OKStars インタビュー

Vol.243 俳優

ジェームズ・フランコ

OKStars Vol.243は3月8日公開『オズ はじまりの戦い』主演のジェームズ・フランコへのインタビューをお送りします。

原作の『オズの魔法使い』は子供の頃のあなたにとって大事な作品でしたか?

そうだね。『オズの魔法使い』は僕が子供の頃に、L.フランク・ボームの作品は全部読んだんだ。しかも、学校以外の場所で、自分で読んだ最初の本だったんだよね。だから僕にとっては非常に大事な意味のある本だったし、それに、1939年の映画も、まだビデオがなかった頃にTVの再放送で観たんだよ。

今回の『オズ はじまりの戦い』において、あなたが演じたオズはどんな人物ですか?

この映画においては、若い頃のオズの魔法使いが登場するんだけど、1939年の映画では、彼はある種、どこかインチキな行商人か詐欺師という感じで描かれていたよね。それで今作を作るにあたり、サム・ライミと脚本家のデヴィッド・リンゼイ=アベアーが、オリジナルの映画をどこまでインスピレーションとして使ったのかはよく分からないけど、またはどこでこの作品のインスピレーションを得たのかは分からないけど、というのも、この映画は、原作のどの本を映画化したとは特定できない内容なんだよね。だから、言ってみれば、すべてを合体させたよう内容になっているんだ。この映画におけるオズは、ペテン師でもあり、移動式のサーカス一座にいる奇術師でもある。だけど、本当の魔法使いってわけではなくて、ちょっとした手品のできるマジシャンでしかないんだ。それと、ちょっとプレイボーイでもあって、サーカスが訪れるすべての場所の女性を知っているんだよね。

撮影はブルー・スクリーンの前での演技が中心だったのでしょうか。

それもあったけれど、ブルー・スクリーンの前だけじゃないんだよ。セットもたくさん使って撮影しているからね。ブルー・スクリーンだけで撮影することの方が珍しいんだ。だから、今回の撮影でむしろすごく助かっているのは、ブルー・スクリーンとセットの両方を使って撮影することの方が多いということ。もちろん俳優としては、実際のセットがある方が、それに反応しての演技ができて演じやすいからね。プロダクション・デザイナーのロバート・ストロンバーグは、『アバター』や、『アリス・イン・ワンダーランド』も手がけている人だけど、今回分かったのは、ブルー・スクリーンとセットの両方を合わせて撮影する方が、役者が演じやすいというばかりではなくて、ポスト・プロダクションを手がけるデザイナーにとっても、少しでも実際のセットがある方が、やりやすいってこと。ポスト・プロダクションが始まった時に、ゼロからデザインしないですむわけだからね。例えば、物が落ちていくシーンがあるとすると、その物体にどのように光が当たるのかが分かるし、俳優とセットの関係性も分かりやすいから、CGのデザイナーも作業がしやすいんだよね。そういう風に撮影することがほとんどだったんだ。

演じる上で意識したことは?

例えば、『ゴッドファーザー2』で僕がロバート・デ・ニーロの役を演じるとしたら、『ゴッドファーザー』というその映画のタイトルとなったマーロン・ブランドが演じた役のキャラクターの行動を本当にしっかり掴まなくてはいけないと思うし、マーロン・ブランドがそういう行動をするようになった理由のようなことを考えながら自分の役を演じなくてはいけないだろうと思うし、また彼の歩き方ひとつとっても、彼が若かった時もどこか似たものとして歩かなくてはいけない、と考えると思うけど、この映画では、年を取ったオズの実際の行動がどうだったかということはあまり重要ではないんだよね。もっと大事なのは、物語そのものだし、いかにしてオズが誕生するのかということだし、偉大なる魔法使いオズが『オズ はじまりの戦い』という場でいかに様々な経験をするのかってことなんだよね。それがこの映画で重要な部分なんだ。

サム・ライミ監督とは非常に近い関係にあるのですか? いつも一緒に仕事できる作品がないか捜しているのですか?

どうして知ってるの?サムと話した?(笑)。これがサムとは4本目の映画になるんだ。だから、僕は恐らくブルース・キャンベルと、それから数人を除くと、サムと最も多くの作品を撮った俳優のひとりになると思うんだ。それが自分ではすごく嬉しいんだよね。うん、本当に最高だよ。とりわけこの映画は、『スパイダーマン』とは、違う内容の作品だし、それに、『スパイダーマン』3作においては、助演だったからね。だけど、この作品では主演だし、だから、僕とサムがコラボレーションする機会がもっと増えたし、一緒に撮影するシーンも増えたね。僕は、『スパイダーマン』の1作目のリハーサルの時から、サムと一緒に仕事するのが大好きだったし、すごく楽しかったんだ。だから、この映画は、少なくとも僕が思うに、ふたりにとっても本当に良い経験になっていると思うんだよね。間違いなく僕にとってはそうだしね。だから、僕は、彼が続編も監督してくれるように祈っているんだよね。僕はこの映画の続編も契約しているからね、だから、彼も続編を監督してくれればいと願っているんだよね(笑)。だけど、彼が続編をしてくれるにしろ、または別の映画を監督するにしろ、また一緒に仕事できたら嬉しいよ。

あなたは、『オズの魔法使い』の原作が大好きだと言っていたので、恐らく誰よりも原作を知っているのではないかと思うのですが、脚本を読む前に原作があまりに素晴らしいために、上手く映画化されていないのではないかと心配したりはしませんでしたか?

僕は、サムに会う前にこの作品が映画化されることについて知っていて、というのも、元々はロバート・ダウニーJr.がこの役をやることになっていたからね。結局彼がどうしてやらなくなったのかは知らないんだけど。でも、とにかくダウニーJr.がやることになっていた時点でこの作品の映画化について聞いて、それで、誰かが「サム・ライミが“オズ”みたいな作品をやるらしい」と言っているのを聞いたんだ。だから、その時点で『オズの魔法使い』をベースにしつつも、そのまま映画化するわけではないんだろうなあとは思っていたんだよね。それでロバート・ダウニーJr.がやると思っていたのに、サムがこの映画の件で、僕に会いたいと言ってきたんだ。僕はその時は、特に心配したりはしなかったかな。その理由は、サムだったらあの世界観を素晴らしく監督できるだろうと思ったからで、それで実際に脚本を読んだ時、むしろこちらの方が良い、とすら思えたんだよね。まず、この作品が、重要な意味において、原作『オズの魔法使い』の精神に非常に忠実だと思えたからなんだ。原作本にインスパイアされながら、今回ここでファンタジーの世界を作り上げ、映画化するにあたり、すごく多くのエネルギーと時間を注いでいるのが分かったからね。それに、技術的に新たなことが可能だからという理由でだけではなくて、別の意味で、キャラクターをある意味現代版として描いていたし、原作本の要素に忠実でありながらもね。主役が、もう少し屈強になっていたし、しかも、それがこの世界観にぴったりなんだ。さらに、少し場を和ませることができるようなキャラクターにもなっていて、彼はこの世界の奇妙な住人でありつつ、この世界でできる限り様々なことをやろうとしている。そして、地球上の観客とオズの世界の完璧な橋渡し役となっているんだよね。

どのくらい長い期間、撮影していましたか。

6ヶ月だね。この撮影現場の周りには何もないけど、僕はこの周りに滞在しているわけではないからね。僕はロイヤル・オーク市(※デトロイト郊外)というところに滞在していて、楽しいし、今時な場所なんだよね。とは言え、週末はそこにはいないんだけど。僕はいないけど、でも週末は遊ぶ場所もあるんだ(笑)。そういう場所があるってだけでも良いし。エネルギーは感じるしね(笑)。だから、今回の撮影現場は、その他の映画の撮影よりずっと楽しいよ。

これだけ長い撮影において、エネルギーの配分をするのは難しいのではないでしょうか? 最初にエネルギーを使いすぎて、後でエネルギー切れするというようなことはないですか?

確かにエネルギー配分は、簡単じゃないけど、僕の場合は、割と簡単にリズムを掴めたんだと思うよ。確かに長い撮影だと思うけど、それはサムがそれぞれのシーンに長い時間をかけたいからであって、シーンによっては、当然普通より大変な場合もあるし、全ての人達がいつも以上の努力を強いられる場合もあるけど、でも、ゆっくりと時間をかけてやるから、僕的にはまったく問題ないんだ。僕は自分で監督をして映画を撮影したばかりなんだけど、長編をたったの9日間で撮影したんだ。だから僕はどちらかと言うとすごい速いペースで撮影するのに慣れているんだ。確かにそれに比べるとすごく長い時間をかけての撮影ではあるけど、でもだから大変というわけではないよ。

監督もするし、アート・プロジェクトも同時に色々と手がけていますよね。そんな中で、長い期間1本の映画に専念するというのは、どんな感じですか?

いや、専念してないんだ。ニューヨーク大学のクラスで教えたばかりだし、しかもその教え子がここに来て、一緒に長編を作ったばかりなんだよね。その映画の出演者の中には『オズ はじまりの戦い』に出演している人もいるんだ。ミラ・クニスも出ているし、ザック・ブラフも出ているんだ。その他にジェシカ・チャステインも出ているし、デニス・ホッパーの息子のヘンリー・ホッパーも出ているし、そして僕も出ているんだ。だからかなり豪華なキャストなんだよね(笑)。それはニューヨーク大学の授業のためで、クラスでビデオによるプロジェクトをやっていて、アメリカの古典的な芝居を家の中で撮影するという内容なんだ。それから、それに似た“バンパイア・プロジェクト”というのもあるんだけど、それは、子供の頃のファンタジーを再現しているような感じで、家の中でお芝居をして、家を散らかして、偽の血を部屋中にばらまいて、でも、お母さんに「片付けなさい!」と怒られたりしないというね(笑)。だから散らかしっぱなしにできるんだ。だから、そういうプロジェクトをやっているし、それに、僕はまだ学校で勉強もしているから、スカイプで先生の指導を受けたりしているんだ。

先生をしていて楽しいことは何ですか?

それはたくさんあるなあ。僕はニューヨーク大学の大学院で教えているから、生徒はみんな実力があって、あらゆる意味で、自分達のやっていることがしっかりと分かっている生徒達なんだ。しっかりとした知識のある人達と作業するのは素晴らしいし、しかも彼らは映画制作を始めたばかりだから、その情熱が凄まじいんだよね。もちろん『オズ はじまりの戦い』の撮影現場にも情熱というのはあるんだけど、でもここにいる人達のほとんどは10年以上も映画制作に関わってきた人達だからね。だから、生徒達のそれとはまた違ったエネルギーが大好きなんだ。それに触れると僕自身が彼らと一緒にプロジェクトを手がけることに喜びを感じるからね。それから、僕は、大学という場所自体が好きなんだよね。僕自身も今学生をやっていて、本来なら、年齢的には、もう学ぶ年ではなくて、自分が学んだことを後世に伝えていくべき時期が来ていると思うんだ。でも、プロの学生になってしまう代わりに、先生になれば、40歳になっても、大学という環境に留まることができると思っているんだ。

『オズ はじまりの戦い』は、特定の原作を映画化したものではないということですが、そういう空想上の作品で演じるというのは、どのような体験ですか?

最高だよ。ある意味、映画の中の物語というのは、映画作家がやることと似ているし、メタファーになっているんだよね。僕の役は奇術師で、ショーを行うわけだけど、オズという国において、様々な理由によって幻想を作り上げるんだ。この映画は基本的にはそれについて描かれていて、彼がいかに幻想の世界を作り上げるのかについてなんだよね。観客のために、想像上の世界を作り上げるんだ。だから、僕にとっては、素晴らしい経験であり、この作品は、どんなことだって作り上げて良いという機会を最大限に活かした作品だと思うんだよね。そういう世界を目撃できるというのは素晴らしいことだと思う。もちろん、僕はそうじゃないタイプの作品だって大好きだけど、とりわけ自分で監督するような時は、予算の関係もあるんだけど、よりリアリティをベースにした作品を作ることが多いからね。だけど、それとはまったく別の方向に行くのも素晴らしい経験なんだ。

マジシャンとしての腕前はいかがですか?

実はここには撮影が始まる2週間前に来たんだけど、絶対に2週間前に来るように言われたからなんだよね。それで、ラスベガスの素晴らしいマジシャンであるランス・バートンという人に付いて、毎日特訓してもらって、すごく色んなことができるようになったんだ。鳩を使ったトリックから、火を使ったものから、帽子から何かを出したりとかね。それでかなり上達したと思うんだ。それをiPhoneで、録画しておいて良かったと思っているんだ。なぜなら、せっかくやったのに、時間の関係で、ほとんどのトリックは映画からカットされてしまったからね(笑)。だけど、かなり上手くなったよ。ランス・バートンが横にいてくれないとできないようなトリックもあるけど、でも、かなり自分でも満足しているんだ。

ラスベガスであなたがマジックを披露するのを見るチャンスはありそうですかね?

もしかしたらね(笑)

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Information

『オズ はじまりの戦い』
2013年3月8日(金)3月8日(金)3D・2D全世界同時公開

カンザスのサーカス一座の奇術師オズは、その魅力と口の上手さを武器に、いつか「偉大な男」になることを夢見ていた。ある日、乗り込んだ気球が竜巻に襲われて、魔法の国オズに迷いこんでしまう。たまたま名前が同じために、この国の予言に残る“偉大なる魔法使い”だと誤解されたオズは、西の魔女セオドラに導かれ、緑色に輝くエメラルド・シティに辿り着く。そこでオズは東の魔女エヴァノラから「オズの国を支配する邪悪な魔女から救って欲しい」と依頼され、この国の人々から救世主として敬われる。財宝と名声にひかれたオズは、案内役の翼を持つサルのフィンリーと共に邪悪な魔女を探す旅に出る。やがて、魔女に滅ぼされて粉々になった“陶器の街”で、ひとりだけ生き残った“陶器の少女”を助けたオズは、南の魔女グリンダに出会う。果たして、彼女こそが邪悪な魔女なのだろうか…?オズと3人の魔女たち。4人の運命が交差する時、オズの国に隠された驚くべき真実が明かされる。

監督:サム・ライミ(『スパイダーマン』シリーズ)
出演:ジェームズ・フランコ(『猿の惑星・創世記』)、ミラ・クリス(『ブラック・スワン』)、レイチェル・ワイズ(『ナイロビの蜂』)、ミシェル・ウィリアムズ(『マリリン 7日間の恋』)

配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 
公式サイト:http://www.disney.co.jp/movies/oz-hajimari/home.html

© 2013 Disney Enterprises, Inc.

Profile

ジェームズ・フランコ

1978年4月19日生まれ。カリフォルニア州出身。
UCLA在学中に演技に目覚め中退。映画デビュー作は『25年目のキス』(99)。TVシリーズ「フリークス学園」(99~00)で人気を得て、TVムービー「DEAN/ディーン」(01)でジェームス・ディーンを演じ、ゴールデングローブ賞受賞。『スパイダーマン』3部作(02、04、07)で主人公の親友ハリー役を演じて世界的に注目される。『スモーキング・ハイ』(08未)でゴールデングローブ賞主演男優賞ノミネート、『ミルク』(08)でインディペンデント・スピリット賞助演男優賞受賞。『127時間』(10)ではアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。ほかに『SONNY ソニー』(02)、『トリスタンとイゾルデ』(06)、『フライボーイズ』(06)、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(11)など。自ら映画の監督や小説も手掛ける、多彩な才能を誇る演技派スター。

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