OKStars インタビュー

Vol.393 俳優

山西惇

OKStars Vol.393は山西惇さんが登場!こまつ座第106回公演・紀伊國屋書店提携「きらめく星座」についてのインタビューをお送りします。

「きらめく星座」の作品の印象をお聞かせください。

5年前の再演は拝見していました。今回、改めて台本を読んでみて、研ぎ澄まされたきれいな日本語で書かれているという印象です。

>印象に残る言葉にはどんなものが?

「お父さん」「お母さん」「ありがとうございました」というような普通の言葉でも、会話の言葉遣いが今の日本人が忘れてしまったようなきれいな使い方で、そんなところがとても印象的ですね。

ご自分の役柄についていかがでしょうか。

日中戦争で右手を失った傷痍軍人で、オデオン堂の長女にクジ引きみたいな形で結婚相手に選ばれて、オデオン堂で同居する役です。戦場で戦って命を落とすのが男子の本分である、と教育されてきた人物なので、当時としては普通の人だったのかもしれませんが、オデオン堂の中では異質な人です。その家族と一緒に過ごしていく中で、一番変化していく役なので難しさもありますし、やりがいもありますね。この芝居の中では悪役に近いですけれど、なぜそうなってしまったのかも描かれています。

どんなところを大事にしようと思っていますか。

昨年、こまつ座の「木の上の軍隊」という芝居では本土の軍人の役を演じて、その時も感じましたけれど、典型的になりがちなので、昔の傷痍軍人という漠然としたイメージではなく、高杉源次郎という個人を演じる方向にいきたいなと思っています。
それと、普段はしないことですけれど、「きらめく星座」初演のDVDを観ました。こんなにお客様にウケたのかというのが一番の驚きで、そこは大事にしなければならないと思いました。どうしても台本を読むとテーマ性の強さに引っ張られてしまうので、お客さんには楽しく笑ってもらって、そうすることでその裏にある、この話は太平洋戦争が始まる前日に終わるのだということがより伝わるのかなと思います。

共演者の方々についてお聞かせください。

木場勝己さんとの共演は初めてですね。久保酎吉さんは何度かご一緒していて、秋山菜津子さんとはダンスの舞台で一度共演しています。木場さんと酎吉さんは5年前の公演からの続投ですし、大先輩なので、おふたりを信頼してついていこうという気持ちです。

本作で歌われる「流行歌」についてはいかがでしょう。

「青空」や「一杯のコーヒーから」には聞き覚えが何となくあります。僕が子どもの頃に「一杯のコーヒーから」の替え歌が流行ったこともあって、歌の力のようなものを感じます。今の流行歌が何十年も経って歌えるかどうかと思うと、当時の流行歌にはすごい力があるなと思います。

>山西さんの役柄(傷痍軍人の高杉源次郎)は歌われるのでしょうか?

僕自身は流行歌は好きですけれど、僕の役は軍歌一辺倒で、こういうバタくさい歌は嫌い、という設定なんです。軍歌の歌詞を改めて見てみると「死ぬ気で」というような言葉がたくさん入っていてびっくりしました。リズムやメロディは日本人に馴染みのある作りなので、すぐに覚えられますね。僕はウルトラマン世代ですけど、ウルトラマンのオープニングの曲も作りは軍歌と一緒なんだと感じました(笑)。

本作の見どころをお聞かせください。

井上ひさしさんの代表作のひとつですし、井上ひさしさんの戯曲をまだ観たことがない若い人にも観に来てほしい作品です。井上作品の入門編としては一番だと思います。歌も笑いもあるし、テーマも井上ひさしさんが生涯かけて言いたかったことが入っています。戦争ものと聞くだけでそれはちょっと、となる人にこそ観てほしいですね。出てくる人たちは明るい人たちばかりで、僕たちと同じように明るく楽しく生きていた人たちが巻き込まれたのが戦争で、だから戦争はダメなんだと、そういうところを感じてほしいですね。

山西惇さんが今伝えたい、ちょっとした「感謝」の気持ちにまつわるエピソードをお聞かせください。

子どもが生まれてから、むしろ親への感謝の気持ちが強くなりました。こんな思いをして育ててくれたんだなと思います。子供たちにも「ありがとう」と「ごめんなさい」がちゃんと言える人になってほしいなと常々思っています。2番目の2歳半の子がなかなか覚えないんですよ(苦笑)

>それはまだ難しいですよ(笑)

OKWaveユーザーにメッセージをお願いします。

井上ひさしさんが亡くなられた今となっては、井上さんが、今のこの世の中を見てどういうことを思い、どういうことを言ってくれるのか知ることができないのが残念です。でも「きらめく星座」の中には今の世の中に対して井上さんが言いたいことも入っていると、そこを自分たちが汲み取って語り継いでいかなければならないという思いでいます。こんな良い芝居が今の世の中にありますか?と聞きたいくらい素晴らしい台本を、素晴らしい先輩方に引っ張ってもらって良い芝居にしたいと思います。井上先生の作品を知らない方には入門編として観ていただければと思いますし、それこそ井上作品の大ファンの方にも納得していただけるように頑張りますので、ぜひ劇場にお越しください。

山西惇さんからOKWaveユーザーに質問!

上の4歳の子と寝る前に今日いちばん楽しかったことは何?とお互いに聞いて答えてから寝る習慣にしています。
皆さんの「今日いちばん楽しかったことは何ですか?」

>ちなみにお嬢さんは普段どんなことを答えますか?

こちらから聞くと「みんなでご飯を食べた」「外で遊んだ」というようなことを答えますけど、自分から「今日嬉しいことあった?」なんて聞いてくる時は自分のことを褒めてほしい時です。僕が言いよどんでいると先回りして「ひょっとしてお部屋をひとりで片付けたことじゃない?」なんて聞いてくるのがおもしろいですね(笑)

Information

こまつ座第106回公演・紀伊國屋書店提携『きらめく星座』
2014年9月8日(月)~10月5日(日)新宿南口・紀伊國屋サザンシアター
他、兵庫・仙台・山形(寒河江市、川西町)にて公演

時は太平洋戦争前夜昭和15年から16年の東京、浅草のレコード屋オデオン堂の家族と、広告文案家の下宿人は皆、音楽大好きな一家である。しかもその音楽は“仮想敵国のジャズ”であったり、“軟弱な流行歌”であったり…。更に陸軍に入隊していた長男が脱走、追ってきたのは憲兵伍長、いつの間にかオデオン堂は非国民の家と噂されてしまう。しかし、可憐な一人娘が結婚相手に選んだのは傷病兵。非国民家族から一転、美談の家になったオデオン堂で繰り広げられる、好きなものが好きと言えなかった時代の、愛すべき家族と下宿人たちの運命は…。

作:井上ひさし
演出:栗山民也
出演:秋山菜津子、山西惇、久保酎吉、田代万里生、木村靖司、後藤浩明、深谷美歩、
峰﨑亮介、長谷川直紀、木場勝己

入場料:9,000円、学生割引7,000円(全席指定・消費税込み)
※学生割引:中学、高校、大学、各種専門学校ならびに演劇養成所の学生対象

アフタートークショー:
◇9月10日(水)13:30公演後
湯川れい子(音楽評論家・作詞家) ―音楽で勇気づけられたこと―
◇9月11日(木)13:30公演後
村松友視(作家) ―『きらめく星座』の肌合い―
◇9月15日(月・祝)13:30公演後
秋山菜津子・山西惇・久保酎吉・田代万里生 ―出演者が見た、演じた井上作品 パートⅠ―
◇9月18日(木)13:30公演後
馬場マコト(クリエイティブ・ディレクター/ノンフィクション作家) ―時代と広告―
◇9月23日(火・祝)13:30公演後
山西惇・田代万里生・後藤浩明・木場勝己 ―井上音楽劇へようこそ―
◇9月25日(木)13:30公演後
服部克久(作・編曲家) ―音楽と時代の結びつき―
◇9月28日(日)13:30公演後
大沢悠里(ラジオパーソナリティー) ―ラジオとわたし―
◇10月3日(金)13:30公演後
田代万里生・木村靖司・深谷美歩・木場勝己 ―出演者が見た、演じた井上作品 パートⅡ―

※該当回のチケットをお持ちのお客様のみご覧いただけます。
※出演者は都合により変更の可能性がございます。

こまつ座 03-3862-5941
こまつ座オンラインチケット http://www.komatsuza.co.jp/

Profile

山西惇
1962年12月12日生まれ。京都市出身。B型。
「相棒」シリーズの角田課長役をはじめ、TVドラマや舞台、映画などで活躍中。

ツイッター:https://twitter.com/8024atc

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