OKStars インタビュー

Vol.350

伊藤淳史 仲村トオル

OKStars Vol.350はいよいよシリーズ完結となる『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』について、田口&白鳥コンビを演じた伊藤淳史さん、仲村トオルさんへのインタビューをお送りします!

まずは「チーム・バチスタ」映画化についての感想と、同時にシリーズ完結ということでの気持ちをお聞かせください。

伊藤淳史:TVシリーズの「螺鈿迷宮」と映画のお話をセットでいただいて、その時にファイナルだということも聞いたので、驚きと不安と、いろんな感情が同時に起こりました。ファイナルということで、それにふさわしいスクリーンという場を与えてくださったことには感謝の気持で一杯です。ただ、映画だからと今までよりも力を入れるというよりも、TVドラマで培ってきたこのシリーズの魅力を最後だからこそ伝えていきたいと思いが先でした。
いざ映画の現場に入ってみると、使用しているカメラやモニターがいつものものと違うので、何かと「映画っぽいな」というのが口癖になっていました(笑)。そのたびにみんなから「映画だよ」とツッコまれながら進んでいきました。

仲村トオル:僕も喜びより不安の方が大きかったですね。映画化の話は、「螺鈿迷宮」の撮影前に聞いたので、まだドラマも撮っていないし、放送も先なのに、早々と映画化を決めちゃっていいのかな…という不安感と、(昨年の)7月から12月までずっと同じ役を演じるということになって、当初は、最低でも完走はしないと、という気持ちでしたから。不安がだんだんに消える中、ファイナルと言いつつもまだ続くかも、とも思ったりして(笑)。でも、TVシリーズも映画も撮影中に何度かこれで最後なんだな、と気づく時があって。「螺鈿迷宮」の僕の撮影最終日も、映画で白鳥を演じ切った挨拶の時も、感極まりました。この作品を通じて貴重な経験をさせてもらったと思います。

今回の『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』で共演された方々とはいかがでしたか?

伊藤淳史:見ての通り豪華な方々で、皆さん忙しいだろうから本当に集まれるの?と思いました。タイトなスケジュールの中、映画から参加していただいた方とも楽しくご一緒させていただいて、有終の美を飾れるような、いいものができあがると感じながらの撮影でした。生瀬勝久さんはいつも面白くて、毎回違うお芝居を直接肌で感じながらの贅沢な現場でした。それと「螺鈿迷宮」から引き続き栗山千明さんが出演されていますが、謎の女性の役を怪演されています。キャラクターも衣装も大きく変わっていて、驚きました。はじめてこのシリーズを見てくださる方にも楽しめる、すごく奥行きのある映画になっていると思います。

仲村トオル:TVシリーズの「ジェネラル・ルージュの凱旋」とほぼ同じ救急救命センターのセットに入った時は懐かしいと思ったのですが、西島秀俊くんを先頭に、戸次重幸くん、松坂桃李くんが青い術着を着て現れた瞬間に懐かしさはサッと消えて、彼らとこの空間は3年間ずっとここにあったんだ。自分は「チーム・バチスタ」シリーズの合間に別の役を演じたりしていたけれど、みんなは、このセンターでずっと救命していたんだ、と思うようなリアリティを感じました。それは西島くんたちが持っている芝居の説得力だろうな、とも思いましたね。栗山千明さんが演じる桜宮すみれに、映画で白鳥は憎悪をぶつけられることになるのですが、「螺鈿迷宮」で3ヶ月以上いっしょに演じてきたので、遠慮なくぶつかり合えました。松坂桃李くんは、上から目線な言い方になりますが、成長したなぁと(笑)。
新しいキャストでは、生瀬さんとは舞台で共演したことがありましたが、その時と変わらず、生瀬さん曰く「引き算の芝居は知らない、足し算よりは掛け算の芝居」(笑)の、大きく大きくなっていく芝居を見て楽しくなりました。桐谷美玲さんは初めてお会い時は、別宮葉子役には幼い印象だったのが、現場で本番が始まると、第一印象と違う強さやたくましさを感じました。人を真っ直ぐ見る目の強さにも驚かされて、刺激的な女優と感じました。

ファイナル感を感じたとのことですが、とくにそう感じたシーンをお聞かせください。

伊藤淳史:映画がクランクインをしてかなり初めの頃に僕とトオルさんの最後のシーンの撮影があったんです。スタッフの方からも「最後のシーンなのに初めの方ですみません」と言っていただいたのですが、僕たちにとっては2008年から続くひとつの作品の最後の台本なので、どのシーンもラストシーンのような感じがしたんです。だからストーリー上の最後のシーンの撮影がすぐにあっても、他の皆さんとは多少感覚が違いました。逆を言えば、全部ファイナルだと思っていました。それこそふたりで歩くシーンだけでもこれで最後かと思うこともありました。舞台が東城医大附属病院ということで、“愚痴外来”も本当に久々に出てきますが、あそこで医師として働いているシーンがこれまでもほぼ無かったので(笑)、愚痴外来で芝居をしているだけでも、最後だから用意してくれたのかな、とも感じました。それといつもの現場でのロケの時はいつもファイナル感がありました。

仲村トオル:屋上での田口と白鳥のラストシーンの撮影日は、映画のクランクアップ日まで、まだ一カ月位ある時期で、言われてみれば早い撮影順番なのかもしれなかったんですが。僕も2008年から続けてきたことの最後の1ヶ月……という感覚だったので、こんな早い時期に?と感じなくて。現場で、伊藤くんも同じように思っていることがわかって、余計に印象的でした。あと、愚痴外来のシーン最終日。名取裕子さんが花束を受け取って帰られて、セットが片づけられていくのを見て、僕らは帰るところがあるけれど、この先、この愚痴外来のセットは、もう帰る場所がないのか、と寂しいような、納得できないような不思議な気持ちになりました。

演じられた田口と白鳥を振り返って、今はどんなお気持ちですか?

伊藤淳史:僕は24歳の時から演じさせていただきましたが、2010年の「ジェネラル・ルージュの凱旋」をやっている時に入籍をしたこともあって、自分のプライベートの出来事と「チーム・バチスタ」シリーズがセットで思い出せるんです。そういう作品はなかなか無いですし、これだけ長くやっていないと感じることができないので、それこそ人生の一部になっています。これから10年、15年経っても、それこそ永遠に思い出していくだろうなと思います。「ジェネラル・ルージュの凱旋」の撮影の時に、事務長が「今朝こんな怪文書が届いた」と読み上げるシーンで、僕がマスコミの皆さんに結婚を発表した文書を読み上げるというサプライズをしてもらったんですよ(笑)。こんな幸せなことは二度と無いですし、本当に宝物のような作品です。

仲村トオル:白鳥圭輔という役は、原作を読んだ時から演じたら楽しいだろうなと思っていましたが、想像以上に楽しく、そして決して楽ではなかったです。映画の現場に海堂尊先生がいらした時に「白鳥圭輔に出会えて本当に楽しく充実した6年間でした」とお礼を言いましたけど、これだけの本数をできる役とはなかなか出会えないですからね。このシリーズを通して出会ったキャスト、スタッフと築くことができた関係が何よりも貴重です。伊藤くんと僕は、もともと似ているところがあると思いましたから、田口と白鳥のコンビネーションはシリーズ初期のころからできるとは思いました。でも、やはり歳月を重ねたことも大きいですね。あらゆる誤差を、話して埋めることもよくしてきました。それ自体、他の共演者とはできるとは限らないです。少なく共、僕は……。何となく、こうやってくれるといいな、とか言葉にしないでやっていることが大半です。でも、伊藤くんとはちゃんと話し合えた。だからこそのコンビネーションができていたんじゃないかなと思います。現時点でそう感じるので、もっと後に振り返ると、このことはもっと輝いて見えるんじゃないかな。

伊藤淳史:トオルさんは大先輩なので最初は不安もありましたけど、そんな不安を感じている暇がないくらい、物語のコンビ感に最初は引っ張られていました。台本に書いてあるコンビ感は、最初は白鳥さんから田口への上から目線のやり取りですけど、役柄として白鳥さんがだんだんと田口を認めてくれるのと同じように、トオルさんが僕を認めてきてくれているのかなと勝手に思うようにしました(笑)。「ジェネラル・ルージュの凱旋」の時には次もあるかなという気持ちで、田口と白鳥のふたりのシーンは特に意識していました。他の役者さんに、芝居についてあまり言ってはいけないかなとも思いましたけど、それでも何か違和感があれば話し合って作っていけるようになったのも、このシリーズを続けていけた大きな要因だと思います。「螺鈿迷宮」もそうですし、映画もそうですけど、段々と田口と白鳥が言葉にしなくても分かり合えているシーンが増えてきていて、そこも違和感なくお芝居できたのが良かったです。

仲村トオル:シリーズの最初の頃、伊藤くんの頭をポンポンとたたいて「何入っているの、この中?」という台本にないセリフを言った僕を、伊藤くんは許容してくれて。思い出すと、そこがきっかけだったかな、と。そのうち、田口と白鳥が、映像では描かれていない間、どこまで情報交換しているのか、をよく話すようになって、さらに芝居の1から10までどころか、その先についても話すようになったんです。「螺鈿迷宮」の第1話の本読みをした時に、自分のモノマネが下手になった、と思ったんですが、現場に入ったら、自然に白鳥になれた感触があって、そもそも白鳥は自分一人で作った役ではなく、みんなで作り上げた役なんだと気づいたんですが。それは田口も同じで。だから田口のセリフ1つを他人ごととは思えなくて、延々と話してしまう。でも、それは僕だけではなくて、田口公平というキャラクターを作るのに、現場にいるすべての人が関わってきたという感覚なんですね。

伊藤淳史さん、仲村トオルさんからOKWaveユーザーに質問!

▼質問その1
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Information

『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』
2014年3月29日(土)全国東宝系ロードショー

国際Aiセンター(Ai=オートプシーイメージング:死亡時画像診断)発足の目玉として導入されたMRI“リヴァイアサン”。顕微鏡レベルの解像度を誇り、まさに現代医療の怪物としてふさわしい巨大な機器は死因究明システムの飛躍的進歩の象徴として世間から大きな注目を集めていた。国と自治体、東城医大が三位一体で取り組む死因究明システムの一大改革に、田口と厚生労働省でAi導入を推進する白鳥が奔走。こけら落しとなる大講堂でのシンポジウムは後10日。そんな中、東城医大に一通の脅迫状が届く。
「三の月、東城医大病院とケルベロスの塔を破壊する」
ケルベロスとは、ギリシア神話に登場する”三つの頭をもつ冥界の番犬。“死への入り口”、つまり、Aiセンターを意味する。
いったい誰が、何の為に?疑惑と謎を抱えながら真相を突き止めようとするバチスタコンビ。時を同じくして、司法解剖では死因が判別できない前代未聞の集団不審死事件が発生。その中には白鳥のよく知る人物が。
Aiセンター始動の日……医学界の根底を大きく揺るがす“最悪な日”が幕をあける。

伊藤淳史 仲村トオル
桐谷美玲 松坂桃李/西島秀俊/戸次重幸 木下隆行(TKO) 利重 剛
加藤あい 名取裕子 栗山千明 生瀬勝久

原作:海堂 尊『ケルベロスの肖像』(宝島社刊)
脚本:後藤法子
監督:星野和成

http://www.batista-movie.jp/
©2014 「チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像」製作委員会

Profile



伊藤淳史
1983年11月25日生まれ。
子役として数多くの番組に出演し、1997年、映画『鉄塔武蔵野線』で映画初主演。連続ドラマでは「電車男」が大きな話題に。2008年からの「チーム・バチスタ」シリーズ(CX・KTV)での主演をはじめ、「あぽやん~走る国際空港」(TBS)主演、映画『ボクたちの交換日記』主演など、TVドラマや映画に活躍中。

仲村トオル
1965年9月5日生まれ。
1985年、映画『ビー・バップ ハイスクール』で主演デビューし、数々の新人賞を受賞。同作は6作のシリーズとなる。『あぶない刑事』全シリーズにも出演。近年の主な出演作に、舞台『エッグ』、『オセロ』、 TVドラマ「空飛ぶタイヤ」(WOWOW)、「チーム・バチスタ」シリーズ(CX・KTV)、映画『接吻』、『K-20怪人二十面相・伝』、『劒岳 点の記』、『行きずりの街』、『北のカナリアたち』、『中学生円山』など。

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