OKStars インタビュー

Vol.324 記者会見

『ゼロ・グラビティ』

OKStars Vol.324はサンドラ・ブロック、アルフォンソ・キュアロン監督、デイビッド・ヘイマン プロデューサーが登壇した2013年12月13日公開の映画『ゼロ・グラビティ』記者会見の模様をお送りします。

ではご挨拶をお願いします。



デイビッド・ヘイマン  :  皆さんこんにちは。ここにいるキュアロン監督と一緒に本作のプロデュースをしています。日本は世界の中でも大好きな国で、前回から数年経っていますので今回『ゼロ・グラビティ』を持って戻って来られたことを嬉しく思います。この作品をとても誇りに思っています。日本が長い旅の最後の地になりますが、日本の皆さんとこの素晴らしい世界中でヒットしている作品を共有したいと思います。エモーショナルな部分に皆さんが感動していただければと思います。エンターテインメント作品となっております。ぜひご覧ください。

アルフォンソ・キュアロン監督  : この場にいられることを嬉しく思い、「ありがとう」という言葉以外思いつきません。

サンドラ・ブロック  : ふたりに私の言いたいことは言われてしまいました(笑)。日本に戻って来られてとても嬉しく思います。長い旅でしたけど、日本が最後のとなります。素晴らしい最終章を迎えられたと思います。この作品をとても愛していて、そのような作品とともに戻ってこられることをとても嬉しく思います。自分の作品を常に愛していますが、この『ゼロ・グラビティ』はとくに思い入れが強いです。世界中の人にこの映画のメッセージが伝わっているようですので、日本の皆さんにも伝わってほしいと願っています。人々が忍耐強く困難に立ち向かっていく姿がとても美しく描かれていると思いますので、私はこの物語を自慢できます。皆さん、ぜひ楽しんでください。

撮影中はひとりで宇宙空間にいるシーンということで“孤独な撮影”だったのでしょうか。

サンドラ・ブロック  : はい。私の両側にいるクレイジーな男性たちが私が常に孤独な状態でいるように仕向けていました(笑)。ですが、この映画を撮る上では完璧で理想的な状況だったとは思います。私はつながれ、あるいはぶら下がったり、箱の中に入れられたりして、私があたかも宇宙にいるかのような空間が作られましたので、たしかに私は孤独で孤立していました。

アカデミー賞®の呼び声も高いですがその点については?

サンドラ・ブロック  : はこの映画を撮っただけですごい体験をしました。一生に一度のような体験でしたし、今までにやったことのないような新しいものを作り上げたことなので、全てはアルフォンソ・キュアロン監督とその息子のホナスさんの頭の中にあったことです。それをどういうものになるのか分からないのにデイビッド・ヘイマンさんがプロデュースされて完成した映画です。とても美しいものになりましたし、私は参加する機会があっただけで賞をもらったような気持ちになっています。

ヘイマン プロデューサーは「ハリー・ポッター」シリーズ以降に初めて関わった作品ですが、本作でここまでこだわった理由をお聞かせください。

デイビッド・ヘイマン  :  私がなぜこの作品に関わったのは、監督から脚本が送られてきたのがきっかけです。私がプロデュースすることを決めたのはまさにキュアロン監督自身です。最高の監督だと思っていますし、映画は監督のメディアだとも思っています。プロデューサーとしては偉大な監督と組むことによって特別なものが生み出せると確信しております。送られてきた脚本はすでに完成した映画に近い形になっていました。サンドラやジョージ・クルーニーの名前はその時点ではありませんでしたが、脚本は非常に明確で、ワクワクするスリルのあるものでした。私は才能あふれる監督と仕事ができる特権を感じました。

本作を撮影する上でのテクノロジーの部分についてお聞かせください。

アルフォンソ・キュアロン  : 皆さんに無重力を楽しんでいただくために、宇宙で物質はどのように動くのかをコンピュータ・シミュレーションでやってみて、それを映像化しています。爆発する様や、飛行士たちをつないでいる綱が宇宙空間でどのように動くのかなどをひとつひとつシミュレーションしました。ただ、テクノロジーは全て主人公のエモーショナルな旅を描くために使われたものです。私たちに重要だったのはこのエモーショナルな旅を真に迫った形で見せるすることでした。サンドラ・ブロックの素晴らしい演技があるのに、テクノロジーのレベルが低ければ、演技自体がもったいないことになってしまいますので、それだけにテクノロジーには手を尽くしました。

映像には隠喩的な表現が見られました。

アルフォンソ・キュアロン  : 映画的言語とも言うべく部分ですが、ライアンという主人公のエモーショナルな旅があり、そこに視覚的なメタファがたくさん散りばめられています。メタファは彼女の旅と相互に支えあうものだと考えていただければと思います。これらは全て本作のテーマである逆境や不幸にありながらそれを通して再生できる可能性を見せるために使われています。今回共同脚本を務めたホナス・キュアロン、そしてサンドラと話し合いながらこのエモーショナルな旅をどうやってクリアに見せるか、いかに台詞を抑えることができるかを考えていきました。視覚的なメタファは美しいのですが、それ以外の要素が必要になってくる部分がありますのでどうバランスをとるかは話し合いながら進めました。

主人公は過去の辛い体験を抱えていますが、サンドラさんはそのキャラクターをどう捉えましたか。

サンドラ・ブロック  : 実際のところ、そういう過去を抱えていると考えるのはいい気分ではありません。ただし、私はそれを想像しながら実際にそういう悲劇を抱えている人がいることに思いを馳せました。そういうキャラクターにこそ深みが出るのだと思います。喪失感が全てだと思っている人が、生きるためにどうするのかということが描かれますが、私自身そういう人物がどう行動するのかが見ていても心惹かれると思います。美しい物語というものはそういう喪失感を持ちながら必死に闘う姿が人に訴えかけると思います。役者とは奇妙なもので、撮影中は良い気分ではないかもしれませんが、それが一種のセラピーのようになって後に自分自身を解決できることを感じました。

アルフォンソ・キュアロン  : 付け加えますが、ライアンの過去の設定ですが、これはサンドラさんのアイディアで、私たちが後から加えたものなんです。

宇宙服を着た感想と、顔が見えるのも一部だけという制限された状態での演技で、役者としてはいかがでしたでしょうか。

サンドラ・ブロック  : 宇宙服は動きがとれなくて大変でしたが、本物に非常に近いものでした。それ以外に渡された衣装はまるで下着でしたね(笑)。今となってはあれで良かったと感謝しています。ロシアとアメリカの宇宙服があって、ヘルメットも頭に合うようにピッタリと作られていて、まさに芸術品と呼べるものでした。素晴らしいものでしたが、動けないので、私はコメディを演じるときも身体を使ったり様々な表情で表現するのですが、今回は制約が多く、目だけの演技が多くなりました。全てを目で演じるために、実際に自分に起きていることだと感じるようにしました。自分が痛みや苦しみを感じた、その時の表情を撮ってもらうのですが、「今のどうだった?」と聞くと、監督は「サンディ、もう1回」と言われてフラストレーションは溜まりましたが(笑)良い経験ができました。ただ、私の闘いに比べたら、監督とプロデューサーは私が参加する前からずっと闘っていました。テクノロジがなかったことで、テクノロジが追いつくまでの闘いがあったので、私のことはそれほどではないですね。

アルフォンソ・キュアロン  : いや、でも私たちは変なところから吊らされたりはしていないからね(笑)。

ハリウッド俳優たちが宇宙に行く計画を立てているそうですが、サンドラ・ブロックさん自身は宇宙に行ってみたいですか?

サンドラ・ブロック  : 私はとにかく家に無事に帰還したいです(笑)。

ジョージ・クルーニーさんとは長年の友人とのことですが、初共演のご感想をお聞かせください。

サンドラ・ブロック  : 最悪!(会場爆笑)本当のことを言った方がいいですよね?今まで皆さんが信じてきたことは全部ウソです。本当にイジワルで…と言いたいところですが、冗談ですよ!(笑)ジョージは本当に真面目で、部屋に入ってくるだけで魅力的で、同時にあれほど仕事をする人は見たことがないくらい仕事に打ち込みます。彼が休んでいる姿は見たことがありません。演技、監督、プロデュース、何かしらやっています。私たちを助けようという意識がすごくて、映画のために演技をカットされたり、役が小さくなっても映画のために一番いいことだったら構わない、というようなタイプなんです。こんなに良いことを本当は言いたくありませんが(笑)本当に皆さんが愛すべき人だと思っている以上に素晴らしい人です。

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Information

『ゼロ・グラビティ』
2013年12月13日(金)全国ロードショー <3D/2D同時公開>

地表から60万メートル上空。すべてが完璧な世界。そこで、誰もが予測しなかった突発事故が発生。スペース・シャトルは大破し、船外でミッション遂行中のメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーは、無重力《ゼロ・グラビティ》の宇宙空間に放り出されてしまう。漆黒の闇で二人をつなぐのは、たった1本のロープのみ。他の乗組員は全員死亡。NASAとの交信も断たれ、残った酸素はあとわずか。次々と襲いかかる危機を突破し、ふたりは果たして地球に無事生還することができるのか…!?

監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:サンドラ・ブロック ジョージ・クルーニー

オフィシャルサイト:http://zerogravitymovie.jp
facebook:https://www.facebook.com/zerogravitymovie
配給:ワーナー・ブラザース映画

© 2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.

Profile

サンドラ・ブロック
米アカデミー賞®受賞経験をもつ女優であり、ハリウッドで最も人気のある、引く手あまたの主演女優のひとりでもある。2010年、実話ドラマ『しあわせの隠れ場所』(09)で演じたリー・アン・テューイ役で米アカデミー賞®最優秀主演女優賞を受賞。ほかにも放送映画批評家協会賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合(SAG)賞®の主演女優賞も獲得した。
94年の大ヒット作『スピード』で突破口となる役を演じたのち、多くの作品で賞賛を受けてきた。次に出演した『あなたが寝てる間に…』(95)で初めてゴールデングローブ賞にノミネートされ、同年の『ザ・インターネット』とともに高評価を受け、成功を収めた。自身の製作会社フォーティス・フィルムズの旗印のもと、『微笑みをもう一度』(98)に主演し、プロデューサーとしてのデビューも果たしている。
米アカデミー賞®、ゴールデングローブ賞、SAG賞®に加えて、2度のブロックバスター・エンターテイメント賞受賞、4度のMTV映画賞受賞、アメリカン・コメディ・アワード受賞、7回受賞したティーン・チョイス賞、お気に入りの女性映画スターに4度選ばれたピープルズ・チョイス賞など、数多くの賞の演技部門にノミネートされ、受賞してきた。さらに、96年および01年には、全米劇場主協会よりショーウエストのその年の女性スター賞にも選ばれている。

アルフォンソ・キュアロン
幅広いジャンルの名作映画の脚本および監督を務め、3度の米アカデミー賞®ノミネート経験をもつ。 1991年、『最も危険な愛し方』(未/ダニエル・ヒメネス・カチョ、クラウディア・ラミレス出演)で長編映画監督デビューを飾った。この作品は、92年にメキシコでの最高額の興行収入を記録し、自身は同作の共同脚本担当としてアリエル賞を受賞した。
95年、人気の児童文学作品「小公女」の映画版『リトル・プリンセス』でアメリカ長編映画監督デビューを果たし、米アカデミー賞®最優秀撮影賞および最優秀美術賞にノミネートされ、ロサンゼルス映画批評家協会賞ニュー・ジェネレーション賞を受賞した。スペイン語のロードコメディ『天国の口、終りの楽園。』(01)の監督および弟のカルロス・キュアロンとともに脚本を務め、米アカデミー賞®最優秀脚本賞、英アカデミー(BAFTA)賞最優秀外国語映画賞および最優秀オリジナル脚本賞にノミネートされた。03年、J・K・ローリングのベストセラー小説に基づく史上最も成功を収めたシリーズ映画の第三作目『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)を監督。 『トゥモロー・ワールド』(06)では自身では米アカデミー賞®最優秀脚色賞および編集賞の2部門にノミネートされた。さらに同賞最優秀撮影賞にもノミネートされ、BAFTA賞最優秀撮影賞および最優秀美術賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝いた。 メキシコ生まれの監督であるデル・トロとアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥとともに独立系製作会社チャ・チャ・チャを設立した。同社は、10年のイニャリトゥ監督による米アカデミー賞®およびBAFTA賞ノミネート作品『BIUTIFUL ビューティフル』の製作を務めた。
 
デイビッド・ヘイマン
シリーズ映画において歴代最高額の興行収入を記録した「ハリー・ポッター」シリーズ全8作品(01、02、04、05、07、09、10、11)の製作を務めた。これまでに製作を担当した作品に、フランシス・ローレンス監督のSFサスペンス『アイ・アム・レジェンド』(07/ウィル・スミス主演)、コメディ『イエスマン“YES”は人生のパスワード』(08/ジム・キャリー主演)、マーク・ハーマン監督の高評を受けたドラマ作品『縞模様のパジャマの少年』(08/ベラ・ファーミガ、デイビッド・シューリス出演)、ジョン・クローリー監督のインディペンデント・ドラマ作品『Is Anybody There?』(08/マイケル・ケイン出演)などがある。

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