OKStars インタビュー

Vol.351 映画プロデューサー

ピーター・デル・ヴェッコ

OKStars Vol.351は大ヒット公開中のディズニー映画『アナと雪の女王』のピーター・デル・ヴェッコ プロデューサーへのインタビューをお送りします!

『アナと雪の女王』ではミュージカルの要素をふんだんに盛り込まれましたが、その企画意図をお聞かせください。

音楽は物語においてセリフだけでは伝えきれない感情をさらに盛り立てて、お客さんに直接響かせる力があると思います。その点で今回はミュージカル仕立てにしましたが、その際に心がけたのが、すでにある物語の上に音楽を載せるのではなく、きちんと物語を進めたり、要所要所を盛り上げていく内容の楽曲や歌詞を、脚本と同時進行で進めることでした。この映画用に20曲ほどオリジナル曲を作りましたが、物語にうまくはまらないという理由で素晴らしい楽曲なのに採用しないものもありましたし、逆に曲に合わせてストーリーの方を変えないといけないこともありました。例えば「Let It Go」は、完成した楽曲を聴いてこれを活かさなければならないと思ったので、その前に書かれていた脚本の一幕分を書き直すことにしました。

「Let It Go」をはじめ音楽の評価も高いことへのご感想をお聞かせください。

完成した時からみんな特別な曲だと確信していましたが、これだけ大きな反響を巻き起こすとは予想もしていませんでした。楽曲と自分とのつながりを感じられる楽曲だという感想をよく聞きます。ロバート・ロペスとクリステン・アンダーソン=ロペスの仕事ぶりをみんなが評価していることを喜ばしく思います。

主役のエルサとアナの姉妹をどう描こうとしましたか。

実は元々は姉妹という設定ではなかったんです。原作に基づいてエルサのキャラクターはどちらかと言えば悪役として最初は描いていたのです。それが姉妹にすることで、この映画の一番のテーマである「真実の愛」の愛する心と畏れる心の対比を描けるんじゃないかと考えました。畏れる心をエルサが体現することと、無償の愛の象徴がアナということで、この2人を対比させながら、つながったり、ぶつかり合ったりしながら、「真実の愛」を描いていきました。そして姉妹であることで、お客さんも感情移入しやすくなったと思います。

雪と氷の映像が素晴らしかったです。映像を作る上で苦心したところは?

雪と氷の世界は、単に広い白い雪面を人が歩いているような退屈なものではいけませんので、様々な雪の質感を描くことを目指しました。ですので背景もひとつのキャラクターであると捉えて、リアルに描こうとしました。しかし、最初は技術的に不可能でしたので、その名も「マッターホルン」というソフトウェアを開発して、それこそ雪に人や衣服が触れた時にどう反応するのかまでをリアルに描くことができるようになりました。そのためにはリサーチが大切で、実際に腰まで埋まるような深い雪の中を歩いてみたり、カナダにある有名なアイスホテルを訪問して、氷の表面に光が当たるとどう反射し、氷を通してどう光が屈折するのかを観察して、真実味がある世界観を作り上げていきました。

OKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

『アナと雪の女王』は人間味あふれる、心に触れる物語ですので、大いに感動して楽しんでください。

OKWaveユーザーに質問!

以前から皆さんに聞きたかった質問です。
自分が映画を観ているという事実を忘れて、
本当にどっぷりとスクリーンの中の世界に飛び込めるような映画体験を作り出す要素とは、
一体何だと思いますか?
何があればそういう体験ができると思いますか?

Information

『アナと雪の女王』
大ヒット上映中<字幕版/日本版>

運命に引き裂かれた王家の美しい姉妹、エルサとアナ。触れるものを凍らせる“禁断の力”を持つ姉エルサはその力を制御できず、真夏の王国を凍てつく冬の世界に変えてしまう。妹アナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリストフと相棒のトナカイのスヴェン、“夏に憧れる雪だるま”のオラフと共に雪山の奥深くへと旅に出る。アナの思いは凍った世界を溶かすことが出来るのか?全ての鍵を握るのは、“真実の愛”…。

第86回アカデミー賞®主題歌賞、長編アニメーション賞を受賞!

監督:クリス・バック/ジェニファー・リー
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

http://disney.jp/ANAYUKI/

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Profile

ピーター・デル・ヴェッコ

演劇界での豊富な経験をたずさえて、1995年にディズニー・アニメーション・スタジオに入社。『ヘラクレス』(1997)のプロダクション・マネージャーとして300人のアーティストを率いた後、『トレジャー・プラネット』(2002)、『チキン・リトル』(2005)でアソシエイト・プロデューサーを担当。『プリンセスと魔法のキス』(2009)では、プロデューサーとしてアカデミー賞長編アニメーション賞にノミネートされた。ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品として公開された『くまのプーさん』(2011)でもプロデューサーを務め、高い評価を得た。

『アナと雪の女王』公開記念OKWave特別企画
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