OKStars インタビュー

Vol.248 映画プロデューサー

クラーク・スペンサー

OKStars Vol.248には映画『シュガー・ラッシュ』のクラーク・スペンサープロデューサーが登場!実在のゲームキャラクターが多数登場することでも話題の本作についてのインタビューをお送りします。

『シュガー・ラッシュ』には日本で非常に馴染み深いゲームキャラクターがたくさん出て来ますが、そのアイディアはどこから出てきたのでしょうか。

この『シュガー・ラッシュ』の製作を始めた頃ですが、リッチ・ムーア監督は、ビデオゲームの世界を描くのだったら、実際にこの世界があるんじゃないかと観客を引き込むためにも実在のゲームを起用しなければならないという考えでした。もちろん中心となるのはオリジナルのキャラクターですが、それ以外のキャラクターたちには実在のゲームのキャラクターたちを登場させることが必須という考えでした。それを聞いた僕はプロデューサーという立場では、本当にできるのかとドキドキしましたが、同時に絶対に実現させようという気持ちで進めたんです。

ゲーム会社の方にそのお話を持ちかけた時の反応はいかがでしたか。

E3(Electronic Entertainment Expo)という大きなコンピューターゲームの展示会がLAで開催されていて、そこでナムコ、任天堂、セガといったゲーム会社の方々とお会いしました。そこで僕と監督は『シュガー・ラッシュ』のストーリーボードや大きなアートワークを見せてプレゼンテーションをしたんです。みなさん非常に大きな興味を示してくれて僕自身、驚きました。プロデューサーとしても、これは行けるかもという感触を掴みましたが、これまでも『トイ・ストーリー』や『ロジャー・ラビット』でいろいろな異なる作品のキャラクターたちが一同に集まるということをしてきましたが、多分みなさん『シュガー・ラッシュ』もそういった“マッシュアップ”のポテンシャルがあるのだろうと感じてくれたんだろうと思います。

どのようなプロセスを経て、実際に画面に登場するまでに至ったのでしょう。

手応えを感じたところで、話を次の段階に進めるにはパートナーシップを築くことが大事だと考えました。そこでパートナーとしての承認プロセスを導入したんです。それぞれのゲームキャラクターが忠実に正しく描かれているか、確実にできているのかを見てもらうために、脚本、キャラクターデザイン、アニメーション、それぞれの段階でチェックしてください、というお話をしました。この提案にみなさんは非常に乗り気になっていただけました。実際にこのプロセスで進めていくうちに、中にはこちらから提案だけではなくて、「うちの会社には他にもこんなゲームキャラクターがいますよ」と逆提案をいただくこともあり、みなさんと非常に良い関係を築きながら映画作りができたと思います。

スペンサープロデューサーご自身は日本に何回も来られたことがあるそうですが、その経験は活きましたか。

そうですね。日本での滞在経験があったからこそ、日本の会社と仕事をするにあたってまず関係を築いてから具体的な仕事の合意や契約に進む、というやり方になったのだと思います。仕事の契約に至るまでに何回もミーティングを重ねました。映画の内容についての話をして、その製作プロセスに引き込んでいくという段階が必要だと考えたのです。一方で、アメリカの会社であると、その関係を築くという時間を省いてスピーディーに進むことが多いのですが、日本では関係構築に時間がかかるだろうとも思っていました。ですので、その分を予め製作スケジュールに組み込んでもいましたので、余裕を持って取り組むことができましたね。

『シュガー・ラッシュ』に登場するゲームキャラクターたちは日本的なキャラクターだとも感じましたが、その点についてはいかがでしょうか。

舞台となる「シュガー・ラッシュ」というゲームは日本から来たのだろう、という想定で作っているんです。ビデオゲームの発祥の地は日本ですから僕たちはこの『シュガー・ラッシュ』の中で主人公ラルフのいる「フィックス・イット・フェリックス」、シューティングゲーム「ヒーローズ・デューティ」、そして「シュガー・ラッシュ」という3つのゲームを作りましたが、とくに「シュガー・ラッシュ」は日本から来たゲームということで日本的な要素をたくさん取り込みたいとも思いました。「シュガー・ラッシュ」のレーサーたちの衣装は原宿のファッションを意識しました。彼女たちの動きも日本のアニメ的な動きを取り入れました。また、「シュガー・ラッシュ」の世界はお菓子の国という設定でしたので、「ポッキー」をはじめとして日本のお菓子をたくさん登場させました。

AKB48の楽曲が起用されていることにもびっくりしました。

「シュガー・ラッシュ」というゲームが日本から来たという設定だという話をしましたが、音楽も日本のものを使おうということでAKB48にアプローチしたんです。彼女たちの日本のフィーリングを歌にして「シュガー・ラッシュ」の世界に提供してもらいました。僕たちはこの『シュガー・ラッシュ』という作品を通じて、ビデオゲームというカルチャーは日本から来たんだよ、ということをちゃんと知っていて、それでこういう世界を作ったんだよ、ということを観客のみなさんにも伝えたくて、このような作りにしたんです。

では『シュガー・ラッシュ』の見どころをお聞かせください。

『シュガー・ラッシュ』はいろいろな要素が楽しめると思います。ビデオゲームの世界が舞台となっていて、既存のゲームキャラクターたちが一同に登場する初めての映画でもあるので、やはりその点がユニークな見どころだと思います。30代から50代の方が観ると、こどもの頃にこういうゲームをやったのではないかと、非常にノスタルジックな気分で楽しめると思いますね。逆にこどもたちは今まさにゲームで遊んでいますから、そんな現代っ子のみなさんにも楽しんでいただけると思います。そして、たくさん笑える、面白いキャラクターたちが登場しますので、そこも楽しめると思います。もちろん笑えるだけではなく、心を揺さぶられるエモーショナルなストーリーとなっています。ぜひ楽しんでいただきたいです。

では最後にOKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

ラルフとヴァネロペのふたりのキャラクターは最初はお互いに嫌っていましたけど、認め合って友情の絆を結んでいきます。それと同時にラルフは自分のことを嫌っていましたが、自分をあるがままに受け入れて自分を好きになる、そして自分が信じていることに対してまっすぐに進んでいく、ということが描かれます。みなさんの中には、理想の自分と現状の自分とのギャップにストレスを感じている方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。ですが自分自身を愛して、自分をあるがままに受け入れていこう、というメッセージをこの映画を通じてみなさんには伝えたいと思います。

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Information

『シュガー・ラッシュ』
2013年3月23日(土)3D/2D全国公開

アクション・ゲームの悪役キャラクターのラルフの願いは、みんなに愛されるヒーロー・キャラになること。
ある日、ついにラルフは我慢ができなくなり、自分のゲームを飛び出してしまう。迷い込んだのは、お菓子の国のレース・ゲーム“シュガー・ラッシュ”。そこでラルフが出会ったのは、不良プログラム(バグ)であるためにレースに出場できない少女ヴァネロペだった。
嫌われ者のラルフと、仲間はずれのヴァネロペ。孤独な2人は次第に友情の絆で結ばれていく。
だが、ラルフの脱走はゲームの掟に反し、このままではゲームの世界全体に災いをもたらすことになってしまうのだ。ゲーム・キャラクターたちがパニック状態に陥る中、ラルフは“シュガー・ラッシュ”とヴァネロペに隠された恐るべき秘密を知ってしまう。はたしてラルフはヴァネロペを救い、ゲーム界の運命を変えることができるのだろうか? 
そして彼は、“本当のヒーロー”になることができるのだろうか…?

監督:リッチ・ムーア(「ザ・シンプソンズ」シリーズ)
製作:クラーク・スペンサー(「リロ&スティッチ」「ボルト」)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

公式サイト:http://www.disney.co.jp/sugar-rush/

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Profile

クラーク・スペンサー

ハーバード大学卒。20年以上にわたりウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの幹部として、財務・運営から映画製作まで、様々な役割を担う。初めて製作を務めた映画『リロ&スティッチ』(02)は、大ヒットを収め、キャラクターたちも人気を得て、ディズニーの人気キャラクターとして定着した。その後も、『ボルト』(08)のプロデューサー、『ルイスと未来泥棒』(07)、『くまのプーさん』(11)の製作総指揮として活躍。『リロ&スティッチ』(02)と『ボルト』(08)はアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた。

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