OKStars インタビュー

Vol.197 女優

高梨臨

OKStars Vol.197には女優の高梨臨さんが登場!出演作の、巨匠アッバス・キアロスタミ監督の最新作『ライク・サムワン・イン・ラブ』についておうかがいしました。

アッバス・キアロスタミ監督とこれまでの作品についてはご存知でしたか?

オーディションを受ける前には監督のことも知らなかったです。それではじめて監督の作品を観させていただきました。

>オーディションはどんな風に進んだのでしょう?

監督が来日されていて、最初のオーディションは、冒頭のカフェのシーンの台本をいただいてそれをさらっと読んで行いました。オーディションは何回もやって、設定だけ言われてずっとアドリブだったり、いろいろでした。

オーディションを経て『ライク・サムワン・イン・ラブ』出演が決まった時はどう感じましたか?

嬉しかったですけど、オーディションの期間が長すぎて「やっと決まった!」という気持ちの方が大きかったです(笑)。しかもその時はキアロスタミ監督のことを知らなかったので、後々になってこんなにすごい監督の作品だということを知ってびっくりしました。

台本がその日の分しか渡されなかったそうですが、どんな風に演じましたか。

撮影のはじめの頃は、結末も分からないし、演じるキャラクターの性格や心情も分からないので不安でしたけど、やっていくうちにそのスタイルに慣れました。逆に私はこのやり方がすごく合っているなと感じました。

>事前に準備もできないと思うのですが、撮影にはどんな風に臨んだのでしょう。

監督からは「役作りはするな。自分の他の作品も観ないでくれ」と言われていたので、役について何も考えず、ありのままの自分でいこうと考えて臨みました。

現場でのアッバス・キアロスタミ監督の演出はいかがでしたか。

リアリティをすごく求めていました。たとえば、車の中で眠そうにしているシーンは、本当に前日に寝ないでいるように指示されて、現場に行ってからもずっとアイマスクをされていたので、アイマスクを外した時の光のまぶしさの感じをそのまま撮ったり、その時はずっとカメラを回していたので、本当に寝てるところも撮られたり、すごくリアルな撮影でした(笑)。

>共演された奥野匡さんや加瀬亮さんらとはどんな話をされましたか?

冒頭のカフェのシーンは台本をいただいていましたけど、それが直訳のような日本語だったんです。それをまず直さなければいけなかったので、コミュニケーションが必要、というよりもとにかく話さなければならない状況から始まったので、共演のみなさんとはすぐに打ち解けて、現場でもいろいろ話ができたので、すごく楽しかったです。

>映画の完成形は撮っているうちには見えていましたか?

結末も分からないのでその時は分からなかったです。リテイクもたくさんしたので、どこが使われるのか、完成したものを見るまでどうなるのか、期待と不安の気持ちでした。

では完成した『ライク・サムワン・イン・ラブ』、ご自分ではどう感じましたか?

自然な感じで演じるということ以外は監督が何を求めているのか撮影中は分からなかったので、完成したものを観て、こういう映像が欲しかったのかということが感覚的に初めて分かりました。

ズバリ、見どころは?

1回観ただけではすっきりしないというか、時間が経ってから、また考えてしまう部分があって、ずっとこの作品を引きずれる楽しさ、いつまでも終わらないところが『ライク・サムワン・イン・ラブ』の魅力だと思います。

>個人的には『ライク・サムワン・イン・ラブ』というタイトルが秀逸だと感じました。

そうですよね。実は最初は違うタイトルが付いていました。この『ライク・サムワン・イン・ラブ』は歌の名前で、実際に歌が流れるシーンもすごく素敵ですね。恋しているような素敵な名前ですけど、日本人には覚えにくいみたいですけど、この機会に覚えて欲しいです(笑)。

カンヌ映画祭に参加されましたが、あらためてご感想をお願いします。

映画祭自体が初めてだったので、映画で盛り上がれる、こんなに素晴らしい世界があるんだと思いました。また海外の映画祭に行きたいという気持ちにもなりました。

今後の抱負についてお聞かせください。

今回、海外の監督の作品に出演させていただいて、すごく視野が広がりました。自分の女優人生としての考え方が180度変わって、今までは海外の作品に自分が出るという意味での興味はなかったですけど、こうやって映画祭にも行って素晴らしい世界を知って、海外の作品にももっと出たいと思うようになりました。日本、海外問わず、もっと視野を広げて映画に関わりたいと思います。

高梨臨さんの“モットー”をお聞かせください。

ずっと「全力投球」という言葉が好きで、仕事に対してもプライベートに対しても、全力で仕事して全力で楽しんで、何もかも100%でいたいです。小さい頃からそこは変わっていないですね。

では最後にOKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

この『ライク・サムワン・イン・ラブ』は「始まりもなく終わりもない」と監督も言っていますけど、1回観ても2回観ても見方が変わってくるし、感想を人と共有することでまた観たいと思えるような、ずっと楽しめる作品になっているので、まずは観てほしいなと思います。それと、3人の感情がすごく不器用で、もどかしいような、儚いような感情がすごく出ているので、その部分も観ていただきたいです。

高梨臨さんからOKWaveユーザーに質問!

私が演じた明子は、最初のシーンで彼氏に電話で嘘をついているのですが、
世の中の女性にはそういう面があると思いますか?(笑)
また、そういう女性をどう思いますか?(笑)

Information

『ライク・サムワン・イン・ラブ』
2012年9月15日(土)ユーロスペースほか全国順次公開

80歳を超え、現役を引退した元大学教授のタカシは、亡妻にも似た一人の若い女性明子を、デートクラブを通して家に呼ぶ。
整えられたダイニングテーブルには、タカシによってシャンパングラスと桜海老のスープが準備されるが、まどろむ明子は手をつけようともしない。
明子はむしろ、彼女に会うためにいなかから出てきた祖母と会えなかったこと、駅に置き去りにしてきたことが気にかかっている。
翌朝、明子が通う大学まで車で送ったタカシの前に、彼女の婚約者だというノリアキという青年が現れる。ノリアキはタカシを明子の祖父と勘違いする。運命の歯車が廻りだす。

監督: アッバス・キアロスタミ(Abbas Kiarostami)
出演:奥野 匡、高梨 臨、加瀬 亮
配給:ユーロスペース

公式サイト:http://www.likesomeoneinlove.jp/

(C) mk2/eurospace

Profile

高梨臨

1988年12月17日生まれ。
『GOTH』(08年/乙一原作)に主演として映画デビュー。2009年「侍戦隊シンケンジャー」シンケンピンクとして活躍。2011年に石井岳龍監督『生きてるものはいないのか』にリョウコ役で出演。その他TVドラマ「宇宙犬作戦」、NHK-ACジャパン共同キャンペーンCM「やさしい森」、そして2012年に入って「オーパーツ」「パパドル!」をはじめ、多数のTVドラマやバラエティ番組に出演するなど多方面で活躍している。さらに今後の出演作に古澤健監督『今日、恋をはじめます』(12年12月8日公開)がある。

高梨臨オフィシャルブログ「StrawbeRin」

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