OKStars インタビュー

Vol.384 俳優

テレサ・チー、コウ・ガ

OKStars Vol.384は日台合作映画『南風(なんぷう)』出演のテレサ・チーさんとコウ・ガさんへのインタビューと、『南風』舞台挨拶の模様をお送りします!

『南風』は日本と台湾の合作ということで、今まで出演された作品の現場と違いはありましたか。

コウ・ガ:スタッフの仕事ぶりでは日本人と台湾人の性格の違いのようなものに気づきました。日本人スタッフのみなさんはまじめで、何事も計画的に進めていきます。台湾人スタッフはスピード重視で計画に無くても進めようとするところがあります。僕はいろんな現場のスタイルを学んでいきたいと思っています。

黒川芽以さんとの共演はいかがでしたか。

テレサ・チー:撮影の最初の方では、いろんなロケ地に移動して行くので、合間に私とコウ・ガふたりでお喋りをしていると最初は黒川さんは言葉がわからないこともあって会話に入って来られない感じでした。でもだんだんと慣れてきて、最初は簡単な英語で会話を交わして、最後には冗談を言い合えるような間柄になりました。私たちと黒川さんとの関係はちょうど映画の中のトントンとユウと藍子の関係のようでした。撮影中の私たちの雰囲気がそのまま映画の中に活かされていると思います。

コウ・ガ:初共演なので最初は慣れない雰囲気でしたけど、時間が経つにつれ、英語や日本語、筆談も交えてだんだんと話せるようになりました。映画の中の藍子と同じように黒川さんは明るくおおらかで、そしてとても演技に対して情熱的な女優さんでした。台湾での撮影はアウェイだったと思うのでプレッシャーもあったと思います。その中ですごく頑張っていたと思います。

テレサ・チー:台湾の撮影の後に私たちは黒川さんの故郷の日本にやって来ました。黒川さんは私たちに日本語を一生懸命教えてくれたので、映画の中のトントンのように妹分のような気分にもなれたし、友達にもなれて嬉しく思います。

萩生田宏治監督の演出はいかがでしたか。

テレサ・チー:監督はとても優しくて面白い人だと思いました。最初は通訳を介してコミュニケーションを取らないとなりませんでしたが、監督は中国語を学んで、私たちの中に入ってきて楽しくさせてくれました。撮影中に私は緊張した時もありましたが、監督はすぐに察して「緊張しなくていいからね」と言ってくれました。台湾と日本の合作ということで慣れないこともありましたけど、監督が気を遣ってくれてリラックスさせてくれたので、監督にはとても感謝しています。面白いエピソードがあって、映画の中でトントンが酔っ払って踊るシーンで、どんな踊りにしたらいいか監督に相談したら、監督が自分でいろいろ踊ってみせてくれたので、楽しい方だと思いました。

コウ・ガ:監督とは撮影前からキャラクターについていろいろ相談をさせていただきましたが、監督は役者をかなり自由にさせてくれました。役を作りこむというよりは、リアルな感情を出してほしいという話がありました。1つ議論になったシーンがあって、トントンがユウに告白する場面のセリフです。ユウはトントンの愛を拒絶して「ごめんね」と言うのですが、日本では自然な断り方なのかもしれませんが、台湾では「ごめんね」という言葉で告白を拒絶するようなことはしないので、そこは監督とずいぶん話し合いました。監督はその言葉の心理を丁寧に説明してくれたのでよく理解してそのシーンに臨むことができました。頭ごなしにこうやれ、と言うのではなく、お互いの気持ちをすごく大事にしてくれましたね。

サイクリングのシーンはいかがだったでしょう。

コウ・ガ:僕はもともとサイクリングが好きなので、サイクリングのシーンはリラックスして自然な演技ができました。しまなみ海道の大会のシーンで大きな橋を渡るのですが、あんなに長い橋は台湾には無いので大変でした。でも、この映画に出たからこそ、そのような大きな橋をプロのライダーの方たちと一緒に走ることができて、特別な経験ができたのが嬉しかったです。

テレサ・チー:サイクリングで台湾を廻るという経験は初めてでした。台北から日月潭までサイクリングで巡るのですが、普段はそんなことをしないので、この映画に出たからこそあのサイクリングロードを走ることができて良かったです。自分が住んでいる国がこんなにきれいなんだと、日本の役者と一緒に自転車で走ることで見直すことができて、とても幸運だったと思います。

テレサ・チーさんとコウ・ガさんは以前に共演されていますが、今回演技について現場で話し合ったりはしましたか。

テレサ・チー:よく知っていますから、演じる前にしっかり相談をして演じる、ということはなかったです。湖にユウを突き落とすシーンも、どんな風にやっても彼は怒らないだろうから「行クヨ~」って感じで楽しく臨みました。

コウ・ガ:でも落とされるユウはまさかそんな目に遭うとは思っていないので、そこは考えて演じました。でもテレサがあのシーンを楽しみにしていたので、うまく演じられて良かったと思います(笑)

映画の中に出てくる観光地でとくにどこがオススメですか。

コウ・ガ:僕でしたら九份です。地形が独特で、山と海の両方があります。山から見える海がすごくきれいなのでお薦めです。観光地として開発が進んでいるので、快適に観光できると思います。

テレサ・チー:私だったら日月潭ですね。今回の映画のサイクリングのストーリーは日月潭で終わりますが、その後に愛媛県の松山に行きます。松山のしまなみ海道と日月潭のサイクリングロードが姉妹協定をこれから結ぶそうです。日月潭はとても素敵なところなのでお薦めです。

では今回のロケ地の中でオススメの食べ物はありますか。

テレサ・チー:淡水の対岸に八里というところがあって、そこのハマグリの炒めものが美味しかったです。ご飯に合うので、ついついご飯が進んじゃいました。

コウ・ガ:臭豆腐(チョウドウフ)というかなりにおいの強烈な発酵豆腐があって、それを油で揚げたものはすごく美味しいです。僕のお薦めです。

テレサ・チー:でもデートの時は食べない方がいいよ~(笑)

>撮影の合間にみんなで食べたものなどはありますか。

テレサ・チー:冷たいタロイモのお団子スイーツを食べるシーンがあって、すごく暑い日だったので、食べられるのが嬉しかったです。テイク2の時に新しいのを用意してくれたので2回食べることができました(笑)

おふたりが日本で好きな観光地はありますか?

テレサ・チー:私は日本が大好きなので4回来ています。名古屋でハーフ・マラソンに参加したこともあります。京都と北海道にも行きました。日本人は外国人に優しいし、言葉が通じなくても思いやりがあるので、安心して旅ができます。ジェスチャーや表情などで会話ができるので、すぐに日本の友達ができたし日本はすごくいいですね。

コウ・ガ:僕も日本が大好きで今回が3回目の訪日です。台湾のみんなに日本を紹介するとしたら、日本の食べ物を紹介したいです。とくに築地市場はとても面白いです。日本に来るたびに、食べるものが美味しいと感じます。

今後の抱負をお聞かせください。

テレサ・チー:この2年でラッキーなことにTVと映画で3カ国の作品に出ることができました。今後もどこの国ということではなく世界のいろいろな国の人たちに観てもらえる役者になりたいですし、そういう作品に出演したいと思います。そのためにはいろいろな国の言葉を話せるようになりたいです。今回『南風』に出演できて、大好きな日本に来ることもできて嬉しいです。また日本の作品の撮影にも参加したいです。

コウ・ガ:僕は以前にスウェーデンの監督の作品に出演したことがあります。今回は日本の監督の作品でご一緒させていただいたので、今後も様々な国の監督さんの作品に出られたらと思います。自分の目をしっかりと、いろんな方向に開いていくことができますし、いろんな経験を積んでいけると思います。毎回いろんなチームと組んで、演技の幅も広げていきたいです。もし日本の映画に出ることができたら、侍の役を演じてみたいと思っています。

テレサ・チーさんとコウ・ガさんからOKWaveユーザーに質問!

テレサ・チー:日本では初対面の相手のことを「○○さん」と呼びますが、どのくらいのタイミングになると「○○ちゃん」「○○くん」と呼んでいいのでしょう?

コウ・ガ:日本の敬語は覚えるのが難しくて、監督にも失礼なことを言ってしまったかもしれません。では、どのくらい親しくなったらくだけた言葉遣いにしてもいいのでしょうか。

Information

『南風(なんぷう)』
2014年7月12日(土)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー

風間藍子26歳。恋人にふられたばかりの彼女は、ファッション誌の編集者として活躍していたが、希望ではない企画ページの担当に異動となり、取材のために台北にやって来た。藍子は自転車を借りるために立ち寄った店で、モデルになることを夢見る16歳の少女トントンと出会い、藍子のガイドとして自転車の旅に同行することになる。お互いに反発し、上手くかみ合わない藍子とトントン。旅の途中で台湾人のユウや日本人サイクリストのゴウと出会い、最終目的地の日月潭(リーユエタン)に向けて、彼女達の人生を変える旅が始まる。

監督:萩生田宏治
出演:黒川芽以 テレサ・チー 郭智博 コウ・ガ ザック・ヤン 佐々木大介

公式サイト:http://www.nanpu-taiwan.com

配給:ビターズ・エンド

©2014 Dreamkid/好好看國際影藝

Profile



テレサ・チー
1989年6月1日生まれ。台湾とアメリカのハーフ。
文化大学でロシア語を専攻する。TVドラマ「危険心霊」で第42回金鐘賞最優秀助演女優賞受賞、台湾の大学生のアイドル的存在となる。映画デビュー作『九月に降る風』(09/トム・リン監督)の撮影終了後に突然、『九月に降る風』のノヴェライズを執筆、大きな賞賛を浴びた。そのほかの出演作に『台北に舞う雪』(10/フォ・ジェンチィ監督)がある。本年8月に日本で公開する『トランスフォーマー/ロストエイジ』(マイケル・ベイ監督)でハリウッドにもデビューも果たした期待の大型新人。

コウ・ガ
1989年シンガポール生まれ。
『藍色夏恋』のイー・ツーイェン監督に見出され、初めてマネージメント契約した俳優。2007年、テレサ・チーとも共演している「危険心霊」で第42回金鐘賞最優秀主演男優賞受賞。台湾・スイス合作映画『MISS NICKI』(09/ハーコン・リウ監督)では英語での演技も披露している。最近では映画『MY MANDALA』(13/エルザ・ヤン監督)、TVドラマ「菸蒂」に主演している。

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