OKStars インタビュー

Vol.390 演出家

スラバ・ポルニン

OKStars Vol.390は2014年8月6日より公演中の「スラバのスノーショー」の創作・演出スラバ・ポルニン氏へのインタビューをお送りします。

『スラバのスノーショー』日本公演についての今のお気持ちはいかがでしょう?

たとえるなら、小さな男の子が5年くらい自転車を買ってほしいと思い続けて、それでやっと買ってもらえて、今からさあ乗るぞ、というのと同じ気持ちです。

公演の中で楽しみにしていてほしいところは?

とにかくすべてですね。人生の祝祭をテーマとしてショーをやっています。生きていることが祝祭だと思いますので。

どんな気持ちで観てほしいですか。

どんな気持ちでも結構です。私たちはお客さんをありのままで受け入れて、愛しますので。私は謎解きが大好きなので、この人はどんな気分なのかを考えていろいろ試すようにしています。お客さんがどういうものを求めているのかを手探りで演じながら、お客さんとの関係性を大事にしています。ですのでショーの前半はお互いを知り合うための時間です。中盤くらいから本格的なアクションが始まります。

“スノーショー”とのことですが、舞台演出についてどんな感じになるでしょうか。

私は魔法使いです。魔法使いはいろいろな魔法を使います。雲を持ってきて、雨を降らせたり、風を吹かすことができます。お客さんを浮かせて雲に乗せることもできます。そういったことは全て奇跡に基づいてできあがっていますが、その奇跡を信じてもらえるように演出をしています。自分が興味を持っていることは「不可能なこと」なので、できないようなことをやってみせることをいつも心がけています。同様に、子どもというものはそういう奇跡を起こす力を持っています。時には全然違う惑星に飛んでいけるような力をも秘めています。私たちがやろうとしていることもそういうことです。大人になるに従って、いろいろ経験することで子どもの頃に持っていた力を失ってしまうと思いますが、私はこのショーを通じてお客さんに子どもの頃に持っていた力や可能性を取り戻していただきたいと思っています。

演出で大切にしていることは?

創作は幸福になる方法のひとつだと考えています。靴を作っている人も車を作っている人も、私のようにショーを作っている人もそれは同じだと思います。自分が考えていることや空想を基に作っていく仕事なんですね。

スラバさんがショーを作るきっかけは何だったのでしょう。

舞台美術の展覧会があって、舞台の様子がわかる小さな模型を見る機会がありました。それは風の音が聞こえて幕が揺れていましたのでシェークスピアの「あらし(テンペスト)」という作品みたいだと感じたんです。その時に私も「あらし」のような作品を作りたいと思いました。もっと言うと「オデュッセイア」のような壮大な叙事詩のような世界観をもった作品を作りたいと思ったんです。道化は制限された存在ですが、道化が叙事詩のような世界観を表現できるかもしれないと思いました。それが最初の着想でそこから10年、20年かかって作品ができました。悲劇や喜劇、小さな物語、大きな物語が入り乱れている、そんな作品になっていきました。

世界各国で公演して絶賛を浴びていますが、国によっての反響の違いなどはありましたか。

中には難しく感じるお客さんもいます。私たちが舞台で演じているのは類例がないので、道がどこにあるのかを教えてあげることもあります。各国、文化やトーンが違います。それをある程度踏まえた上でショーを行っています。私たちは大変シンプルなことをやっていますが、受け止める方があれこれ考えてしまうこともあるようなので、必要以上に考えずに楽しんでほしいと思っています。自分自身に正直になって、自分の感情を解放すると、その時に出てきた感情が自身を正しい道に導いてくれると思います。

OKWaveユーザーへのメッセージをお願いします。

大好きです。このショーでお会いできることを心から楽しみにしています。ともに参加して、ともにこの喜びの世界を作っていきましょう。

OKWaveユーザーに質問!

私は何かを理解するためには質問をしません。
たとえば、日本人のことを知りたいときは
日本にやってきて、日本に浸透します。
いわば日本人になるということですね。
その時に答えが自然に自分に返ってくるんです。
皆さんは何かを理解したい時はどうしていますか。

■スラバ・ポルニン来日記者会見イベントの模様!

出演者(敬称略):ユウキロック(司会)、プリンセス天功、永井佑一郎、くまだまさし、村上ショージ、デッカチャン、ラフレクランきょん

公演に先駆けて8月1日に記者会見が開催された。
本会見では、日本公演の出演権獲得を目指す「6秒動画オーディション」結果発表が行われ、優勝者のデッカチャン、ラフレクランきょんのおふたりが登壇。上映した動画にスラバ氏も大笑い。とくにきょんさんの少年とサンタクロースが激突する動画に「このアイディアを使いたい」と気に入った様子だった。
さらに「目指せ!世界進出!スラバさんに見てもらおう」コーナーではくまだまさしさんと村上ショージさんが芸を披露。
この会見中、スラバ氏の息子ヴァーニャ・ポルニン氏がちょくちょく道化らしくちょっかいを出してきて、プリンセス天功の頭に“雪”を降らせるなどやりたい放題だった。

Information

「スラバのスノーショー」

30カ国以上で500万人以上を動員!
ロシア出身の道化師である、スラバ・ポルニンが創作・演出するショー。初演は1993年。以降、20年間で世界7カ国15以上の国際演劇賞を総なめに。世界30カ国以上、120を超える都市で、500万人以上を動員。
この作品に出演するのは道化師のみで台詞は一切なし。冒頭、深刻な表情で首にロープを巻き付けたピエロが、ほかのピエロたちとコミカルな芸を積み重ね、動きと表情だけで人間の喜怒哀楽を表現。そして、それはやがて大人のファンタジーへと昇華していき、終幕、かつて日本で上演された、どんな“ファンタジー”劇よりも強烈で成熟した感動を与えてくれます。

【東京公演】
2014年8月6日(水)~17日(日)
シアター1010(東京都足立区千住3-92 北千住駅西口マルイ11F)
問い合わせ:キョードー東京:0570-550-799(平日11:00~18:00/土日祝日10:00~18:00)

【大阪公演】
2014年8月20日(水)~24日(日)
シアターBRAVA!(大阪府大阪市中央区城見1-3-2)
問い合わせ:チケットよしもと:0570-550-100(10:00~19:00/年中無休)

チケット料金(税込):S席:8,000円/A席:6,500円

創作・演出:スラバ・ポルニン
主催:吉本興業/テレビ朝日/キョードーファクトリー

公式サイト:www.slavasnowshow.jp

Profile

スラバ・ポルニン

1950年、ロシア生まれ。
1950年にロシアのノヴォシリという地方の小さな町で生まれたスラバ・ポルニンは、チャールズ・チャップリンやバスター・キートンといったコメディアンに憧れて育つ。17歳のときにサンクトペテルブルクに移ってパントマイムの修行を積み、80年代にはストリートを舞台にさまざまな芸術活動を企画・制作した。その後、自らの劇団を結成し、1993年に「スラバのスノーショー」を企画する。94~96年には、「シルク・ドゥ・ソレイユ」に参加。「アレグリア」の一場面を創作し、世界的な名声を得る。
一方、「アカデミー・オブ・フールズ」という芸術活動を主宰し、その拠点としてパリの郊外に「ムーラン・ジョーン」と呼ばれる施設を運営している。ここでは毎年、芸術フェスティバルが開催されている。

写真注:スラバ・ポルニンさんと息子のヴァーニャ・ポルニンさん

OK LABEL

回答投稿にあたっての注意とお願い

OKStarsからの質問は、OKWave事務局(ID:10q-OK)が質問投稿とベストアンサー選定を代行しています。
当企画は、OKWaveの他のカテゴリーと異なる主旨での運営となっています。原則的に回答への個別のお礼はつきません。あらかじめご了承ください。
ご回答の際には利用規約禁止事項ガイドラインに沿った投稿をお願いいたします。