OKStars インタビュー

Vol.281 女優/グラビアアイドル

倉持由香

OKStars Vol.281は実際に起きた事件を基に大胆な切り口で映画化した『タリウム少女の毒殺日記』主演の倉持由香さんへのインタビューをお送りします!

『タリウム少女の毒殺日記』のオファーを受けた時はどう感じましたか?

出演のオファーをいただいた時、ちょうど事務所を移籍する間のフリーの状態で窓口がなかったので、私のmixiに直接、土屋豊監督からのメッセージが届いたんです。そのメッセージで監督の熱意が伝わってきたので、実際にお会いして脚本を読ませていただいて、ぜひ受けてみたいと思いました。

本作は2005年にあった実際の事件をもとに別の“タリウム少女”を描きましたが、この事件についてはどう思いましたか。

私は小学生の頃からネットにハマっていて、この事件もネットニュース等で話題になっていたのでリアルタイムで知っていましたが、その当時は理解できなかったし怖いとしか思えなかったです。少女のブログは“中二病”的なだなぁという印象でした(笑)。その事件をもとにした作品にまさか自分が出ることになるとは思いませんでした。

ストーリーはフィクションとインタビューパートが組み合わさって、一般的な劇映画とは趣がだいぶ異なりますが、撮影はどんな風に進められたのでしょう。

脚本にも「ここにグーグルマップの映像が入る」とか「科学者のインタビューが入る」と書いてありました。でも、私が大好きな漫画の「グラップラー刃牙」も、ストーリーの途中に唐突に「科学者はこう語る」みたいなインタビューが入ってくるので、そんな感じかなとは思って違和感なく受け入れられました。こういう表現で映画にしたものは他では見ないので面白い作りだと思いました。

>撮影そのものはいかがでしたか?

私の出ているところはストーリーがある部分なので、普通の撮り方でした。完成したものを見てこんな風につながるんだと思いました。

>いじめられているシーンなど激しいシーンもありますが、何か感じるところはありましたか?

私自身、小学生の頃から引きこもりっ子だったのと、一方で芸能活動も始めていて、男の子から嫌がらせのようなことをされたこともあったので、いじめられる役に対しては違和感なく演じられました。いじめている役の子たちは友達だったので、もっとやっちゃっていいよという感じで罵声もどんどんエスカレートして、むしろ気持ちよかったです(笑)。

>いじめられたことがタリウム少女の性格を形成していったと思いますか?

実際の少女がどうだったのかは分かりませんが、映画のタリウム少女については、いじめられるにつれ、一種の現実逃避の方法としてそのことを自分で観察するような視点をもったのかなと思いました。

渡辺真起子さんらとの共演はいかがでしたか?

私は今までに出演した映画は1本で演技の経験がほとんどないし、今回は特殊な少女なので主演で大丈夫かなとは思いました。ですので、とにかく空っぽの少女を演じようと思いました。あまり演じ過ぎないように、何も感じない、カエルを解剖していても眉一つ動かさない様な少女になりきろうとしました。私の演技がおぼつかない分、渡辺さんや古舘寛治さんのようなベテランの方が脇を固めてくださったおかげで、映像として観られるものができたと思います。

>一緒にやっていて何か印象的なことは?

食卓で渡辺さん演じるお母さんに怒られるシーンはすごく迫力があって、私自身は怖くて泣きそうになるくらいでした。スマホを向け続けなければならないシーンだったので、渡辺さんの迫力には、心の中で泣かないぞと泣かないぞと唱えながらでした(笑)。渡辺さん自身は明るくて場を盛り上げていらして、私が現場で緊張してたのをほぐしてくれて、本当に尊敬できる方です。

先ほどカエルの解剖の話も出ましたが、ああいうシーンはやってみていかがでしたか。

学校の授業でも経験がないのでやっぱり怖かったです。冒頭のカエルの解剖のシーンは、カエルの解剖師の方が実際に途中までは用意してくれて、そこからは自分で、ということでやりました。私自身は「シグルイ」とか、わりとグロ系の漫画が好きなので(笑)、そういうものへの耐性ができているのか、感情を表に出さずに切り開くことはできました。

人体改造アーティストの方はいかがでしたか。

あの吊り下げられるようなものは見ていて痛そうで辛かったです。人体改造アーティストのTakahashiさんは見た目と中身のギャップがすごくある方で、会うと「キャー、倉持さぁん」ってアニメ声で話しかけてくる方で、そんな方がどうして人体改造をやろうと思ったのかいろいろ聞いてみたいと思いました。ただ、私自身は怖くてピアスの穴も開けていないんです。最後の方で少女の手にセンサーを埋められるシーンが出てきますけど、そのシーンの撮影で針みたいなものを手に刺す時はとにかく怖かったです。尖ってる金属が怖いので泣きそうになりながらがんばりました。

完成した作品を観てご自身ではどう思いましたか?

完成したものを観た時はスタッフロールまで観て泣いちゃいました。やってよかったなぁと思いました。スクリーンに自分が映っていて、しかも主演で、スタッフロールの一番最初に自分の名前が来る、ということでこみあげるものがありました。私、意外とちゃんとタリウム少女になりきれていたかなと、自分で観てそう思います。

東京国際映画祭や海外の映画祭でも賛否両論だったということですが、そのあたりについてはいかがでしょう。

海外の方が日本よりもオープンというか、カエルの解剖のところで席を立ってしまう方もいたし、見終わって最悪だったと言う人もいれば、「君は最高だったよ」と言ってくださる方もいて、賛否両論でしたね。

『タリウム少女の毒殺日記』に出演して得たことや発見したことは?

今回の出演を通じて思ったのは、作品の中にも出てくる問いですけど、美容整形と遺伝子組み換えとはどう違うのかというところですね。そのことを街の人にインタビューしているんですけど、聞かれてもみんなポカーンとしていました。今後の人間のあり方について考えるようになりました。作品で問題提起されたことが10年後、20年後にどうなっていくのかがとても気になっています。

倉持由香さんご自身の今後の抱負についてお聞かせください。

今はグラビアをメインにやっているので、今後もグラビアを中心にやっていきます。ただ、女優のお仕事も今回がきっかけで何作品かいただいているので、これから先も映画やドラマにもいっぱい出たいです。

>好きなジャンルありますか?

グロテスクなものとか(笑)振りきれた作品には出てみたいですね。今回のタリウム少女の目の死んでいる感じとか、私自身の目力が良いと言われたので、ラブコメとかよりもサスペンスものの方が向いているのかなとも思いました。現実にできないことをやってみたいです。

倉持由香さんの“モットー”をお聞かせください。

“喰らい尽くせぬ女であれ”です。「グラップラー刃牙」に出てくる言葉なんですけど、ツイッターやブログなどでいろんな人に私のことを見てもらう機会がありますが、毎日新鮮なことを提供し続けて、飽きられない人間でいようと思います。私はセルフプロデュースを大事にしていて、事務所やマネージャーが何かしてくれるという考え方ではなく、ツイッターやブログなどでの自分発信で新しいお仕事につなげていけたらなと思います。

>この世界に入るきっかけは何だったのでしょうか?

こどもの頃から「週刊少年マガジン」の表紙のグラビアに憧れていて、私も絶対表紙に載るぞと思っていたんです。同じ時期に買っていた「ちゃお」にも芸能界を目指すアクターズスクールの子たちの漫画が載っていて、沖縄アクターズスクール入りを目指そうとしたり(笑)、小学生の頃から将来はタレントになると決めていました。13歳の時に地元の千葉テレビのアイドル番組のオーディションに受かって、アイドル活動はそこから始めました。グラビアアイドルにはずっと憧れていたので、1年ほど前からはグラビア活動もできるようになりました。私はグラビアアイドルを芸能界のステップにする考えではなくて、芸能界での目標がグラビアアイドル活動を続けていくことなので、それこそ壇蜜さんや尾崎ナナさんのように何歳になってもグラビアができる方々に憧れますね。

OKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

『タリウム少女の毒殺日記』は7月6日公開になります。昨年の東京国際映画祭で上映された時は賛否両論でしたので、劇場公開された後にどんな反響になるのかドキドキしていますが、ご自分で観て判断してほしいなと思います。そして観ていただいたらその感想をぜひツイッターやブログに書いてほしいです。私も検索してリツイートしたり絡んだりしたいです(笑)。OKWaveユーザーのみなさんをはじめ、ネットを使いこなしている方々が観るとまた感じ入るところがある作品だと思います。ネットの時代になってどこかみんな監視されている感覚があると思いますし、そんな方々には刺激的な作品なので、ぜひインターネット世代の方々に観ていただきたい作品です。

倉持由香さんからOKWaveユーザーに質問!

私はグラビアアイドルとして“尻クイーン”になりたいと思うのですが、
皆さんが考える尻クイーンは誰でしょうか。
実在の方でも2次元でも構いません。
ちなみに私は桂正和さんが描かれる女性だと思ってます(笑)

Information

『タリウム少女の毒殺日記』
2013年7月6日(土)よりアップリンクほか衝撃の全国順次公開

科学に異常な関心を示す“タリウム少女”は、蟻やハムスター、金魚など、様々な生物を観察・解剖し、その様子を動画日記としてYouTubeにアップすることが好きな高校生。彼女は動物だけでなく、アンチエイジングに明け暮れる母親までも実験対象とし、その母親に毒薬タリウムを少しずつ投与していく…。さらに彼女は、高校で壮絶なイジメにあう自分自身をも、一つの観察対象として冷徹なまなざしで観察していた。「観察するぞ、観察するぞ…」、“タリウム少女”は、自らを取り囲む世界を飛び越えるために、新しい実験を始める。

監督・脚本・編集:土屋 豊(『新しい神様』『PEEP "TV" SHOW』)
出演:倉持由香、渡辺真起子、古舘寛治、Takahashi
特別出演:住田正幸(広島大学大学院理学研究科附属両生類研究施設・教授)、松岡孝明(湘南美容外科クリニック・副総括院長)、八代嘉美(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所)、伊藤通朗(日本ラエリアンムーブメント・代表)

配給:アップリンク
公式サイト

Profile

倉持由香

1991年生まれ。千葉県出身。現役女子大生。
グラビアアイドルとして活動する一方で、2010年には映画『新天然華汁さやか』に出演。また、インターネット上では『倉持×原田の女子動画【生】』というニコニコ動画の番組を持ち、メンズサイゾーでもコラムが連載されるなど、活躍の場を広げている。今回『タリウム少女の毒殺日記』(2012)にて初主演を務めた。

オフィシャルブログ
ツイッター

OK LABEL

回答投稿にあたっての注意とお願い

OKStarsからの質問は、OKWave事務局(ID:10q-OK)が質問投稿とベストアンサー選定を代行しています。
当企画は、OKWaveの他のカテゴリーと異なる主旨での運営となっています。原則的に回答への個別のお礼はつきません。あらかじめご了承ください。
ご回答の際には利用規約禁止事項ガイドラインに沿った投稿をお願いいたします。