OKStars インタビュー

Vol.377 俳優

ジョシュ・ブローリン

OKStars Vol.377は2014年6月28日公開の映画『オールド・ボーイ』主演のジョシュ・ブローリンへのインタビューをお送りします。

『オールド・ボーイ』はクレイジーなひねりが効いていて、展開が速く、予測不可能な映画です。この役に引き付けられた理由をお聞かせください。

まさにクレイジーで展開の速い、予測不可能な映画だ。どうなるのか全くわからないんだ。僕はそういう状況で、ある人物がどう行動すべきか、科学的な図式を作り、それから、リサーチする。でも最終的に、そのリサーチの90%は使えないんだ。監督のスパイク・リーには「よし、この音楽を入れよう」「裸になったら最高かもね」「部屋にネズミを入れたらどうだろう」と自分のアイデアがある。そして「11分間適当に」と言っていなくなったり。そんな感じの実験演劇なんだ。何をしたいかという大まかな青写真はあるけれど、かなり実験的なものになる。かなり手ごわくて、面白い。とても面白い発想なんだ。実行するのはかなり奇妙だけどね。

役の準備について話してくださいましたが、演じられたジョー・デュセットとは何者で、なぜ監禁に甘んじているのでしょう?

ジョー・デュセットが誰かはわからない。ジョー・デュセットが誰なのかを彼自身が知っているとも思わない。それがこの映画のポイントなんだ。彼はわがままな、利己主義者に見える。そしてこの監獄に、仮の刑務所に監禁され、自分自身と対峙する。誰かが許可するまで、完全に自分自身と向き合わねばならない。鏡を与えられ、目を背けることができない状況になるんだ。面白い方法だよ。怒りや敵意や恥といった感情を経験する。狂気がある。孤独がある。そして頭の中に逃げ道を見つけるが、それもやがて機能しなくなる。つまり、彼はあらゆる感情を経験してしまうんだ。そこが面白いと思った。刑務所に行って、クレジットカード詐欺のような犯罪で収監された囚人と話したことを覚えている。突然20年間監禁されることに対してどう順応するのか?そんなことは可能なのか?それを考えるのにとても参考になった。奇妙だし病的かもしれないが、僕は面白いと思った。

エリザベス・オルセンら、素晴らしいキャストとの共演はいかがでしたか?

エリザベスは素晴らしい女優だと思う。とても尊敬している。彼女の年齢であれほど深い感情を出せるなんて、どうやっているのかわからないよ。それにシャールト・コプリーは努力の人だ。凄いことをやってのけた。剃刀の刃を歩いているように鋭い演技だ。関わった人たち全員をとても尊敬しているよ。

この映画でのあなたの強烈で信念に満ちた演技は本当に素晴らしくて、生々しかったです。演じた後、このキャラクターから簡単に抜け出せましたか?

抜け出すのが待ち遠しかったよ。役に留まる人たちもいるが、僕はできるだけ遠くに離れるんだ。僕は、とても大きな打撃を受けたら、それを掘り下げたいと思う。トランクから飛び出すシーンでも、どうしたいかというアイディアはあるが、実際トランクに入って閉じ込められ、その中で「回った!アクション!」という声が聞こえると、「どうしよう?」と思ってしまうんだ。そしてスイッチを入れて、できるだけリアルに、感じるままの当惑を演じようとする。だから僕は、俳優としてできる限り楽しむんだ。物語に影響を受けた俳優として、映画を観ている観客にもそれが伝わることを願ってね。

スパイク・リー監督と一緒にできる仕事を探していたとのことですが、彼との仕事はいかがでしたか?またどうして二人はこの作品を選んだのですか?

僕はスパイクが好きだ。彼の極端な個性も好きだし、逆もまたしかり。僕たちは一緒にやれる作品が待ち遠しかったから、ミッキー・マウスの物語でも、僕たちはやっただろうと思う。でもこれになったのは、この作品の極端さが理由だと思う。行動的に僕たちができる最高にクレイジーな作品だ。ぴったりだと思えたんだ。僕たちが一緒にこの作品を表現する。僕たちはどんな作品になり得るかを繰り返し検証した。そしてこれだと思ったんだ。

トランクの中でもどこでも、楽しめたとおっしゃっていましたが、撮影で特に難しかったシーンはありますか?

何もかもが非常に異なっていて、難しかった。一般的なことを言っているわけじゃない。監禁シーンは特に難しかった。そこで肉体的にも感情的にもさらけ出さねばならない。そこでスパイクは「11分間適当に」と言って、拡声器からある歌を流して、出て行ったんだ。焦ったよ。だってそこで撮っているスタッフが「最悪だ」と言うか「最高だ」と言うか、どちらかわからないからね。一人で取り残されたんだ。肉体的には、ファイトシーンも辛かった。実は今もそのツケを払っているよ、冗談抜きでね。もう1年になるが筋肉はまだ回復していないんだ。でも僕が極限まで頑張れたのはスパイクのおかげだった。

どのような訓練をしましたか?

すごく早く起きて、ワークアウトしていた。パニックになったよ。僕は煙草を吸っていたんだけど、このままだと無理だと思ったから煙草をやめたんだ。これまでで最高に健康的な状態になった。それしか方法がなかったんだ。25歳になろうとする44歳の男だ。愚かだよ!

スタイリッシュな映像で、戦いのシーンを撮影するのはどんな感じですか?

35人くらいの男たちと戦った。戦いはとても長くて、僕はトップレベルの男たちと戦うんだ。彼らは退場し、別の衣装に着替えて、初めて会った男たちのようにまた僕と戦う。その計画が現実になった時、僕は「いったいここで何をしているんだろう?」と思ったよ。とても長いファイトシーンで、最初僕は成功する確信がなかった。スタントマンが必要だったし、やり遂げられるとは思っていなかった。でも結局はやり遂げたんだ。

もしあなたが20年間閉じ込められたら、解放された時にまず何をしますか?

想像さえできないね。冤罪で独房に19年間収監されていたダミアン・エコールズが僕に素晴らしい物語を話してくれた。彼は釈放されたあと、最初に草に触って泣き始めたと言った。病的な状況でなくても、彼にとっては辛い経験だし、それがこのシーンになった。僕が草をつかんで顔に押し当てたのは、ダミアン・エコールズの直接的な影響だった。僕の彼に対する敬意なんだ。

OKWaveユーザーに映画『オールド・ボーイ』からのオフィシャル質問!

主人公ジョーは、監禁されていた20年の間、
脱出のためにトレーニングを重ね、餃子を食べ続けます。
「これを食べると強くなる!」というおすすめの食べ物を教えてください。

Information

『オールド・ボーイ』
2014年6月28日(土)公開

1993年10月8日、広告代理店重役ジョー・ドーセットの人生は、はてしない悪夢にのみ込まれた。真夜中の街をさまよっていた彼は、泥酔して意識が混濁するなか、見知らぬ一室に閉じ込められてしまったのだ。何者かの監視下に置かれ、ひたすら単調に流れる時間に精神を蝕まれる絶望の日々。理由も分からない監禁生活がついに20年目に突入したある日、ジョーは突然外界に解放された。監禁中に妻殺しの汚名を着せられたジョーは、休む間も惜しんで猛然と動き出す。愛娘ミナとの再会を果たす前に、何としても自分を陥れた男を捜し出し、復讐を成し遂げねばならないのだ。やがて彼の前に姿を現した犯人は、あらゆる人間の良心を捨てた冷酷非情な男だった……。

土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースにしたパク・チャヌク版『オールド・ボーイ』は、復讐に人生を捧げたふたりの男がたどる壮絶な運命を描き、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。スパイク・リー監督が挑んだハリウッド版『オールド・ボーイ』は、舞台をアメリカの架空の都市に移し換え、新解釈をふんだんに織り交ぜた再創造バージョンだ!

監督: スパイク・リー(『インサイド・マン』)
出演: ジョシュ・ブローリン(『ノーカントリー』)、エリザベス・オルセン(『GODZILLA』)、シャールト・コプリー(『第9地区』)、サミュエル・L・ジャクソン(『アベンジャーズ』)

配給: ブロードメディア・スタジオ

公式サイト: http://www.oldboymovie.jp

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Profile

ジョシュ・ブローリン
1968年、カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。
『グーニーズ』(85)で映画デビュー。「プライベート・アイ」「ヤングライダーズ」といったTVシリーズにレギュラー出演したのち、『アメリカの災難』(96)、『ナイトウォッチ』(97)、『インビジブル』(00)、『メリンダとメリンダ』(04)、『イントゥ・ザ・ブルー』(05)などに脇役で出演。2007年にコーエン兄弟と組んだ『ノーカントリー』で主役のひとりを演じたほか、同年に『アメリカン・ギャングスター』『告発のとき』『プラネット・テラーinグラインドハウス』という話題作に相次いで出演したことで、一躍その演技力が高く評価された。ガス・ヴァン・サント監督作品『ミルク』(08)のダン・ホワイト役ではニューヨーク批評家協会賞の助演男優賞などに輝き、アカデミー助演男優賞候補にノミネート。同年のオリヴァー・ストーン監督作品『ブッシュ』ではジョージ・W・ブッシュ大統領を演じた。近年も『ウォール・ストリート』(10)、『トゥルー・グリット』(10)、『恋のロンドン狂騒曲』(10)、『ジョナ・ヘックス』(10・未)、『メン・イン・ブラック3』(12)、『L.A.ギャングストーリー』(12)などで精力的に活躍。

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