充 : そうなんですか!?

鴻上尚史 : 『マンマ・ミーア!』でこの形式が世界的ヒットになったのは、ABBAが解散していたからなので、次々と新曲が出てきたらダメなんです。

松岡充 : じゃあ解散して、復活してもいいんですか?(会場笑)

鴻上尚史 : そりゃダメでしょう(笑)

ロックは永遠に続く反抗だ、ということですが、みなさんの「反抗」エピソードは?

松岡充 : 最終的には自分の中のもうひとりの自分に対しての反抗ですね。大人になるといろんな知識が自分の中に植え付けられるので、諦めたり丸くおさめようとしますけど、1つか2つは突き通すものを持っていたいなと思います。

伊礼彼方 : そこまで社会派ではないですけど、常に大人にいらだちを感じていたいなとは思います。年齢は取っていきますけど、大人になりたくないという10代の頃の気持ちがどこか根本に残っていますので、たまに反抗的なことを言ってみたりはします。ただ最近は受け入れることも必要だとは思っています。

星野真里 : 周りの方が私のイメージで似合う服とかを言ってくださるのですけど、自分では黒とか真っ赤な口紅とか、今回のポスターのような衣装も好きで、最近はそういう服を着るようにもなりました。周りがどう思っていても構わないけど、自分の好きなものを持ち続けることが私なりの反抗なのかなと思います。

伊礼彼方 : とても可愛いというか、同い年と思えないくらいしっかりしてる…。(会場笑)

丸尾丸一郎 : 僕は自分の劇団では脚本を書いていて、座長の女性が演出をやっているんです。それで稽古場で演出を付けられると、「やだ。そんなつもりで書いたんじゃない」ってダダこねています(笑)。

>じゃあ次は…

鴻上尚史 : あ、今どうでもいいと思って次行こうとしましたね。ま、僕らもそう思ったけど!(笑)

>(笑)ではあらためて、次は高橋由美子さん。

高橋由美子 : 私は常にですね。反抗というか戦いはどこの現場にもあります。それが嫌ということではなく、自分の中のイメージと観ているお客さんとの距離感をどう埋めるかという戦いでもある…前を向いて戦っていくことですね。

大高洋夫 : 僕はナビに反抗していますね。基本的にナビ通りには行かないです。

鴻上尚史 : 僕はコンビニとかで手をおへその前において深々とお辞儀されるのを見ると、「お前は執事か!」と内心ツッコミ入れています。

鴻上さんの演出については?

伊礼彼方 : 鴻上さんの演出は初めてなのでそれ以上のことは言えませんが、このお話をいただいてから毎日が楽しみです。

松岡充 : 鴻上さんの演出は神様の目線ですね。僕らが『リンダ リンダ』という世界を作っていく中で、真上から全員を見ながらにして、鴻上さん自身がそれぞれの役にちゃんとはまっていないと違うと仰る、と僕は理解しています。鴻上さんの演出なので知らないキャラクターはいませんので、そのキャラクターと鴻上さんが100%同化できるかが僕らの目標かなと思います。 鴻上さんは今は会見なのでTV向けに和ませてくれてるけど稽古場では実は怖いですよ。泣きそうになるかもね。

伊礼彼方 : えっ!マジですか?

鴻上尚史 : 嘘に決まってますよ(笑)。

松岡充 : さあどっちでしょう(笑)。

>キャスティングした立場からはいかがでしょうか?

鴻上尚史 : バッチリだと思います。松岡さんは初演以来嬉しいことに演劇界にも残っていただいてミュージカルなどにも出られていて、僕も誘ったかいがあったなと思いますし、伊礼くんは「ザ・ブルーハーツ」好きで自分のCDにも「ザ・ブルーハーツ」の曲を入れているくらいだから、出てもらえたのはすごく嬉しいですね。

「ザ・ブルーハーツ」についてあらためてコメントを。

伊礼彼方 : 僕は「青空」という曲で「ザ・ブルーハーツ」を好きになりましたけど、あの頃は「チェルノブイリ」の意味も分からなかったけど、いま振り返ってみるとあらためて衝撃を受けますね。あれだけ強いメッセージをメロディアスな曲に乗せて歌っていたんだと、聴き直して感じました。

松岡充 : 色褪せない楽曲たちだと思います。同じアーティストとしては、ヒロトさんたちとリハーサルスタジオでご一緒することもあったので、「ザ・ブルーハーツ」という遠い存在であると同時に、身近な尊敬する先輩でもある。ただ、それぞれの「ザ・ブルーハーツ」像はすごく深くて、大きくて、優しくて、粗削りでと、ファン一人一人でも違うと思うので、そこを追い求めるのではなく、自分たちの中の「ザ・ブルーハーツ」や『リンダ リンダ』という世界を、初めて「ザ・ブルーハーツ」に接するような人にも伝えていきたいと思います。

鴻上尚史 : 僕は大好きだからやらせてもらうのですが、初演で面白かったのが、松岡君のファン、演劇ファン、ミュージカルファン、それからミュージカルなんか観たこともないような「ザ・ブルーハーツ」のファンたちが混在したカオスな客席というのが面白くて、素敵だなと思いました。今回またそれが見られるかと思うと楽しみです。

最後にファンの方たちにメッセージを。

松岡充 : 「ザ・ブルーハーツ」のファンの方も、演劇ファンの方、キャストそれぞれのファンの方も、敷居無くみんなが楽しめると思います。劇場に来る前の自分とお芝居を観た後の自分とが化学反応が起こって絶対に違う自分になっていると思います。そのために僕たちは命懸けで一本一本やっていきますので、ぜひ劇場にお越しください。

OKWaveユーザーに質問!

皆さんの好きな「ザ・ブルーハーツ」の曲は?

Information

『リンダ リンダ』

壊れかけたバンドと、海を締め切った「あの堤防」。
取り残されたバンドの計画に、人生に区切りをつけたい人々が、次々と巻き込まれていく。
伝説の最強バンド「ザ・ブルーハーツ」メジャーデビュー25周年!
吠える!走る!珠玉の名曲が全編にわたる音楽劇、待望の再演決定!

作・演出:鴻上尚史
出演:松岡充、伊礼彼方、星野真里、丸尾丸一郎
田鍋謙一郎、岸博之、佃井皆美
三上陽永、小沢道成、大杉さほり、恩地徹、本多剛幸、明石鉄平
高橋由美子、大高洋夫

東京公演:2012年6月20日(水)~7月22日(日) 紀伊國屋サザンシアター
大阪公演:2012年7月28日(土)~30日(月) 森ノ宮ピロティホール
福岡公演:2012年8月2日(木)~3日(金) ももちパレス

チケット:8,400円(全席指定税込)
※東京、大阪公演はU-25チケットあり(6,000円、25歳以下限定)

http://www.thirdstage.com/knet/lindalinda2012/

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