OKStars インタビュー

Vol.412 『フューリー』

インタビュー pt.2

OKStars Vol.412は2014年11月28日公開の『フューリー』特別編第2弾!フューリー号のクルー役を演じたローガン・ラーマン、シャイア・ラブーフ、ジョン・バーンサルへのインタビューをお送りします!

■ ローガン・ラーマン

演じたキャラクターについてお聞かせください。

僕が演じたのはノーマン・エリソンという青年で、新入りの兵士だ。非常に困難な状況に放りこまれた若者だよ。彼の職業はタイピスト、その彼が戦場に送り込まれてくるわけさ。ノーマンはいきなり戦場に放り込まれ、経験もないのに重責を課せられるんだ。だからすぐに適応しなければならない。戦場を生き抜き、部隊のみんなの命を守るために自らの人間性をかなぐり捨てなければならないわけでね。彼はグレイディや他の隊員たちやウォーダディーの手ほどきを受ける。戦場を生き抜く術を、そしてやらなきゃならないときはやるしかないということを短期間で学ぶんだ。

作品のどこに魅かれて出演を決めましたか。

今までに読んだことがないような脚本だった。第二次大戦を描いた映画で、この作品のような描写は見たことがなかった。新たな視点を得られたんだ。登場人物はとても複雑だけど、人物描写が鮮明だった。脚本を読んで何としてでも出演したいと思ったんだ。そんなことはなかなかないことだよ。だからこの作品に出演できてこうやって皆さんに話すことができ、とてもラッキーだと思っているんだ。

ノーマンを演じるにあたって考えたことは?

俳優で僕の年齢だと平面的な役柄ならたくさんあるけど、ノーマンはとても複雑でいろいろ考えるだけでもストレスがたまるような珍しい役柄だった。チャレンジングに思えたね。素晴らしいキャラクターだし、素晴らしいストーリーだし、尊敬する多くの人と一緒に働くチャンスだとも思ったよ。

デヴィッド・エアー監督との撮影についてはいかがでしたか。

デヴィッドの作品に出演するとなったら、徹底的に準備しなければならないんだ。それで知られている監督だからね。言葉では上手く言い表せないし、アプローチは作品によっても違うのだろうから一概には言えないけど、出演する全員が全身全霊でもって取り組むことを期待されているんだ。一言で言い表すならデヴィッドの作品に出演することは一種のマインドファック的な体験なんだ。デヴィッドは素晴らしく狂った冒険に連れ出してくれる。キャスト一人一人へのアプローチを使い分け、上手い具合に追い込む。良い演技を引き出すのにはいい方法だよね。人の意外な一面を引き出すのに長けている。デヴィッドは十分に役作りできるようたっぷり時間をくれ、戦場がどんな世界かじっくりと教えてくれた。準備は大変だったけれど、楽しみだったし、僕はやる気満々だった。挑戦しがいがあったので全身を投じたよ。キャストがそれぞれの解釈でキャラクターを演じるゆとりを与えてくれた。クリエイティビティに溢れ、充実感溢れる貴重な体験だった。とてもラッキーだね。

撮影までにどんな準備をしましたか。

毎日脚本の打ち合わせをしたよ。それが1ヶ月半以上続いたんだ。脚本を細部まで全部頭に叩き込んでおいたので落ち着いた気持ちで撮影に臨むことができた。だから少し遊びを利かせたり脚本から脱線できたりもしたんだ。

クランクイン前にフューリーのチーム5人で参加したブートキャンプについてお聞かせください。

とても役にたったよ。キャンプを耐え抜くためには、お互いを頼らなければならなかった。それによって個人的なレベルで深くお互いを理解できるようになったからね。それまでの4ヶ月の準備段階とは違ったレベルの理解が生まれ、役も理解できた。それは自分を変えるような体験だったよ。まさにターインング・ポイントだったね!

撮影の現場ではいかがでしたか。

過酷な体験だった。精神的にも肉体的にもきつかったから。でも戦車に乗り込んで銃を構えると、ふとこれこそ子どもの頃の夢だったことを思い出すんだ。そう考えるとやった甲斐があるね。戦車や武器も恰好良かった。

戦車“フューリー”に乗る5人をどう捉えていますか。

絆の堅い5人だ。ああいう凄まじい状況に追い込まれて生き抜くわけだからお互いに対する誠意が築かれるからね。5人が一つの精密な機械のように動く。素早く動き、自分の役割を果たす。上手くできないとだめだね。

『フューリー』出演の感想をお聞かせください。

最高の役者たちと素晴らしい協力ができた。彼らを尊敬しているし、彼らも僕に敬意を払ってくれた。互いに多くのことを学びあったよ。

ウォーダディーと心を通わせていく役柄ですが、ブラッド・ピットとの1対1の演技についてはいかがでしたか?

ブラッドとの共演は素晴らしい経験になったね。以前から彼の大ファンだったから俳優として出演した作品や選んだ役柄に影響を受けたんだ。身近にいて、彼の献身ぶり、素朴な態度、たゆまぬ努力に驚かされたよ。リハーサルを何度も重ねて、題材のことや人間関係、それぞれの意図すること、シーンへのアプローチ法などいろいろと話し合った。とにかく、登場人物について話し合ったんだ。本作では人物が中心だからね。彼から学んだことは言葉で表せるものではないんだ。彼の献身ぶりは素晴らしいと思うし、自分も間違いなく彼と同レベルで最大の努力をしたと思っている。本作のおかげで、僕が次の作品で見せる演技のレベルを引き上げることになったんだから。素晴らしい人々と組むことでもっと成長することができるから、次の作品を楽しみにしているんだ。

日本のファンへメッセ―ジをお願いします。

やあ、みんな。ローガン・ラーマンだ。今は『フューリー』に出演している。ぜひこの映画を観てほしい。きっと気に入ってもらえると思う。観てもらえるととてもうれしい。ありがとう!

■ シャイア・ラブーフ

今回演じたボイド・スワン(通称:バイブル)についてお聞かせください。

ボイドはフューリーの副司令官だ。タンクの主砲であるHV76mm砲の操縦にあたる。冷血な殺し屋だけど、信心深い男でもある。聖書を読むクリスチャンが戦場の殺戮とどう折り合いをつけるのかが興味深いね。
戦車を操縦する上で、大砲の操縦を担う“砲手”と大砲に砲弾を詰め込む役回りである“装填手”は、連携が需要となる「密な関係」にあるとデヴィッド・エアー監督は言っていた。装填手のグレイディを演じたジョン・バーンサルは「グレイディはボイドを部隊の“母親”的な存在とみなしている。ボイドを部隊の精神と道徳の先導役と崇めるんだ。ボイドはより崇高な力、そして神とのつながりを持っているとね。装填手と砲撃手はお互いにとってなくてはならない存在であり、とても興味深い関係性なんだ。一方が聖書を読み、説教をするクリスチャンで一方が殺しを厭わない女好きなので相反する存在と思いがちだけど、二人は融合し、完全に一体となる。一人の人物の陰と陽のようなものだ」と語っているんだ。グレイディとボイドの関係は単に砲手と装填手という関係に留まらずもっと深いものなんだよ。

実際に第二次世界大戦時に戦場で戦った兵士との座談会を行ったそうですね。

第二次大戦中に第2機甲師団に従軍したドン・エヴァンス氏はボイドと性格が似通っていて、クリスチャンで正義感が強いんだ。殺しは殺しでも“killing”と“murder”の二種類があり、その間には大きな違いがあると力説されたよ。生き方は聖書に則っているけれど、それでも敵なら殺す。そういう時は罪悪感で寝つけなくなるようなことはないと言うんだ。まあ神が特定の魂を刈り取る死神たちをこの世に産み落としたということなんだろうな。もう少し若い世代の軍人とも話をしたよ。シェーン・イェーツという大尉がいて、彼は42歩兵師団の従軍牧師でもあったんだ。師団とデヴィッドから許可を得て前進作戦基地に派遣された兵士たちと一緒に生活をする機会があったよ。国家警備隊の皆と1ヶ月半を過ごし、その後にその他の兵士達と合流してフォート・アーウィンのブートキャンプに参加したんだ。

デヴィッド・エアー監督についてはいかがでしたか。

デヴィッドは特異な経歴の持ち主で、いろいろなことを語り聞かせてくれるし、こちらの話も聞いてくれる。ちょっとイカれてるが、だからこそいいんだ!

撮影前に行われたブートキャンプはいかがだったでしょう。

あのブートキャンプは計り知れないほど有益だったね。お互いを良く理解できるようになったし、何せ6日間もの間、森の中で一緒に過ごすわけだから次第に団結が深まっていくんだ。自分がより大きな大義の一駒に過ぎないことを自覚するようになり、多くの男たちのために戦っていることも分かってくる。キャンプに参加した後は国旗を見る目が変わったよ。星条旗が護符のように、超越的なシンボルのように目に映るんだ。僕の親父は退役軍人なので、軍人に対してはもともと敬意の念は持っているけど、それでもケヴィンや他の皆との訓練はエモーショナルな体験となったね。

■ ジョン・バーンサル

今回演じたグレイディと、共に戦うフューリー号の乗組員についてお聞かせください。

大恐慌時代に育った男たちだ。グレイディは自分の育った山々しか知らないんじゃないかな。ところが異国の戦地へ赴き、シカゴ出身のメキシコ人と戦車暮らしをすることになったりするから急に世界が開けたはず。それこそ、まったく違う世界だね。でも、グレイディの身に起きた大半のことはこのストーリーが始まる前にすでに起きてしまったこと。第二次大戦中の米軍の戦車隊は極めて危険な任務だった。アフリカ戦線からドイツへ転戦してきたフューリーだけど、繰り返し小隊が全滅という事態に追いやられながらも奇跡的に4年も戦い抜いてきた一両の戦車なんだから。
今回のストーリーはフューリー号のレッドという名の隊員がやられてしまうところから始まる。戦争も残すところ僅か2週間というところなんだけど、レッドを失ったフューリー号の乗組員たちは、自分たちは決して無敵ではないという事実を突きつけられるんだ。ついに仲間を一人失ってしまったことで恐怖もプレッシャーも10倍になる。代わりにやってきた新米はあどけなさが残るタイピストで、レッドの代わりなど務まるわけがない。隊員たちはモラルなど通用しないという戦場の常識を彼に叩き込み、戦士に育て上げなければならないんだ。

撮影についてはいかがでしたか。

他の皆もそうだったと思うけれど、とにかくこんな作品に参加できてラッキーだと思ったよ。多くの力が働いて仕上がった作品だけど、僕たちにかなりの負荷がかかるように仕組まれていた撮影だったんだよ。だから現場は“楽しい”の正反対。楽しんでちゃ失礼という部分もあるから、そういう責任感は感じていたよ。

他のキャストとの共演についてのご感想を。

人は家族を選べないのと同じように、兵士は一緒に戦う部隊を選べない。いきなり一緒にさせられ、小さな戦車内で恐ろしい戦場を経験する。そして殺すか殺されるかの状況の中でお互いを頼らなくてはならない。そんな状況をかなり対照的な俳優5人が演じることになったわけだ。でも撮影に入る前に精神的にも肉体的にも過酷なトレーニングをさせられたのが良かった。あれは得策だったね。あのトレーニングでとことんやられたおかげで、お互いに関係性を築くことができたし、お互いを良く知り、頼り、信頼するようになった。人と戦うと驚くほど相手のことが良くわかる。この映画を撮影するのに不可欠なプロセスだったね。

その過酷なトレーニングについてもう少しお聞かせください。

あんなトレーニングは初めてだったよ!トレーニングやリハーサルは撮影が始まる4ヶ月前から始まった。キャスト同士でスパーリングしたり格闘したりもした。最初の一ヶ月半は目にアザを作ったり、鼻血を出したりという日々だったよ。そのあとは戦車でのトレーニングで、夜になると4時間のリハーサルで、リハーサルもトレーニングよりもさらに過酷なものになる日もあったね。

キャスト同士の精神的なつながりができたそうですね。

キャストの皆は互いのことを良く知ろうとかなりの労力を費やしたんだ。お互いの秘密や強みや弱みを知るようになったよ。そこへさらにデヴィッドが共演者同士を対抗させようとするんだ。つまり、家族のような親密な関係を作らせたわけだ。家族を守らなければならないとなったら、ものすごく強い気持ちが働くし、逆に家族内で対立が起こると、これほど暴力的なものはない。デヴィッドは、デヴィッド独特の狂ったやり方でそういう、ドロドロとした関係を築かせるのが狙いだったのだと思う。彼はね、人の頭の中に入り込む術を知ってるんだ。各キャストと一対一でも親密な関係を築き、必要とあらばそれぞれを叩きのめす術をも知っていたんだからね。

シャーマン戦車“フューリー号”についてお聞かせください。

“大切なのは必ずしも戦う犬の大きさではなく、犬の闘争心の大きさである”という言葉にある通り、フューリーはすごい強者なんだ。決して大きくはないし、一番頑強なものでもない。ティーガー戦車を見たら分かるが完全に負けるね!でも魂のある戦車なんだ!

撮影で怖い思いをしたシーンはありますか?

大変で、怖かったシーンは夕食のシーンだと思うな。この映画では、お互いに思いきりやりあった。相手をこき下ろすぐらいにとても親しくなれたからね。どんな台詞が飛んでくるか分からないし、けんかになって、どっちを向いていいかも分からなかった。だから、夕食のシーンがどのアクション・シーンよりもずっと怖かったよ。

撮影が完了して最初に何をしましたか?

最初にしたことか…ブラッドが何本かワインを開けたけど、僕らにはとても手の届かない高級品だったな。

撮影時のブラッド・ピットについてお聞かせください。

彼のリーダーシップは素晴らしいよ。全力投球していたし、僕たちとまったく分け隔てなく、ブラッド・ピットだからどうのってことは一切なかった。僕らが参加したことで彼だけがやらなかったことは何もなかった。撮影のための厳しい準備期間にしても、大変なことも辛いことも何でも一緒だった。彼は素晴らしい人だし、優れた役者で、それに友人だね。

本作では仲間意識が大切でしたが、実際にキャスト同士での話し合いはありましたか?

簡単に言えば、皆でこの映画の世界に留まり続けたんだ。『フューリー』はその日の撮影が終わったら日常に戻って普通の生活をする、というタイプの映画ではないんだ。だから、仲間として一緒に過ごしたし、一緒に暮らした。グループとして、家族として撮影期間、ずっと一緒にいたんだ。

観客はこの映画に何を期待すればいいでしょう?

期待できるのは、手加減なしの力強いゾクゾクする体験だ。これは頑強で力のある映画だけど、結局のところ、人間関係が中心だ。家族のドラマだし、修羅場を乗り切ろうとする家族の物語なんだ。

OKWaveユーザーに『フューリー』オフィシャル質問!

『フューリー』では百戦錬磨のチームに実戦経験のない新兵が加わります。
あなたが新人としてそういうチームに加わった経験、または新人を迎え入れた際の思い出深いエピソードを教えてください。

Information

フューリー 『フューリー』
2014年11月28日(金)公開

1945年4月、戦車“フューリー”を駆るウォーダディーのチームに、戦闘経験の一切ない新兵ノーマンが配置された。新人のノーマンは、想像をはるかに超えた戦場の凄惨な現実を目の当たりにしていく。やがて行く先々に隠れ潜むドイツ軍の奇襲を切り抜け進軍する“フューリー”の乗員たちは、世界最強の独・ティーガー戦車との死闘、さらには敵の精鋭部隊300人をたった5人で迎え撃つという、絶望的なミッションに身を投じていくのだった……。

製作総指揮:ブラッド・ピット
脚本・監督:デヴィッド・エアー
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル
配給:KADOKAWA

公式HP:http://fury-movie.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/fury_jp
公式Facebook:https://www.facebook.com/fury.jp

© Norman Licensing, LLC 2014

Profile
ローガン・ラーマン シャイア・ラブーフ ジョン・バーンサル

ローガン・ラーマン

メル・ギブソンの息子役を演じた『パトリオット』(00)で映画デビュー。以来、『サンキュー、ボーイズ』(01)、『バタフライ・エフェクト』(04)、『ナンバー23』(07)、『3時10分、決断のとき』(07)などで名子役として活躍する。その後、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』(10)と『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々:魔の海』(13)で主役を務め、『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』(11)や『ノア 約束の舟』(14)などのブロックバスター作品に相次いで出演している。

シャイア・ラブーフ

『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』(03)、『アイ,ロボット』(04)など大作映画の脇役を経て、2005年に『コンスタンティン』にキアヌ・リーブスの相棒役で出演。その後スティーヴン・スピルバーグに見初められ、ドリームワークス製作『ディスタービア』(07)で主演に抜擢される。その後もスピルバーグと再タッグを組み、スリル・アクション『イーグル・アイ』(08)でも主演を務める。また、『トランスフォーマー』シリーズ(07)(09)(11)の主演に抜擢された他、スピルバーグ監督作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)にハリソン・フォード演じる主人公の息子役として出演。ブロックバスター映画での大成功を機に、一躍世界的ハリウッド俳優となった。

ジョン・バーンサル

『ワールド・トレード・センター』(06)でマイケル・ペーニャと共演。『ナイト ミュージアム2』(09)や『ゴーストライター』(10)などに出演した後、2010年にフランク・ダラボンが製作をつとめるTVドラマ『ウォーキング・デッド』の主要キャラクター、シェーン・ウォルシュ役に抜擢される。最近では『リベンジ・マッチ』(13)、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)にも出演している。

OK LABEL

回答投稿にあたっての注意とお願い

OKStarsからの質問は、OKWave事務局(ID:10q-OK)が質問投稿とベストアンサー選定を代行しています。
当企画は、OKWaveの他のカテゴリーと異なる主旨での運営となっています。原則的に回答への個別のお礼はつきません。あらかじめご了承ください。
ご回答の際には利用規約禁止事項ガイドラインに沿った投稿をお願いいたします。