OKStars インタビュー

Vol.315 女優/映画監督

ヴィッキー・チャオ

OKStars Vol.315は第26回東京国際映画祭「ワールド・フォーカス」部門にて上映された映画『So Young』で監督デビューした“中国四大女優”のひとりヴィッキー・チャオの上映後Q&Aの模様をお送りします!

ではご挨拶をお願いします。

初めての監督作にこんなに多くの観客の皆さんに集まってくださってありがとうございます。

監督をやりたいという思いはいつ頃からお持ちだったのでしょうか?

私は自分がしたことのないことをしたい、常に変化していきたいと思っています。そんな私でも映画についてはずっと続けていきたいと思っていて、その中で役者だけではなく、もっと多くのことに取り組みたくて監督もやってみたいと思いました。

初監督を務めてみて、役者の仕事と比べていかがでしたか?

女優も監督もどちらも疲れますね(笑)。スクリーンに表現されるのは役者の演技ですので役者のプレッシャーは大変大きいです。監督という仕事はやってみたらやみつきになりました。世界に関する見方を映像を通して表現できますから。いまだにこの作品についても考えていますし、これからも監督として撮っていきたいとも思います。もともと『So Young』は北京電影学院の大学院の修了制作として作りました。先生方が観たものは完成したものではなく約4時間の映像素材でしたが、大学院歴代初めての99点をいただきました。

本国などで大ヒット、今の時点で中国映画の歴代5番目の興行成績を記録していますが、ヒットの理由は何だと思いますか?

小さな理由は私の初の監督作を見に行ってやろうということでしょうか(笑)。中国ではみんな経済成長にばかり目が向いています。だからこういう、ある種の無駄なことだったり、もっと言うと狂ったような時期(笑)だとも思いますが、そういう青春時代を送れなかった若い人も多くて、あこがれがあるのだと思います。ですので、大学時代をこの映画のようにもっと熱く過ごせば良かったという声も聞きました。

ここからは観客とのQ&Aが行われました。

ヴィッキー・チャオさんはヒロインのような経験をされたのでしょうか(笑)?

全然そんな経験はないですよ(笑)

前半の大学時代と、後半の社会人になってからのコントラストが全く異なっています。

私がこの映画を10年後に作っていたとしたら、もう少し前後半ともトーンを近づける演出をしていたと思います。いろいろやりたいという私の性格や好みが作品に出ているところがありますね。だからわざと前半と後半は違う形で撮りました。前半はとくに90年代の再現ということにこだわってかなりセットを作りましたし、当時のような大学を求めて、随分あちこちを探して、複数の大学で撮影をしましたので時間もかかりました。しかも、どの大学でもきれいなところではなく、少し古く汚れたところをさらに散らかして撮影したので大学の方からは「もっときれいなところがあるのに」と文句も言われました(笑)。

数年前に東京でのイベントで映画監督になりたいと仰っていましたね。

それは私の夢の目撃者ですね!でも、心の中で思っていたことなのに実は日本まで来て話していたとは自分でも思いませんでした(笑)。

女性のキャラクターはそれぞれに少しずつヴィッキー・チャオさんのキャラクターが反映されていたようにも感じますが、どのように演出をつけていったのでしょう。

今回監督をやってみて、私は不真面目な役者だと気づかされました(笑)。監督として何度も脚本を読み込んだので、それぞれの登場人物が私の中で生きた人間になっていました。どのシーンも私の頭の中にはっきりとイメージがありましたので、彼女たちにはそれを伝えて演出しました。というのも本作の女性主要キャスト4人ですが、3人が歌手で1人は演技未経験だったんです。

初めて映画を作る上で、やりたいことを表現するためにいろんな方に理解や意見を求めたりしましたか?

ヴィッキー・チャオ:聞きすぎてもまとまらないので、実はあまり意見を聞いていません。撮ったフィルムについての意見もあまり聞きませんでした。ただ、製作の過程でプロデューサーのスタンリー・クワンと脚本のリー・チアンとはよく話し合いました。2人とも才能のある映画人ですし、私とは長い付き合いの友人でもあるので、彼らが私を支持してくれたことが自信につながりました。50年代生まれのプロデューサーと、60年代生まれの脚本家と、70年代生まれの監督が90年代を舞台とした映画を作ったんです(笑)。

次の計画はいかがでしょうか?

ヴィッキー・チャオ:次は役者としての活動になります。スタンリー・クワンが監督を務める映画への出演が決まっています。彼が本作のプロデューサーを務めてくれたのは、彼の次回作で私を起用する上で、私のことをもっと理解したいという思いがあったからのようです。映画監督はもちろん続けたいですが、青春ものには満足したので次は青春ものではありません(笑)。2本目はもっとアート寄りな作品になると思います。

では最後にメッセージをお願いします。

自分の撮った映画が海外で上映されてこうやって討論できるようになるとは予想外なことでした。東京国際映画祭に感謝しています。自分が出演した映画ではなく自分が撮った映画が上映されることはもっと嬉しいことです。アリガトウ。

OKWaveユーザーに質問!

青春まっただ中の人もそうでない人も、
「青春」と聞いて思い浮かべるものは何ですか?

Information

『So Young』

1990 年代。18歳の女子大生ウェイは大学でチェンと出会い惹かれ合うが、4年間の学園生活が終わる頃、チェンの気持ちはウェイから離れていく。やがて10年の歳月が流れ、新たな展開がふたりを待ち受ける。
中国四大女優のひとりと称されるヴィッキー・チャオの初監督作品。かねてより監督を志望していたチャオは、トップ女優ながら母校である北京電影学院の大学院に再び入学。演出を学んだのちに修了制作として本作を発表した。原作は人気のネット小説で、スタンリー・クワンがプロデューサーを務めている。台湾のマーク・チャオ(『モンガに散る』)がチェンに扮して爽やかな青春映画を盛り上げている。現在も各地で記録的ヒットを更新中。

Profile

ヴィッキー・チャオ

中国を代表する女優、歌手。チャウ・シンチー監督の『少林サッカー』(01)、『クローサー』(02)、壮大なスケールで描かれた『ヘブン・アンド・アース』(04)、歴史大作『レッドクリフ』(09)などで国際的スターの座を獲得した。

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