OKStars インタビュー

Vol.195 映画監督

ジョス・ウェドン

OKStars Vol.195は、大ヒット公開中の『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督への来日インタビューをお送りします!

『アベンジャーズ』の監督を引き受けたきっかけと、『アベンジャーズ』のどこに惹かれましたか?

コンセプトそのものですね。同じスクリーンに登場することはおろか、一つの空間を一同に共有するということ自体がありえないだろうと。こんなちぐはぐなキャラクターが一斉に集まってどんな話になるんだろうっていうことに、作りごたえがあるんじゃないかと感じました。

「スパイダーマン」シリーズで知られるマーベル・コミックはよくご存知でしたか?

もちろん。10歳くらいの頃からマーベルのコミックスはありとあらゆるものを読み尽くしたんじゃないかな。ひとつひとつのキャラクターに独立したシリーズがあって世界観が確立しているので、『アベンジャーズ』ではそれがひとつの世界に集まってまとまるということが魅力的だと思いますね。

脚本もご自身で書かれていて、キャラクターのバランスやひとつにまとめる難しさはありませんでしたか?

完璧な配分でキャラクターのバランスを取るのはさすがに無理なので、例えば「ホークアイの出番はもっと多くてもいいんじゃないの?」と言いたい人もいるだろうし、脚本の推敲を重ねていく段階にはトニー・スタークばかりが目立って『アイアンマン』の映画みたいになりかけたこともあったので、作業は難しかったですね。でもひとりひとりが魅力的だと思うので、最終的にはひとりひとりに平等に脚光が当たるように、活躍させてあげたいという気持ちでまとめました。

監督自身はどのキャラクターが好きですか?また、ここにはいないマーベルのキャラクター全体ではどうでしょう?

『アベンジャーズ』の中ならブラック・ウィドウかな。非常にミステリアスでタフな女性なのでね。厳密には彼女はスーパーヒーローではないのだけど、彼女にはダークな側面があって、スパイということからも、暗くやましい過去をちらつかせたりしているとこがいいんじゃないかと思います。
マーベル・コミック全体ではキティ・プライド。彼女は13歳で最年少で「X-MEN」に加わるんだけど、僕がそのコミックを読んだ時がちょうど13歳だったので、すごく共感してしまってそれ以来ずっと一番好きなキャラクターです。

バラバラの個性の持ち主たちがアベンジャーズとしてまとまっていく過程を丁寧に描いていましたが、監督として伝えたかったところは?

大々的にメッセージ性を打ち出した映画ではないけれど(笑)、まさに、みんなが力を合わせて、違いを乗り越えてひとつになることが大切だとは思います。いまのアメリカは文化間の衝突だったり分裂が大きな問題になっているし、人がみんな自分勝手になっているような気もしています。その中で自分を犠牲にして世の中、人のために立ち上がるというのがすごく新鮮に感じたし、魅力的だと思います。

アクションシーンでは「次はこうきてほしい」期待通りの展開だったり、7人がそろい踏みした時の高揚感など、どのように作りあげていったのでしょう。

自分が脚本を書いている利点もありますが、プロローグと5部構成という構成を頭の中に描いていました。クライマックスの戦いのシーンも頭の中に入っていたので、そこに向かってどのようにストーリーを盛り上げていくかもあらかじめ考えていました。もちろん編集の段階で順番を入れ替えたりはしましたけど、スムーズなストーリー展開はすごく大事なことだと思うのでそこは非常に気をつけたところですね。

「100年に1度の映像プロジェクト」というくらいの一大プロジェクトでしたが、作る上でプレッシャーはありましたか?

オファーを受けた時は、作品の規模の大きさに一瞬頭が真っ白にはなったけど、始まってみれば、他の作品と変わりなく、発生する問題も同じだし、役者たちが忙しすぎてスケジュールが組めないとか大掛かりなセットを組むのが大変とか予算が足りないとか、それはいつものことですね。そういう意味では今まで対処してきたことと同じだったので、それ自体はプレッシャーにはならなかったです。それと、公開されてしまってからの興行収入は監督の範疇ではないので、そういうことを念頭に置いてしまうと映画は作れないですね。

世界各国で大ヒットして日本公開を迎えました。監督は各国での評判をどのように受け止めていますか?

興行成績がものすごい数字だというのは何となく分かるけど、実際のところはピンときていないんです。もちろん、これだけ多くの人に受け入れられて気に入ってくれたのはすごく嬉しいですね。続編への期待も高まっているということで、僕も楽しみにしていますけど、そのヒットの数字を真に受けてしまうと、僕自身が手の付けられないくらい調子に乗ってしまうだろうから、いまくらいの気持ちでいるのがちょうどいいです。

ではいままさに公開中の日本のファンにメッセージをお願いします。

ぜひ劇場で観てください!一言で言えばそうなるけど、“エンターテインメント大作”と呼ばれる映画では普段あまり期待できないような、予想もしない深い人間ドラマや重厚なキャラクター描写をしっかり作り込んでいるところを誇りに思っているので、そういうところを堪能してほしいです。もし観てつまらかったら、僕がそんな人を見つけられたらですけど、お金を返しますよ(笑)。

続編に向けて、今回注視した方が良いキャラクターや構想などをお聞かせください。

今回マーク・ラファロが初めてハルクを演じましたけど、彼とは意気投合して、このキャラクターをもっと追求したいねという話をしました。ハルクに変身した時はヒーローと言うよりもモンスターに近い存在なので、そんな彼が他のヒーローと一緒にいるのがちょっとシュールで面白いと思うんですね。マークは素晴らしい俳優でよく演じてくれたのでこのキャラクターをもっと掘り下げていきたいです。あとはホークアイをもうちょっと活躍させてあげようかなとは思っています。

>ちなみに監督は誰が「最強」だと思いますか?

ハルクですね。なぜならハルクは「怒り」の感情で変身しますので、「怒り」という感情が最も強いと感じるからです。

>アベンジャーズ以外だと?(笑)

重力じゃないですか(笑)。重力には逆らえないからね。

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Information

『アベンジャーズ』大ヒット上映中!

地球侵略へのカウントダウンが開始された時、70億人もの人類の未来は、“最強”の力を持つヒーロー達に託された。
彼らの名は、“アベンジャーズ”。だが、意思に反して集結させられた彼らはそれぞれの心の傷に囚われ、ひとつのチームとして戦う事を拒み続ける。次第に明らかにされる“アベンジャーズ”の知られざる過去と苦悩…。
人類史上最大の敵を前に、果たして彼らは地球を救うことができるのか?それとも…?

監督:ジョス・ウェドン
出演:ロバート・ダウニーJr./クリス・エヴァンス/マーク・ラファロ/クリス・ ヘムズワース/スカーレット・ヨハンソン/ジェレミー・レナー/サミュエル・L.ジャクソン
公式サイト:http://avengers-movie.jp
Facebookページ:https://www.facebook.com/AvengersJp
TM & (C) 2012 Marvel & Subs.

Profile

ジョス・ウェドン

1964年生まれ、アメリカ・ニューヨーク州出身。
アカデミー賞脚本賞にノミネートされた『トイ・ストーリー』(95/監督:ジョン・ラセター)を始め、数多くのヒット映画で脚本を手掛け、絶賛されたテレビシリーズ『バフィー~恋する十字架~』(97~03)では監督・企画・製作総指揮を務めるなど、精力的に活動するハリウッドのトップクリエイターのひとり。『セレニティー』(05)で映画監督デビューを果たした。近作に脚本を担当した『Cabin in the Woods』(11/監督:ドリュー・ゴダード)がある。

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