OKStars インタビュー

Vol.327 記者会見

「市川海老蔵 古典への誘い」

OKStars Vol.327は伝統芸能を分かりやすく、多角的に味わっていただこうと市川海老蔵さんが企画する「古典への誘い」2014年公演の製作発表の会見レポートをお送りします。

ではご挨拶をお願いします。

市川海老蔵:3回目の公演となりますが、能の役者の方とご一緒できるのは、歌舞伎役者として大変嬉しいです。

亀井忠雄:能の大鼓を担当している亀井忠雄です。

観世喜正:能の舞台では面をつけて演じておりますが、本日は素顔でおります。

本公演についての概要をお願いします。

市川海老蔵:「古典への誘い」を初めて公演した際には、能楽の「石橋(しゃっきょう)」と歌舞伎の「連獅子」を観ていただきましたが、思いのほか好評で、再演のお声をいただいて今回公演します。もともと「連獅子」は「石橋」を真似て作られています。歌舞伎の歴史は350~400年となりますが、能楽の方がはるかに歴史が深いです。かつての能楽は庶民が観るのは難しいものでした。最近の能楽は庶民の方も観ることができますが、その能楽の「石橋」と同時に歌舞伎の「連獅子」も観られるということは、今の日本人だけに与えられた特権なのではないかなと思って企画しました。その思いが前回観ていただいた方々の心に届いたようで、再度演じる機会をいただけました。

前回の公演での海老蔵さんの印象はいかがでしたか。

観世喜正:能楽と歌舞伎は同じ古典ですけれど、なかなかご一緒にさせていただく機会はありませんでした。歌舞伎の原点ということでスポットを当てていただいてご一緒させていただいたのは嬉しかったことです。公演の冒頭に海老蔵さんがまさに古典への誘いということでお客さまの中に入られて、大変わかりやすい解説をされていました。親しみやすい形でされているところに私も影響を受けまして、私も解説をする時の指針とさせていただいています。

前回ご出演されていかがでしたか。

亀井忠雄:とても楽しい旅でした。海老蔵さんの舞台を拝見して、こういう方がこれからの歌舞伎を、日本を背負ってくれるのだと思いました。能楽の方も観世喜正さんらが私と同じ次元で素晴らしい舞台を作ってくれて、私もとてもやりがいのある仕事でした。今回、もう一度、今度は東北の皆様とともに舞台が作れるという機会に、私も一所懸命努めて、皆と同じ気持ちで舞台を作っていきたいと思っております。

今回の抱負をお聞かせください。

市川海老蔵:今回の歌舞伎では、いつもの古典の形に戻すということで、前回の公演での演目「連獅子」では“宗論”と言われる二人の僧が出てくる宗教合戦のような可笑しみのある場面を割愛していましたが、今回はいつも通り入れさせていただいております。

観世喜正:今回の歌舞伎では、いつもの古典の形に戻すということで、前回の公演での演目「連獅子」では“宗論”と言われる二人の僧が出てくる宗教合戦のような可笑しみのある場面を割愛していましたが、今回はいつも通り入れさせていただいております。

亀井忠雄:囃子物の中でも「石橋」は重きをおいています。それを舞台の人たちと一緒に気迫が伝わるように、皆さんに感じていただければ幸いと思っています。

市川海老蔵:一昨年ご一緒させていただいた時に、皆様の物事への姿勢の美しさ、潔さ、覚悟、歴史といったものを稽古の時から感じました。それに影響を受けたのが前回でしたが、今回はそれを自分の実になるようにしていくことが今回の私のテーマではないかと思っています。それを体で覚えていくことで、私が演じる「連獅子」も変わっていくのではないかと思います。

能楽と歌舞伎、それぞれのファンの方にどんなメッセージを届けたいと思いますか。

亀井忠雄:歌舞伎のファンの方に「能楽はこういうものだから、こういう風に見てもらいたい」というようなものを全部取り外したところでひとつの舞台を観ていただいた方が良いと思います。観ている方がその場で感じていただいたものを持ち帰っていただければと思います。

観世喜正:亀井先生の仰るとおりです。あえて付け加えさせていただくと、能楽、歌舞伎それぞれの根底の共通のものを知る機会にはなると思います。

八千代座公演ではお嬢さん(長女の麗禾(れいか)ちゃん)を初披露とのことですが?

市川海老蔵:今年の公演で八千代座では「保名」と「お祭り」を舞わせていただきました。近年、娘が歌舞伎に興味を持ち始めていて、いま2歳ですけれども“出たい”と申すわけです。幼いうちは女性が歌舞伎の舞台に出ても構わないとのことなので、ここは思い切って出る方向で頑張ろうかなということですが、あくまでも2歳児ですので、気分で出たり出なかったりということはあると思います。八千代座では「芝居前三升麗賑(しばいまえみますのにぎわい)」で娘が初お披露目をしますが、熊本ですのでくまモンにも出ていただこうと思っています。おてやわらかにお願いします。

>お嬢さんはいつから稽古を始められたのでしょう?

これは難しい質問ですね(笑)。おそらく妻のおなかの中にいる時から稽古は始まっていると思います。なぜなら、伝統芸能の家に生まれたら、男女問わず、環境がそのようになっているので、生まれる前から何となく分かっていることはあると思います。お稽古ということでは、口上はもうできています。「團十郎です。海老蔵です。」と(会場笑)気が早い話ですね。足を出して見得を切る、自分なりの睨みはもうできていますね。それに対する評価は難しいですが、親バカではありますが、おっと思わせるものもチラホラあるわけです。「芝居前三升麗賑」では、30分弱の舞台を目指していますが、その空気を娘には感じ取ってもらいたいなと。長男の勧玄(かんげん)も連れて行きますので、彼がどう感じるのかも見ておきたいと思います。

東北での公演ということについてメッセージをお願いします。

市川海老蔵:震災以降、自分にできることは何だろうと、常に考えていました。私は歌舞伎役者ですが、歌舞伎は化粧をしたりかつらをかぶったり衣装をつけたり、音楽の方々と一緒に舞台をつくっていくため、なかなか大変ではあります。すぐに行きたい気持ちはありました。ですが自分一人で現地に行って、何ができるのか、本当に喜んでいただけるのか、自問自答がありました。それがこういう形で伺えるということで本当にありがたく嬉しいことです。大事なことは継続していくことですので、今後も私なりにできることを少しずつでも継続的にやっていきたいと思います。

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Information

「市川海老蔵 古典への誘い」
2014年3月6日(木)~25日(火)全国7都市22公演

3月6日(木)~10日(月)八千代座
SS席10,000円、S席8,000円、A席5,000円

3月13日(木)~15日(土)観世能楽堂
S席9,500円、A席8,500円

3月19日(水)仙台サンプラザホール
S席9,800円、A席7,800円

3月20日(木)岩手県民会館
S席9,800円、A席7,800円

3月21日(金)札幌プリンスホテル
一律38,000円
※ディナーショー公演のため内容が異なります

3月23日(日)秋田市文化会館
S席10,000円、A席8,000円

3月25日(火)郡山文化センター
S席9,800円、A席7,800円

<公演演目>
オープニングトーク(40分)市川海老蔵
半能「石橋」
舞踊「連獅子」市川海老蔵、市川福太郎

※八千代座公演演目
芝居前三升麗賑 市川海老蔵・堀越麗禾
舞踊「連獅子」 市川海老蔵、市川福太郎

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