OKStars インタビュー

Vol.261 女優

福田沙紀

OKStars Vol.261は女優の福田沙紀さんが登場!2013年5月8日~6月2日上演される、井上ひさしさんの幻のデビュー作、こまつ座公演『うかうか三十、ちょろちょろ四十』への出演についてお聞きしました。

『うかうか三十、ちょろちょろ四十』、この作品についての印象をお聞かせください。

台本をいただいて読んだ時には、方言ということもあって難しそうな印象も受けましたけど、すごく好きなストーリーで、心に残るセリフもたくさんあって、ブラックユーモアではあるけれど、ほっこりする、気持ちが温かくなる作品だと思いました。

>井上ひさしさんの最初の作品とのことですね。

そうですね。何回読んでも面白いし、一番初めの本読みの時から「最初なのにこんなに笑えるの?」と自分たちが読んでいる間にふっと笑っちゃうくらいです。初日からこの作品の温かさが現場のチームワークや温かさみたいなものを作りあげてしまったくらいだと感じています。主役の“とのさま”からすると、ものすごい悪夢が始まって、大変な20年にはなるんですけど、客観的にお客様に観ていただく分にはほっこりすると思います。方言で和モノだから肩に力が入って見てしまうかもしれませんけど、全くそんなこともないです。今の時代は物があふれていますけど、この作品の時代はそこまで物があるわけではなくて、人と人とのつながりや、人を好きになることや、いろんな感情もすごくシンプルなので、共感できるところがたくさんあるだろうし、時代がどんなに変わっても基の人間味が感じられると思います。

自分の役柄についてはいかがでしょう。

私は“ちか”という娘と、その子どもの“れい”の2役で、舞台での2役は初めてです。こんなに喋りっぱなしなのも初めてですし、セリフもかなりありますけど、全部が自然で本当にリアルな感情があって出てくるセリフばかりです。自分も他の人のセリフも含めて大好きなフレーズが沢山あるので、私自身稽古や本番で言葉を発することがすごく楽しみだと感じています。

共演者の方の印象は?

藤井隆さんの番組に以前出させていただいたことがありますが、直接の対面ではなくてVTRでの出演だったので、今回あらためまして、という感じでした。“権ず”役の鈴木裕樹さんとは、以前映画のロケで沖縄でお会いしていたので、なかなか標準語で共演できませんけど(笑)、今回は東北弁で、夫婦を演じさせていただきます。
小林勝也さんの演じる“お侍医”は、1日目の本読みの時から藤井さん演じるとのさまと長年一緒にいるような空気感があって、聴いているだけでほっこりしちゃうので、さすがだと思いました。作品の色も影響してか、素敵な座組みだと思います。子役の子たちもすごくかわいいです。子どもの東北弁には癒されますね(笑)。

どんなところを大事にしようと思っていますか。

セリフに人間味があってリアルなので、作るという感じではないですね。元々お芝居をする時に作る感じというのは好きではないので、その役である、その役を生きることを意識して、本当にナチュラルなお芝居ができるのが一番良いですね。舞台の表現も必要だと思いますけど、感情の部分をいつも通り大切にして、自分がイメージするセリフ回しと、井上さんが書いているイメージを近づけられたらなと思いながら演じようと思います。

見どころをお聞かせください。

すごく好きなフレーズがあるんです。とのさまがちかにラブコールをするんですけど、ちかには好きな人がいて、しかも昔から決まった人がいるという時代でもあるので、ちかはとのさまのことを断るんです。それに対してとのさまが「それは恋じゃない」と言うんですけど、ちかが「じゃあ愛かもしれません」と返すセリフがものすごく好きなんです。こんなことって言える!?ってくらいに、同じ女だから反応するのかもしれませんけど、そんな心に残るセリフがたくさんありますし、たくさん共感できると思います。どんなにパソコンや携帯電話が便利になっても直筆の手紙をもらうとすごく嬉しくなるような、そういう人間そのものを感じられるので、ぜひ観ていただきたいですね。中盤あたりは結構衝撃的で「えぇ!?」となるところもありますけれど、ほっこりできると思います。

福田さんはTVドラマや映画などでも活躍されていますが、舞台では役作りは違いますか?

やっぱり違いますね。映像だと細かい部分も伝わりますけど、舞台だと伝わらないところもあるし、演出の方や台本の趣向によって違いますし。ただ、今回の舞台は多分すごく自然なお芝居になるんじゃないかなという気がしています。作品が素晴らしすぎるので、どんな動きをつけるのかは私たちも楽しみです。

最近ハマっていることをお聞かせください。

ずっと洋服が好きなので、ショッピングとか、最近はデザインも描き始めました。こういうのあったらかわいいなというデザインを何枚も描いていて、そのうち時間ができたら試作品を作ってみようかなと、空いた時間で楽しんでいます。

福田沙紀さんの“モットー”をお聞かせください。

最近自分で作った言葉ですけど、「一生、未熟者」ですね。年を重ねると、固定観念とかプライドとか、どうでもよいものにとらわれてしまいますけど、幾つになってもいつでもいろんな人の意見を聞いたり、自分よりも年下の人でも尊敬できるところは自然に受け入れたいと思うし、驕らないようにしたいです。芝居でも一緒で、この人いいなと思ったら、その人のいいところを少しでも吸収することを、それこそ一生できたらいいだろうなと思います。以前からずっとそういう気持ちでいて、最近「一生、未熟者」という言葉に思い至りましたけど、それは甘えの気持ちではなく、いつでもいろんなことを吸収したい追求心があってのものですね。

OKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

『うかうか三十、ちょろちょろ四十』は本当に面白いんです。出演者のどの掛け合いも好きで、とのさまのとぼけているところとか、一番年長者のお侍医が一番物事を知っていて説明しているところも可愛らしいし、本当に気持ちがふわっと和む作品です。とのさまが叶わない恋をする話なので、男性の方々がとのさまの気持ちになると悲しい気持ちになるかもしれませんけど、藤井さんの声の柔らかさが東北弁にマッチしていて、本当に自然でとのさまっぽいです。肩を張らずに、舞台を観に行くことがあまり無い方もぜひ観に来ていただけたらいいなと思います。

福田沙紀さんからOKWaveユーザーに質問!

『うかうか三十、ちょろちょろ四十』ではとのさまが娘に恋する話ですが、
追う恋と追われる恋、あなたはどちらがいいですか?
私は追う方が楽しいですけど、今は追われる方がいいです(笑)。

Information

こまつ座第九十九回公演・紀伊國屋書店提携
『うかうか三十、ちょろちょろ四十』

作:井上ひさし 演出:鵜山仁

昭和三十三年、井上ひさしは二十四歳。このとき、上智大学に籍を置きながらも、浅草のストリップ劇場フランス座で文芸部員兼進行係として働き、NHKのラジオドラマを書き、作家として長い道程の第一歩を踏み出しました。
同時に投稿用として戯曲を何本も書き続け、この年の文部省芸術祭脚本奨励賞を受賞しました。
それが『うかうか三十、ちょろちょろ四十』です。
井上ひさし作家人生の原点でありながら、こまつ座で上演されることのなかった幻のデビュー作。井上流ブラックユーモアを、耳に心地よい東北弁にくるみこんだ、 井上エッセンス満載の作品です。

2013年5月8日(水)~ 6月2日(日)
新宿南口・紀伊國屋サザンシアター

入場料:6,500円/学生割引:4,500円(全席指定・税込)
アンダー24チケット:4,500円(24歳以下限定 当日引換券)
※学生割引:中学、高校、大学、各種学校並びに演劇養成所の学生対象

藤井 隆、福田 沙紀、鈴木 裕樹、田代 隆秀、小林 勝也
阿部 夏実、松浦 妃杏(ダブルキャスト)

【問い合わせ】こまつ座 03-3862-5941
こまつ座オンラインチケット

Profile

福田沙紀

2004年「第10回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞しデビュー。2008年には『櫻の園』で主演を務め、映画デビューを果たす。主な出演作品【舞台】『フラガール』『つばき、時跳び』『影武者独眼竜』『テイキングサイド』【TV】『ライフ』『SPEC』『IS』『大河ドラマ 平清盛』『Wの悲劇』他【映画】『ヤッターマン』『火天の城』『津軽百年食堂』『SPEC~天~』他。第45回ゴールデン・アロー賞新人賞、第32回日本アカデミー賞新人賞他受賞。

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