OKStars インタビュー

Vol.272 女優

高梨臨

OKStars Vol.272には女優・高梨臨さんが登場!連続ドラマ初主演「放課後グルーヴ」(TBS/放送中)についてのインタビューをお送りします!

「放課後グルーヴ」は先日クランクアップを迎えられたそうですが、まずはご感想をお聞かせください。

一言で言うと、やりきった、という感じがすごく強いです。今回は振りきった役だったので、クランクインする時に自分の中でも完全に振りきってやろうと決めてました。やり残したと思うことが1日もなくて、それくらい毎日全力でやっていたので、クランクアップした後に、もちろん寂しい気持ちはあるんですけど、後悔とか嫌だという気持ちはなくて、本当にやりきった!という気持ちです。

>クランクアップの時には涙もあったそうですね。

クランクアップした直後は泣かなかったんですけど、その時は終わった感じがしなくてハイテンションだったんです。その後に監督と2人でメイキングの撮影をしている時に、やっぱり思い入れが強すぎたのもあるんですけど、ワーっとなった後のしんみりした寂しさが出てきて、監督の前で大号泣しました(笑)。

>クランクアップの時に生徒役のみんなとは何かコミュニケーションはありましたか?

生徒たち同士は泣いている子もいたので卒業式を思い出すような感じで、先生ってこういう気持ちなのかなってすごく思いました。生徒たちがアップする時は、私が一輪の花をみんなにそれぞれ渡していったんです。それをしながら、先生の気持ちが少し分かりました。先生は生徒のことを一生忘れないって言いますけど、2ヶ月くらいの撮影期間でこんな気持ちになるんだったら、実際忘れないんだろうなと思いました。

連続ドラマ主演は初ということでしたが、今回やりきって得たものや感じたことは?

最初は連ドラ初主演だし、年下の役者さんたちと演じる機会も無かったので、自分が引っ張っていかなければいけないのかなというプレッシャーがありました。でも、周りのみんなに助けられたし、生徒役のみんなも普段から「先生、先生」と話しかけてくれたので、自然と先生役になることができました。ドラマの現場をやったことがあまりない生徒たちのお芝居や、彼らが現場にいる姿勢を見て、自分が始めた頃を思い出したり、フレッシュで熱い感じを忘れたらいけないなと思ったり、気持ちをすごく乗せてそのままで演じているのが新鮮で、初心に帰らされるというか、すごく勉強になりました。

>逆にベテランの方々との共演はいかがでしたか?

余貴美子さんは大ベテランの方ですけど、撮影がすごくタイトで朝方まで撮影している時でも、そういうことを気にせず「監督さん、スタッフさんすごいね、こんなに頑張ってるんだね」と現場を盛り上げていて、演技ももちろんですけど、人柄にも救われました。私の役柄のマコちゃんと呼ばれているような感じで自分がいられるというか、余さんとお芝居をしているとついつい余さんに引っ張ってもらうところがありました。大和田伸也さんとは最終話で2人でずっと喋っているシーンがあるのですが、その大和田さんの姿に感動してしまいました。普段の校長先生はコミカルな役なのに、最終回ではぐっと来るようなお芝居を見させていただきました。やっぱりすごいなぁと肌で実感しました。

今までの出演作品と比べても全力投球だったのでしょうか。

今までも気持ちはいつでも全力投球だったんですけど、役によっては100の気持ちの内の10しか出さないような芝居をしたり、普通の女性の役では思っていることを全て出すような芝居はしないので、それに比べて桐生は何にでも全力投球でいくキャラクターなので全てを表に出しきったという感じです。言うことも動きも振りきっているので、そのあたりがやりきった感を強く感じるところです。

>桐生は元ヤンキーというキャラクターですけど、その役柄としてはいかがでしたか?

自分自身ではそういう芝居がすごく楽しくて、後半になるにつれて口調もどんどんエスカレーションしていっています。現場でもその口調に慣れて、普段の喋り口調もついついそんな感じになってしまうくらいでした。キャラクターに対する愛情もありましたし、そういう言葉遣いは楽しいなと思いました(笑)。

「放課後グルーヴ」はダンスをテーマにしたドラマですけど、前半は、意外と踊る場面そのものは少ない気がするのですが、今後はどうなりますか?

後半の話でも「あれ、ダンスは?」って回があるんですけど(笑)、最後はしっかりダンスです。ダンスそのものは、曲に合わせて身体を動かすこと自体が楽しいですし、1人でやるのではなくてみんなで同じ動きをやると、終わった後に楽しいというか、それが本当にコミュニケーションツールになるような感じがしました。

撮影の時の印象的なエピソードは?

第1話の犬みたいなのをかぶっての芝居はすごくシュールで、私じゃなくてもいいのでは?というくらい長い間かぶっていたので、それが面白かったです。飯塚監督ならではの演出方法ですけど、とくに余さんとの芝居で、カメラに向かってお互いが喋っている演出のところはすごく楽しかったです。それと、カメラにギュウギュウに寄って撮るのを、みんなでGGって省略して、共通の言葉で呼んでたのも印象に残ってます。

では、一番大変だったことは?

スケジュールですね…。ナイターシーンが夜明けで最後まで撮れなかったこともあって大変でしたけど、そういう大変さも楽しかったです。それと、9話ではキックやパンチするようなアクションをセリフも無しでやり続けているんです。台本では4分くらいと書かれていましたけど、実際の映像の長さはそれ以上なので、30分枠のドラマでそんなに大丈夫!?って思います(笑)。演じた時は大変でした。練習も相当しましたし、次の日は身体が動きませんでしたね。

飯塚監督からの演出や言われたことで印象に残っていることはありますか。

始まる前は飯塚監督はコメディを撮る方という印象でいたのが、実際にはお芝居をベースに作られていて、こちらが面白いように見せようと思ってやってみても、「ここはどういう考えでやっているの?」と気持ちを汲み取ってくれるので、最初の印象としては意外でもあり、嬉しくもあり、こういう演出をされる方なんだと感じました。それとは全く別に一番印象に残っているのは、走ってクレープ屋を追いかけるカットの時に、結局引きしか撮っていなかったんですけど、監督から「高梨が思う自分が一番ブサイクな顔をしてくれ」と言われたところですね。そんなことを言われたことはなかったので、一番強烈に印象に残っています(笑)。

これまでもキアロスタミ監督、石井岳龍監督、そして今回の飯塚監督と、実績のある監督の作品に出演されてきて、そういった作品に出てきて感じたことは?

監督はみなさん個性的で、監督によって世界観が違うので、それが毎回とても楽しいです。飯塚監督はコメディを作りながらお芝居を重視しているし、カット割りを作らないので、私たちの芝居を見てから「こうした方が面白い」と演出をつけられていくので、その場の対応力を求められました。キアロスタミ監督も同じで、台本もないのでその場で台本を作ってやっていく感じで、今回はそういう経験も活かされているのかなと思います。とくに「放課後グルーヴ」はコメディへの対応力の部分で成長できたかなと思います。

カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の『そして父になる』が審査員賞を受賞しましたが、昨年カンヌのレッドカーペットを経験したことについてあらためてコメントをお願いします。

カンヌ国際映画祭に参加して自分の価値観がすごく変わりましたね。それまでは日本の作品に出ることにしか興味がありませんでしたけど、昨年キアロスタミ監督の作品に出ることができて、カンヌに連れて行ってもらってレッドカーペットを歩いた感動は忘れられないので、また映画祭に行きたいなと思いました。

海外の監督ということでは、日本・インドネシア合作映画が控えていますね?

インドネシアの監督でモー・ブラザースという2人の監督が作っている『KILLERS(原題)』という作品に出演しています。北村一輝さんが主演で、北村さんが猟奇的な殺人マニアのような役で、彼が出会う、唯一この人は殺したくない、という役が私です。お互いに惹かれ合っていきますけど、私の役は北村さんの役のダークサイドを知らないまま、事件に巻き込まれていくという役柄ですね。監督が2人というのもなかなか無い機会だったのでどうなるんだろうという感じでした。カメラマンの方もインドネシアから来られていて、特殊な作品でしたね。台本も英語と日本語でニュアンスが違うので、北村さんと話し合いながら変えていったので、みんなで共同作業で作っていった作品です。

では最後に「放課後グルーヴ」最終回に向けての見どころをお聞かせください。

最終回の見どころはやはりダンスですね。その前の8話、9話では全然踊っていないので「あれれ?」という展開になっているんですけど(笑)、10話ではダンスの発表会があって踊る展開になります。生徒たちの発表会なので私はダンスに参加していなくて、生徒役のみんなが練習しているところも見ていなかったので、本番になって初めて身近で見て、みんなが一生懸命踊っている姿にすごく心を動かされて、感動しました。そこはぜひ見てほしいです。かかっている音楽もいろんな世代に響く感じになっていますので、本当にみんな楽しめると思います。

高梨臨さんからOKWaveユーザーに質問!

「放課後グルーヴ」で私が演じる桐生真琴は、
苦手なダンスをやらないで済むように、みんなにバレバレの仮病までします。
みなさんに質問ですが、そういうバレバレの嘘をついたことはありますか?
あるとしたらどんな時ですか?

Information

ドラマNEO「放課後グルーヴ」TBS
毎週月曜深夜24:28~25:07 放送中

桐生真琴(高梨臨)は、体育を担当する中学教師。彼女には、暴走族に入り高校を2年で中退したが、その後更生し、定時制高校から大学へ進学し教師になったという異色の経歴がある。信条は、「教師(おとな)は、ナメられたら終わり」。抜群の運動神経を武器に、ナメられない教師として生徒たちを指導している。
しかし、必修科目で教えることになった“ダンス”だけは大の苦手。その秘密が生徒たちにバレないように、必死に努力することになるが……。

脚本・演出:飯塚健(『荒川アンダーザブリッジ』)
出演:高梨臨 余貴美子 大和田伸也 他

製作・著作:TBS

http://www.tbs.co.jp/groove_neo/

Profile

高梨臨

1988年12月17日生まれ、千葉県出身、A型。
2007年デビュー。2009年「侍戦隊シンケンジャー」シンケンピンクとして活躍。2013年に入ってのドラマ出演作に「カラマーゾフの兄弟」(フジテレビ)、「火怨・北の英雄 アテルイ伝」(NHK)、「ネオ・ウルトラQ」(WOWOW)など。「放課後グルーヴ」(TBS)で連続ドラマ初主演。映画では石井岳龍監督の『生きてるものはいないのか』(11)、アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』、古澤健監督の『今日、恋をはじめます』(12)などに出演。日本・インドネシア合作『KILLERS(原題)』ヒロイン久恵役として2014年全世界ロードショー。また、現在JR東日本・ビューカードのTVCM「異才のカード。篇」に出演中。

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