OKStars インタビュー

Vol.271

後藤ひろひと(Piper)
西野亮廣(キングコング)

OKStars Vol.271は演出家の後藤ひろひとさん(Piper)と西野亮廣さん(キングコング)が登場!おふたりが演出/脚本・出演する舞台『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』についてお聞きしました!

おふたりはこれまでに共演はされていますか?

後藤 : 10年くらい前に関西ローカルの番組で出会ったんですけど、一緒に仕事するのはそれ以来ですね。

西野 : 飲みにはちょくちょく行かしてもらってますけど、仕事をガッツリやるのはそれ以来ですね。

『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』は2008年に西野さん自身の演出で上演されていますが、5年ぶりの再演ということで、どんなお気持ちでしょうか。

西野 : 『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』の再演はずっと狙っていました。次やる時は一番いい形で再演したいなと考えていたので、そういう時は一番理想のところから当たっていきますので、演出はダメ元で後藤さんのところに行こう、ということをプロデューサーの神夏磯さんと話しました。そうしたら後藤さんが「やる」と言ってくれたので、理想が叶って嬉しいです。

後藤 : 「お願いしようか」と言う割には俺を東京まで呼び出したんです(笑)。

西野 : (笑)。酔わせたら何とかなるんじゃないか?みたいな、お酒飲みの会議にしようとしたんです。

後藤 : でもその日、体調も悪くて「俺、今日飲めないよ?」って伝えた時のプロデューサーの困った顔が印象的でしたね(笑)。

>引き受けた理由はどんなところに?

後藤 : 普段は他人の台本の演出をすることはないですけど、これに関しては考えが別でしたね。どう見ても自分が書いたような脚本だったので、これなら自分で触ってみたいなという感じでした。

では、『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』は、どんな舞台を目指しますか。

西野 : 後藤さんの以前の舞台『ひーはー』を観て、それを作りたいと思って真似して作ったのが『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』なんです。『ひーはー』を観終わった時には衝撃で、コメディですけど楽しすぎて感動して泣いちゃったんです。ですので、この『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』を観に来られるお客さんをあの時の自分みたいにしたいですね。僕はあれを観て人生変わりましたから。
『ひーはー』を観た当時はとにかくTVに出たいと思っていた時期で、いただくTVのお話は全部受けて、スケジュールをとにかくTVでいっぱいにしているような仕事の仕方でしたけど、『ひーはー』を観てそういうやり方をやめたんです。自分で不思議だと思うのは、普段は誰もやってないことをやりたいので、誰かが作っていたらやらないんです。でも『ひーはー』に関しては自分がやりたい、“あれが欲しい”と思っちゃったんです。そういうことを思うことは何回かあって、「ひょっこりひょうたん島」も自分が作ったことにしたいとか(笑)

後藤 : アメリカ的だね(笑)。すぐリメイクみたいな。

西野 : レゴとかも“俺が考えたことにしたい”という、そういう欲しさなんです(笑)。それで後藤さんにはパクりますよと話して、それで作ったんです。

後藤 : 誰よりも先にその話を聞かされたのかな。上演する予定もないのに「こんなの書いちゃいました」って脚本を送ってきて。「てめぇ、やりやがったな!」という内容でしたよ(笑)

西野 : (笑)

>後藤さんとしてはそういう作品を演出されることについていかがでしょう。

後藤 : そういうことだから、『ひーはー』と同じスタッフを集めましたよ(笑)。それが望みでしょうから。『ひーはー』は3部作の真ん中でセットが全て同じ間取りなんですよ。今回もその間取りでいこうとしています。だから、そのシリーズの外伝かスピンオフみたいなものを作ろうという感覚ですね。それをやることで作品を自分の手元に取り返してやる気持ちです(笑)。盗まれたものは盗み返さないといけないという気持ちでやっております(笑)。

キャストについてはいかがでしょうか。曙さんなど意外な方もキャスティングされていますが。

後藤 : 僕らとプロデューサーとで決めていきましたけど、僕らが口出しする前に、マンボウやしろさんだけは決まってました。

>曙さんはインパクトありそうですね。

後藤 : この役は曙さんみたいなキャラクターかなって言っていたら、本人が出てくれることになったんです。宣材写真を撮る時も怖かったですよ。「もうちょっと怖い感じで」ってカメラマンが指示を出していたら、突然「ウォーーー!」って叫んで、みんなびっくりしたし、カメラマンも怖くて写真を撮るどころではなかったですから。

演出、脚本という立場と、キャストとしても舞台に立たれますが、稽古はどんな風にしていくお考えでしょうか。

西野 : 「あんたも出なさいよ」と言われました。

後藤 : 舞台に立つことが演出を引き受ける条件でした。書くだけではなく、毎回舞台に出てお客さんを見ることが大切、ということが舞台に立つことの目的です。

>稽古はどんな風に?

後藤 : ものすごく悩んだり、怒鳴り合ったり、いがみ合ったりして生まれるコメディなんてひとつも笑えないです。どれだけ稽古場でみんなが仲良く楽しんだかが全部出ますから。「コイツラ最高に仲良しのチームだな」と思われたらこの台本が一番いい物になると思います。なので、今から予告しておくと、稽古場に入ってまず1時間は遊びます。ゲームをしたりするのがすごく大事ですね。遊んだままのノリで稽古に入ると、一度最高の笑顔になった状態で始まるので、みんなものすごく良いコンディションで稽古に入れますね。いつもそういうやり方で作ってます。

どんなところに注目してほしいですか。現時点での見どころなどお聞かせください。

西野 : はちゃめちゃに楽しいです。笑わせるためだけにスタッフさんも一流の方が集まって、こんなに贅沢なことはないです。

後藤 : 演劇ファンに向けて言うなら、“お笑い芸人が書いた脚本とバカにするんじゃねえぜ”というところですね。そこらの脚本家が書いた脚本だったら絶対に演出しないです。

西野 : ありがたいです。

後藤 : 後藤ひろひとが他人の脚本を演出するのは20年ぶりくらいなので、演劇界では大事件だと思ってもらっていいです。

では、意気込みをお聞かせください。

西野 : 僕が一番楽しんでいると思います。

後藤 : 俺が一番楽しもうと思っているけど、一番は君だね。

西野 : やりたいことが叶っているわけですから、お客さんも勝手に楽しくなるだろうと思います。僕らみんなが楽しい気分で作ったらみんなを巻き込めると思います。最高の夏にしてやろうと思います。

後藤 : 演劇ファンにアピールするなら、「Piperという集団は解散した」とよく飲み屋では言っていますけど(笑)、これはPiperの新作だと思っていただいていいです。

後藤さん、西野さんの“モットー”をお聞かせください。

後藤 : 自分では“ヒロソフィ”と呼んでいるくらい座右の銘がたくさんありますけど、「長生きするなら毎日違うことをするべき」です。医者は毎日規則正しく同じ時間に起きて食事して同じ距離を歩いて同じ時間に寝るといいと言いますけど、それは生物学的な話で、実際にやると間違い無く1日が短く感じるはずです。でも、毎日違う道を歩いて家に帰るとすごく長い時間を歩いた感覚になる、海外旅行に行った時に1日が長く感じるあれですね。それは知らないところを歩いて新しいものに出会っているからです。子どもの頃の1日が長かったのは新しいことに出会うから、大人になるとそういうものがなくなっていくからすごく短くなる。100歳まで規則正しく生きた人と、50歳まで毎日違うことをして生きた人は、多分50歳まで生きた人の方が長生きしたなと思えるはずです。だから毎日違う道を歩くことです。

西野 : 僕は根からチャラチャラしてるからな…

後藤 : 何歳くらいになったら君に重みが出てくるのかな?(笑)

西野 : 『ひーはー』をパクるとか言っちゃている僕がモットーだなんて…あえて言えば「飽きたらやめる」ですね。愚痴ってまで続けたくないし、飽きた仕事は続けません。だから何屋だと聞かれても答えられないんですよね。

後藤 : でもいいと思うよ。そういう質問には答えなくていいんだよ。

では、最後にOKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

後藤 : TVやラジオ、インターネットではできないことが舞台なので、それは来てもらえばすぐ分かることです。せっかくの夏ですし、ここまで来てください。観てもらえば、言っている意味がわかると思います。

西野 : 仕事や何かで悩んでいたりする方の悩みを解決することはできませんけど、そういう時に現実逃避したくなったら、駆け込み寺として最高だと思います。この1時間半は全部忘れてただ笑うだけの時間になりますので、ぜひお越しください。

後藤 : それと、あなたの人生の中でおそらく、一番大きな人間が動いている舞台だと思います(笑)

西野 : 衣装やら何やらで、さらにでかくなってますからね(笑)。

後藤ひろひとさん、西野亮廣さんからOKWaveユーザーに質問!

後藤 : オカヤドカリを郵便局とかでも買えるんですけど、家庭で繁殖させた人はいないんですよ。オカヤドカリの繁殖に関して、情報をお持ちの方は教えてください。
もうひとつ。競技用のブーメランを飛ばすなら、どのくらいの距離が必要ですか?怖くて投げられないんですよ。

西野 : 僕からは、恐竜と怪獣の違いの定義は何ですか?僕は「避けない」のが怪獣だと思っています(笑)。でもハリウッド版のゴジラは弾を避けるので、あれは恐竜だと思っています(笑)。夏によしもとの企画で小学校で怪獣論を話すので、ぜひ恐竜と怪獣の定義をお願いします。

後藤 : 恐竜と怪獣だと普通に考えたら答えはひとつだけどさ、恐竜とトカゲの違いって分かる?

西野 : 後藤さんが仰っていた手の話ですか?

後藤 : それもあるけど、トカゲって鳴かないよね。爬虫類はどれも鳴かないと思うけど、恐竜は最近は鳥類とかの祖先とも言うから、きっと多種多様な声で鳴いたんじゃないかなとか…こういう話は一晩中してられるね。

西野 : もう1問いいですか?皆さん、巨大隕石が地球に落ちてくるとしたらどうしますか?地球最期の日みたいな。僕はキャッチしに行きますね。もちろんキャッチできるわけないんだけど(笑)

後藤 : 恐竜が全滅したきっかけと言われるような巨大隕石ね。でも、それは最近は理由じゃないみたいだね。

そこからも話は尽きず(笑)
巨大隕石を見上げている写真をどうぞ!

Information

『ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック』
東京公演:2013年8月21日(水)~29日(木)紀伊國屋サザンシアター
大阪公演:2013年9月13日(金)~15日(日)梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

脚本:西野亮廣(キングコング)
演出:後藤ひろひと(Piper)

出演:相葉裕樹 木下美咲/
久々沢徹 坂田聡 津村知与支
村上純 マンボウやしろ/
曙 西野亮廣/後藤ひろひと

個性的な発明の数々で世界にその名を馳せるドーナツ博士。
人里離れた山奥、謎めいた洋館内にある彼の研究所には世にも珍しい発明品が所狭しと眠っている…。
そんな研究所にTVカメラが潜入。訪れたのはちょっとワケありの撮影クルー。
しかしタイミング悪いことに違う意味で先に潜入していた者達がいた。
それは宝のニオイを嗅ぎ付けたマカロニ怪盗団。そんな研究所の一大事にドーナツ博士はバカンスで不在!?
撮影クルーと怪盗団、それに何も知らない博士の助手たちが加わって、勘違いが勘違いを生み、騙し合いが偶然を生み、研究所内は想像を絶する事態に陥っていく…。
緻密に計算された笑いの仕掛けの数々に思わず息を呑む至極のエンタテインメント空間を骨の髄までご堪能あれ!

2013年6月8日(土)よりチケット一般発売開始!
チケット:前売り6,500円/当日6,800円(全席指定)
お問合わせ:チケットよしもとお問合わせ専用ダイヤル0570-036-912(10:00~19:00)

公式サイト:http://doughnut-hakase.com/

Profile

後藤ひろひと(Piper)
通称“大王”、脚本家・演出家・俳優。
1987年遊気舎に入団。1989~1996年の退団まで二代目座長として活躍。退団までのほぼ全ての劇作・演出を手がける。1998年に川下大洋と「Piper」を結成。Piper での劇作活動以外でも、パルコプロデュースや東宝、G2プロデュースなど数多くの舞台で脚本や演出を手がけながら、2001年より自身が主宰する「王立劇場」を旗揚げ。2008年より「王立新喜劇」と銘打った吉本新喜劇メンバーと大物ゲストを交えたシリーズ作品を展開中。他にも、劇作に限らず、TV・映画など多岐にわたって台本を提供・出演し、常に表に裏にマルチな才能を遺憾なく発揮している。その描き出す不可思議で魅力溢れる世界と、それに負けない個性的なビジュアルと怪演で演劇界でカリスマ的人気を誇る。また、四カ国語を操る怪優としても有名。2008年公開『パコと魔法の絵本』(脚本・監督:中島哲也、出演:役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡 他)の原作者としても注目を集める。2013年、第5回沖縄国際映画祭に監督・脚本を手がけた 『エル・シュリケンVS 悪魔の発明』で、後藤が考案した「出るシネマ」=<デルシネ>が話題を呼ぶ。

公式ブログ「ひろぐ」

西野亮廣(キングコング)
1980年7月3日兵庫県生まれ。
1999年、梶原雄太と漫才コンビ「キングコング」を結成。「NHK上方漫才コンテスト」で最優秀賞など受賞多数。TV番組で活躍する一方、漫才ライブ「KING KONG LIVE」やソロトークライブ「西野独演会」などの活動も意欲的に行っている。「日の出アパートの青春」「ドーナツ博士とGO!GO!ピクニック」「グッド・コマーシャル!!」(のちに、小説『グッド・コマーシャル』として刊行)、「ペンギン・ボーイズ」ほか、演劇やショートムービーの脚本・演出も行う。

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