OKStars インタビュー

Vol.244 初顔合わせ囲み取材

『耳なし芳一』

OKStars Vol.244は<NIPPON文学シリーズ>第3弾となる舞台『耳なし芳一』の初顔合わせ囲み取材の模様をお送りします。演出の宮本亜門さん、山本裕典さんらのキャストの和やかな雰囲気をお楽しみください!

演出:宮本亜門さん
キャスト:山本裕典さん、安倍なつみさん、橋本淳さん、益岡徹さん

初顔合わせということで、皆さんそれぞれの印象はいかがでしょうか。



橋本淳 : 山本裕典さんとは一度お会いしたことがあって、宮本亜門さんは『耳なし芳一』の出演が決まる前に一度舞台を観ていただいたことがあります。安倍なつみさんと益岡徹さんとは今日が初対面です。おふたりとも和やかな雰囲気が伝わってきたので、これからが楽しみです。

安倍なつみ : 亜門さんの演出は3回目になるのですっごく楽しみです。亜門さんの演出が大好きで、どんな演出になるのか、どんな作品になるのか、今回2役やらせていただくので、期待よりも不安の方が大きいですが頑張りたいです。

>安徳天皇の役、ということを聞いた時はいかがでしたか?

安倍なつみ : まず調べました。どんな時代に生きてどんな方だったのか調べて研究しました。

山本裕典 : 宮本亜門さんの舞台でお芝居させていただくのは初めてで楽しみです。皆さんに会うまではすごく緊張していましたけど、皆さん明るい方々でしたので、稽古場も面白くなるだろうし、多分何でも言い合えるような関係になっていけると思います。すごく魅力的な舞台になると会って確信しました。

>琵琶を弾く役ということではいかがですか?琵琶は難しいですか?

山本裕典 : もう練習をはじめています。僕はギターを弾くのでそれに近いところもあるので、本番までの期間、頑張りたいと思います。

益岡徹 : 皆さんとは初めて会いましたが、念願の宮本さんの舞台なのでよろしくお願いします。読み物としてあったものを舞台にしていくということで、いろいろな構造が積み重なっていくわけですが、いただいた台本から、より良い舞台にしようという気持ちが伝わってきます。緊張もしていますが、これから伝統工芸の職人のように積み重ねて行けたらいいなと思います。僕の役は外国人なのでこれをどう演じるかは僕自身の問題でもあるし…

宮本亜門 : 私の問題でもありますね!(笑)

益岡徹 : では、まずは青いコンタクトレンズからお願いします(笑)

>宮本さんはキャストの皆さんについていかがですか?

宮本亜門 : 大丈夫!(笑)本当に良いカンパニーになるなと、キャストの皆さんが決まった時からすごく楽しみにしています。稽古場に必要なのはみんなで語り合えることです。誰かが誰かに指示をするのではなく、作り上げていくことなので、今日集まる前まではドキドキもしていましたが、会った今は楽しみしかないですね。

山本さんは宮本亜門さんに会う前にずいぶん緊張していたという話を聞いたのですが?

山本裕典 : そうですね。いろんな俳優仲間に電話して「亜門さんはどういう人?」と聞いた結果、みんなが「優しくて面白い人だから裕典だったら大丈夫」と言ってくれました。お会いするまでは緊張していましたけど、その通りの方だったのでみんなの言ったことは本当だとも思いました。

>どなたに聞いたのでしょう?

山本裕典 : 亜門さんの「金閣寺」でご一緒された大東駿介さんですね。彼が「金閣寺」の公演をやっている時に僕とドラマで共演していたので、現場で彼が活き活きとしていたのを見て、僕も亜門さんとお仕事したいなとずっと思っていました。

NIPPON文学シリーズ第3弾ということで公演する『耳なし芳一』のコンセプトなど、お聞かせください。

宮本亜門 : 「耳なし芳一」は小泉八雲の作った「怪談」の一番最後に収められている話ですが、この「耳なし芳一」の話をやるだけではなくて、小泉八雲自身も出てきて、小泉八雲の過去、芳一にはどういう過去があったのかを原文からイマジネーションを膨らませています。その中で人間の目に見えるもの、目に見えないもの、という多重構造になっていて、怖い怪談の話ではあるけれども、その奥にある人間の本質を描こうというものです。舞台はとても暗いです。闇の中にグイグイ引っ張られて、最後にはウワァ~となりますが(笑)、人間は様々な面を持っていて、闇も素晴らしいものなので、皆さんが持っている心の闇に触れてほしいと思います。舞台には人形なども出てきます。めくるめく不思議な世界が見られると思います。

益岡徹さんは耳なし芳一の話の中の小泉八雲役というキーパーソンを演じられるということですが演技プランなどは?

益岡徹 : 芳一は目が見えないということで、小泉八雲自身も子どもの頃に左目が見えなくなったということが共通点で、そういうところを糸口にした物語の展開かなと感じています。それをどういう風に、というのはこれから作っていくつもりです。見えているものが見えていないということがあったり、それは現実の社会でも、見えているものが本当に見えているのだろうかと思うことがあるので、見えているようで見えていないとか、見えていない人が実は見ているとか、考えさせられますね。僕自身近視ですが(笑)、八雲が原稿用紙にすごく目を近づけて書くとか、そういうスタンスから、急に視界が拓けていくような瞬間があるといいかなと漠然と思っています。

宮本亜門 : 小泉八雲はのめり込むタイプだと思います。作品に入ったら集中するタイプだろうなと。今みたいに情報が多すぎるわけではない中で、どこまで入り込めるのか、その時に見えるものが面白いと思います。

橋本淳さんはオーディションで選ばれたそうですが、決め手はどういったところだったのでしょう?

宮本亜門 : 橋本さんは芝居がうまいですね。僕がオーディションで一番大切にしているポイントとしては、台詞を読んでもらう時にいろんな気持ちで読んでもらうのですが、「ここをこういう気持ちで」と言ったら橋本さんはすぐに反応してきましたので、役者としてすごく自分を開放できているんだと思います。どんな台詞でも役柄に入っていくのが楽しくなったので、この人だったら山本さんの芳一と橋本さんの佐吉でハマるだろうなと感じました。

>橋本さん、今のお話を聞かれていかがですか?

橋本淳 : ありがとうございます、としか言いようが無いですよね(一同笑)。頑張ります。

>決まった瞬間はどう思いましたか?

宮本亜門 : その場で、だよね。その場で「決まりました」と伝えたんです。疑いがありませんと。

安倍なつみさんは宮本亜門さんの舞台としては「三文オペラ」(2009)以来ですが、今のお気持ちはいかがですか?

安倍なつみ : とっても楽しみです!声をかけてくださって、今回の役を演じきれるかすごく葛藤はしました。ですが、「この役はあべなつちゃんにしかできない」と亜門さんから熱いオファーをいただいたので、嬉しかったです。期待に応えられるか分かりませんが、亜門さんが演出する世界に入ることができる喜びが大きいので頑張りたいと思います。

宮本亜門 : 嬉しいですよねぇ。安倍さんとは2作やってきて、毎回楽しいし、安倍さんは正直なんですよ。稽古場で全部オープンですね、悩んでいる時もハッキリ伝えきますし。稽古場は全員がオープンにしていてこそ、コミュニケーションがとれますが、この方は元々オープンなので、毎回仕事をしていて僕も教えられるし、お互いに創作現場で作っていく楽しみがあります。

「耳なし芳一」というと最後に芳一が全裸になってお経を唱えますよね?

宮本亜門 : 全裸になって唱えますね。もちろんそれが最後にないとね(一同笑)。

>いきごみは?(笑)

山本裕典 : そこですか?(笑)はたして、芳一が身体を鍛えていたとか…そんなことはないとは思いますけど…

宮本亜門 : 聞いたことないから(笑)

山本裕典 : 表に出る以上はやはりきれいな身体で出たいなと(笑)、身体作りも頑張ります(笑)。

では最後にメッセージをお願いします。

山本裕典 : こんなに楽しくて愛のあるキャスト、スタッフが揃いました。これから稽古が始まります。一所懸命作っていきますので、興味が湧きましたら劇場の方まで足を運んでください。

宮本亜門 : 興味が湧きましたら…って!謙虚というかここは「ぜひ」!

山本裕典 : 劇場の方にぜひ足を運んでください。よろしくお願いします。

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この囲み取材の中にも出てきた
「目に見えていて見えていない」「目に見えないようで見えている」
そんなエピソードをお聞かせください。

Information

NIPPON文学シリーズ『耳なし芳一』

誰もが子どもの頃に「怖い話」「昔話」として触れたことがあるこの物語。
伝説、幽霊話などとして伝わっていたお話を、小泉八雲が「怪談」で取り上げ、広く知られるところとなりました。
この「耳なし芳一」の物語の持つ要素は、さまざまな作家、映画監督、あるいは劇作家が自身の作品の中に盛り込み、いろいろな形に変容されて、現代に引き継がれています。
「壇ノ浦」の戦いで滅びた平家の怨霊に届くその琵琶の音は、いったいどのように響いたのだろう。その音色が今の日本に響いたとしたら、私たちは何を感じるのだろうか。
そして芳一という存在は…。
小泉八雲が愛した日本は、目に見えないものと共存しています。
彼は、単に恐ろしさを伝えようとしたのではなく、目に見えないものへの畏怖と敬意を持ち、人々の心のひだに手を差し伸べています。

原作:小泉八雲
演出:宮本亜門
台本:高羽彩
期間:2013年4月13日(土)~21日(日)
会場:KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>

キャスト:山本裕典 安倍なつみ
橋本淳 花王おさむ 大西多摩恵
大駱駝艦(若羽幸平 橋本まつり 鉾久奈緒美)
益岡徹

チケット料金(税込):S席 8,500円、A席 6,500円

主催:KAAT 神奈川芸術劇場
制作:株式会社パルコ

http://www.kaat.jp/pf/miminashi2013.html

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