OKStars インタビュー

Vol.395 来日記者会見

オーランド・ブルーム

OKStars Vol.395は主演映画『ケープタウン』公開に合わせて緊急来日したオーランド・ブルームのインタビューと記者会見の模様をお送りします!

『ケープタウン』への出演を熱望したそうですが、ブライアンはあなたがこれまで演じた役柄とずいぶんかけ離れています。この役柄についてどう感じましたか?どんな人物なのでしょうか?

オーランド・ブルーム:ブライアンは自分たちの国、つまり南アフリカの歴史の重みを担った者たちの一人です。
元の妻との間に17歳の息子がいますが、父親だと認められていません。酒や薬に溺れていて、警察官として働いているのにも関わらず、よく暴力をふるってしまう。彼は命に対して、女性に対して、彼という人間を形成してきたすべてのものに対しての復讐心を持った人物ということ。つまり、彼には他者や自分を許す必要があるんです。

いつもどのように役作りをされますか?このブライアンという役ではいかがでしたでしょうか?まずは脚本を読み込みますか、それとも衣装や他のものを手掛かりにしますか?

オーランド・ブルーム:作品の中では深く描かれていませんでしたが、この人物のある重要な一面について取り組みました。ブライアンと父親の関係です。それは彼と彼の息子との関係にも影響を及ぼしているからです。

この作品で初めて、“イケメン”で清潔感があり、スポーティー、ブランドの顔を務めるあなたのこれまでのイメージを打ち破るような役を演じられていますが、あなたご自身がやりたいと希望されたのですか?

オーランド・ブルーム:僕は、随分早くからキャリアをスタートさせ、大作にばかり出ていたので、いつも仕事を楽しめて感謝することばかりです。時間が経つにつれ、これまでのイメージを進化させていきたいと思いました、広告の仕事などで作られた僕の印象というものをです。今までどんなイメージを持たれているのか大して気に留めたことはありませんでした。どんな役にも挑戦する面があって、いいチャンスだったから、芝居をする演者として、自分の前に壁を作ることなく、自分に限界を設けずに、すべてを受け入れて取り組んできました。でもそうした大作への出演を経て、皆が僕に持つイメージがちょっと間違っているのではないのかと思うようになりました。だから、そのイメージを変えるためにも、この『ケープタウン』のブライアンという役を演じたいと思いました。彼の誠実さや説得力のあるところを演じきることができたら、その“誤解”を解けるんじゃないかと考えたんです。『ケープタウン』がカンヌ映画祭の最後に紹介されたことで、この作品の持つ印象に作家性が加わったので、僕のイメージにも影響を及ぼしたようです。この作品をきっかけにして僕自身も何かを作り上げたいと考えるようになりました。俳優としても、また人間として成長していきたいと。

この物語では、南アフリカという国も大きな役割を演じています。ご自身の人生にも関わりがあるようですね。

オーランド・ブルーム:義理の父親が、この国で起きたアパルトヘイトへの反対運動でかなりよく知られたメンバーなんです。作家であり、ジャーナリスト、そしてとても熱心な社会運動家でもあった。13歳の時、それまで本当の父親だと信じていたこの男性が、実は生物学上は僕の父ではないということを知ったんです。でも彼は僕にとって父親であることに変わりなかったです。彼の考え方が、僕の精神や思考に大きな影響を与えていることは間違いないし。これまでは南アフリカに行き、彼を知る人や一緒に運動をした人たちに会うことはありませんでしたが、この国とは繋がっていると感じていました。そして、然るべき時にこの役の話が来たと考えているんです。

『ケープタウン』はあなたにとって最初のフランス映画への出演となりましたが?

オーランド・ブルーム:ジェローム・サルの廉潔なところがとても好きですね。現在の南アフリカに対する彼の率直な視点や、そこから物語を構成する明確なビジョンも素晴らしい。彼はフランス人で、成長する中でこの国の政治のあらゆる局面に遭遇してきたわけではないから、この国の歴史に対して客観的な視点を保っていられるんですね。実際、彼の誠実さが南アフリカという地でフォレストや僕を公平にしてくれました。何人かを除けば、スタッフのほとんどは南アフリカの人々だったから。ジェロームは、控えめでありながらユーモアのセンスも持ち合わせていて、とても素晴らしい人だよ!

■来日記者会見

日本での公式会見は7年ぶりですね。

オーランド・ブルーム:日本に戻って来られて大変うれしく思っています。初来日は23歳の時でしたが、それから素敵な記憶がたくさんあっていつも早く日本に戻りたいと思っています。今回も大好きな日本食と日本の文化を味わって帰りたいと思います。

『ケープタウン』への出演を決めたポイントを教えて下さい。

オーランド・ブルーム:何と言っても今回演じたブライアンというキャラクターが決め手でした。ブライアンは自堕落な生活を送っているけれど、同時に闘志というものをしっかり持っているし、間違っていないという価値観をしっかり持っていて、これはぜひ演じてみたいと思ったことがきっかけです。

ブライアンはかなりアウトローなキャラクターですが、彼を演じるにあたりどのようなことをしましたか?

オーランド・ブルーム:初めにジェローム・サル監督と話した時に、監督から「自分がファイナルカット権を持っているし、これはスタジオ映画ではないから思いきり振りっ切ってやろう」と声をかけていただきました。ですから自分もそういう意気込みで臨むことができました。
ブライアンが南アフリカで警察官であるということは本当に大変なことなんです。それを撮影の4~6週間前に現地に入って過ごすなかで理解しました。まずは南アフリカの文化、南アフリカで男性であるということはどういうことか、そして南アフリカで警察官であるということはどういうことなのかを知り、この地で警察官として生きることの厳しさを知り、さらには多くの一般の方々の人生も厳しいということを知りました。また人間の命の対価というものがとても安く、命に重きが置かれないという現実があり、警察官にとってはとても辛い状況であるということを知りました。それを考えるとブライアンが警察官として生きる上で毎日厳しい現実に直面したくないという気持ちからお酒等に依存してしまったのではないかと思います。

これまで演じられたキャラクターと今回のブライアンはかなり違うキャラクターですが、特に意識したようなことはありましたか?

オーランド・ブルーム:準備の段階で気を使ったのは言葉のアクセント、そして肉体です。南アフリカの男性は比較的にマッチョな方が多いので、そういう身体作りをする準備をしました。

>それはどの程度の期間でどのようなことをされたのですか?

オーランド・ブルーム:6ヶ月くらいウエイトトレーニングや有酸素運動をしました。当然食事にも気を使いました。

名優フォレスト・ウィテカーさんとの共演はいかがでしたか?

オーランド・ブルーム:フォレスト・ウィテカ―と共演できたことは本当に光栄でした。素晴らしい才能がありアーティストでもある彼とスクリーンを分かち合うことができたことを嬉しく思っています。

フォレスト・ウィテカ―さんはどのような方ですか?そして次に共演するとすればどのような作品で共演したいですか?

オーランド・ブルーム:フォレスト・ウィテカ―は真のアーティストであり、役への入り方は見ていてグッとくるものがありました。1つ例を挙げると、彼がベットから起き上がるシーンでそのまま倒れ込んでしまったのですが、みんながあわてて彼の元に駆け付けたところ、彼は「役に入りすぎてやり過ぎた」と言ったんです。そこまでキャラクターになりきるという 彼の演技に対する思いを見た気がしました。人柄も本当に素晴らしく、その人間性、思慮深さ、心の広さ、どれをとっても素敵な方です。もしまた彼と共演できる機会があるならどんな作品でも構いません。

本作は社会問題についてかなりリアルに描いていましたが、この役を通じてどう考え方が変わられたか、そしてこの映画を通して1番伝えたいことを教えて下さい。

オーランド・ブルーム:撮影前から現地に入り、撮影中も滞在することができて、目からうろこが落ちるという経験をしました。南アフリカという国にはこれからの希望や可能性を強く感じる一方、同時に自分の理解の範囲ではありますが、南アフリカの方々には様々な大きな壁が立ちはだかっている中、前に進んでいかなければならないんだということを強く感じました。タウンシップと言われる地域では100万人以上の人々が最も貧しい状況で生活している姿を目にし、心を動かされました。本作を観ていただければこういう場所にいるということがどういうことなのかを経験していただけるのではないかと思います。これまでに演じたキャラクターとは全く違います。演じていて演じ応えがありました。そんなキャラクターをみなさんに 楽しんでいただければとても嬉しいです。また応援し続けてくれてありがとうございます!みんな大好きです!!

OKWaveユーザーに質問!

南アフリカを舞台にした本作。同国の印象などお聞かせください。

記者会見には佐々木希さんが花束ゲストとして登場しました。

佐々木希さんは「世界で最も美しい顔」に3年連続ランクインするほどの日本を代表する美人女優なんです。

オーランド・ブルーム:まさに受賞するべくして受賞されていますね。

佐々木希:照れますね。

オーランド・ブルーム:『ケープタウン』はご覧になったんですか?

佐々木希:はい、拝見しました。肉体美にやられました。初めは頼りない役でしたが最終的には一番頼れる存在でしたね。そういう男性に女性は惹かれると思います。同僚や家族との愛にもとても感動しました。

オーランド・ブルーム:これからのヨーロッパのプロモーションは佐々木さんにお任せした方がいいかもしれませんね。

佐々木希:ついて行きます!

Information

『ケープタウン』
新宿バルト9他にて公開中

南アフリカ・ケープタウンで人気の元ラグビー選手の娘が殺された。2人の刑事、ブライアンとアリが少女の事件当夜の足取りをたどると、ある薬物の売人と会っていたことが分かる。その薬物は、最近頻繁に起こる「児童失踪事件」の現場にも残されていたものだった。薬物の恐ろしい成分が明らかになると、一連の事件は組織的陰謀の表層にすぎないことが分かってくる。そこには、この街に潜む根深い闇が関係していた。事件の真相に迫りつつあるブライアンとアリにも危機が迫っていた。

出演:オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカー、コンラッド・ケンプ
監督:ジェローム・サル(『ラルゴ・ウィンチ 裏切りと陰謀』)
脚本:ジュリアン・ラプノー(『あるいは裏切りという名の犬』)、ジェローム・サル
原作:「ZULU」キャリル・フェリー著

R15+

配給:クロックワークス
公式HP:capetown-movie.com

©2013 ESKWAD-PATHÉ PRODUCTION-LOBSTER TREE-M6FILMS

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