OKStars インタビュー

Vol.287 映画監督

デヴィッド・フランケル

OKStars Vol.287はメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが夫婦役を演じる話題作『31年目の夫婦げんか』のデヴィッド・フランケル監督へのインタビューをお送りします!

『31年目の夫婦げんか』では、安定はしているけど波風すら立たなくなった夫婦生活ということですが、31年という月日は夫婦の間の会話を難しくすると思いますか?

時間は大きいかもしれませんね。自分の好き嫌いもはっきりしてくるし、考え方もちょっと頑固になっていくと思います。恋愛が始まったばかりの時は何でも新しいし楽しいし、相手のためにわりと妥協もできるけれど、年齢を重ねていくと以前ほどしにくくなるという傾向は誰にでもあるんじゃないでしょうか。ルーティンになってしまうというのもありますね。映画の中でケイが「最後に私にキスしたのはいつ?」と聞いてアーノルドが「毎朝してるじゃないか」と答えるシーンがありますが、ここに2人の考え方の違いが如実に表れていますね。

脚本を最初に読んだ時の印象と、そこからどう作っていこうと考えましたか?

まず脚本を読んだ時に、メリルがこんなセリフを言うんだ、こんなシチュエーションに身を置くんだ、ということに驚き、エキサイティングでとても笑えました。他人のプライベートをちょっと覗き見しているような、居心地の悪さも感じましたが、まさにその感覚を観客の皆さんにも味わってもらいたいと思いました。

メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズの夫婦役にはどのような演出をつけましたか?

メリル・ストリープという女優は役作りがミステリアスで、目に触れない形でされる方ですが、今回は外側での役作りを少し見ることができました。髪型、メイクの仕方、声色をどうするのか、こういったことは彼女にとってとても重要な要素なんですね。メリルは彼女本人が知っている方を参考に役作りをしています。今回はアメリカ中西部に住んでいる夫婦なので、インディアナ州に住む彼女の知人などを参考に、中西部の女性はあまり文句を言わないことが美徳とされているそうで、そんな特徴を取り入れています。ケイとアーノルドの夫婦のような長い結婚生活には自分の経験なども反映させています。どのような関係も完璧ということはないので、もっと完璧を求めるだろう、ということを考えながら作っていきました。

スティーヴ・カレル演じるカウンセラーとの部屋でのやり取りのところはどのように進めましたか?

スティーヴはコメディ俳優としても有名だけど、役者としていい意味で野心も持っていて、シリアスな役もやってみたいと思っているのを知っていました。知的好奇心があって思いやりもあって、人の話をよく聞くので、今回の役は彼そのものに近いです。彼と話したのは、スティーヴ自身も結婚ではないけれどセラピストにかかったことがあるそうで、その経験を役に活かしているそうです。たとえば、長い沈黙。それを効果的に使おうということになりました。「最後にセックスしたのはいつですか?」なんて質問をするところはまさしくそうです。スティーヴ・カレルがセラピストだなんて大丈夫なの?と思う観客は多いかもしれませんが、実際には腕のよい医師であり、2人がお互いを再発見するきっかけを作ってくれます。

舞台の町は実在ではないとのことですが、どのように舞台設定を考えていきましたか?

舞台となる架空の町“グレート・ホープ・スプリング”はとにかくハッピーな場所にしたかったんです。惨めな2人が明るい町に来る、ということを見せるのが重要だったし、魔法のような場所が2人の思いを再燃させるような、特別な町であることを大切にしました。ただ、あのホテルの部屋はスタジオセットを作りました。

デヴィッド・フランケル監督からOKWaveユーザーに質問!

ケイとアーノルドは日本的な夫婦だという声をよくいただきますが、
みなさんの夫婦生活は大丈夫ですか?(笑)

Information

『31年目の夫婦げんか』
2013年7月26日(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿シネマカリテ他全国順次公開

結婚31年目で、代わり映えのしない毎日を送っていたケイ(メリル・ストリープ)は、もういちど人生を輝かせるため、夫婦の関係を見つめ直そうと決意。夫のアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)に黙って一週間の滞在型カウンセリングを予約し、無理やり夫を飛行機に乗せる。だが2人を待っていたのは、予想もしなかった“試練”が満載の、驚きのセラピーだった!初めて感情をさらけ出すケイ、重い口を開き次第に本心を打ち明け始めるアーノルド。果たして夫婦が見つけた答えとは?

監督:デヴィッド・フランケル(『プラダを着た悪魔』)
出演:メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)、トミー・リー・ジョーンズ(『リンカーン』)、スティーヴ・カレル(『リトル・ミス・サンシャイン』)
配給:ギャガ

http://31years.gaga.ne.jp/

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Profile

デヴィッド・フランケル

1959年4月2日、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。
TVドラマの脚本・監督・製作を数多く手がけ、世界中で大ブームを巻き起こしたTVシリーズ「SEX AND THE CITY」(98-04)の6エピソードを監督。02年にはスティーヴン・スピルバーグやトム・ハンクスが『プライベート・ライアン』(98)に続き製作した、第二次世界大戦をテーマとしたTVドラマ「バンド・オブ・ブラザース」(01)の監督を務めエミー賞を受賞、05年にはマーク・ウォールバーグが製作総指揮を務めた「アントラージュ★オレたちのハリウッド」(04)のパイロット版の監督で同賞にノミネートされている。
映画では、サラ・ジェシカ・パーカー主演作『マイアミ・ラプソディー』(94)で監督デビュー。96年には監督と脚本を務めた短編映画『Dear Diary』で、アカデミー賞短編映画賞を受賞している。
彼の主な代表作には、メリル・ストリープやアン・ハサウェイ出演の『プラダを着た悪魔』(06)、オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストン出演の『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』(08)、ジャック・ブラック、オーウェン・ウィルソン出演の『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』(10)などがあり、今後はオペラ歌手ポール・ポッツの半生を描いた感動作『One Chance』(13)も公開が控えている。

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