OKStars インタビュー

Vol.428 俳優

加治将樹

OKStars Vol.428は理想の学校設立に向かう元高校教師と仲間たちの青春ノンフィクション『サムライフ』(2月28日公開)に出演の加治将樹さんへのインタビューをお送りします。

『サムライフ』出演についてのきっかけをお聞かせください。

ある作品に出演するために僕が減量していた時に、以前お仕事をしたことがある森谷雄監督と久々にお会いして、「痩せた?困るよ」と言われたのが始まりです。それで「太れる?」と聞かれて、何のことか分からないまま「はい、できます」と答えたら、この『サムライフ』の話をしていただいて、「ぜひやります。僕に太らせてください」と答えました。

そのケンジ役ですが20Kgもの増量をされたそうですね。

台本を読んで、ノンフィクションの映画化でもあるし、ケンジのモデルとなったご本人の写真を見て、やはりこれは体格的にも寄せていかないといけないなと思いました。

長岡先生ご本人の取り組みについて、どう感じましたか。

最初は学校を作るだけの話だと思っていました。それで長岡先生本人のノンフィクションの本を読んだ時には、僕も同じような思いを持っていたので、長岡先生がそれを実践されたことをすごいと思いました。そして、そういう作品に携わることができるのも、自分にとっても大きなことだと思いました。僕も役者という仕事を通じて、子どもたちの未来のことや、学校に行きたくても行けない生徒さんたちとその周りの人たちのために何かができたらと思っていました。この映画を観て、ひとりでも多くの方が救われたり、何かをスタートするきっかけになればいいなと感じました。

役柄のモデルになった実在の方がいる、という点でケンジの役作りはどのように進めましたか。

外的要素は見ての通りですが、内面は長岡先生からその方の当時の印象や発言などを詳しく聞きました。それで作り上げた部分と、現場で監督とどうすればもっと面白くなるか話し合いながら作っていきました。それと撮影中は僕とタカシ役の柾木玲弥、ダイスケ役の山本涼介が3人で同じ部屋だったので、そこでもいい関係性が作れたかなと思います。

>ケンジはすごくナガオカを信頼しきっていますが、その点はいかがでしたか?

長岡先生が持っているものだと思います。長岡先生は格好いいことを言うわけではないですが、この人と一緒にいると何か面白いことが起こるんじゃないか、何か変わることができるのではないかと思わせてくれるんです。長岡先生本人とも仲良くさせていただいていて、会って先生の目を見ているとついつい自分の悩みを相談してしまうんです。そういう引き出される何かや、頼りたくなるような魅力があるんですね。先生は決して見捨てたりしないので、そういうところに皆さん惹かれたんじゃないかなと思います。全財産725円から学校を作ると言い出して、できるんじゃないか、やってみようぜ、という気持ちにさせてしまう何かを持っているんです。まさに映画のナガオカは先生そのままです。すごく憧れますね。

共演者の方々とはどのように芝居を作り上げていきましたか。

みんな本当に仲が良かったです。時にはふざけ合うこともあって、そういうことも通じてみんなお互いがどう思っているか分かり合えました。短い撮影期間でしたが、言葉にするだけではなく、目を見るだけで考えが分かるくらいのところまで達することができました。どういうシーンにしていくかの空気感ができあがっているので、監督からは台本にないお芝居を求められることも多かったですが、すんなり入れました。役としての関係性という意味でも、俳優同士の仲間意識という点でもとても楽しく刺激的な現場でした。

撮影中の印象的な出来事をお聞かせください。

カメラに入らない芝居をしていた時です。学校が完成して、最初の生徒さんが入学するシーンで、「これまでやってきたことは間違っていなかった」という気持ちで学校の前に立っていました。カメラは生徒役の方を撮っていると思っていたら、その時の僕の表情を撮られていたんです。完成した映画を試写で観て、自分の出演シーンだとは思っていなかったので、そういうところも見ていただいていたんだと、半分騙された気分と嬉しい気持ちになりました。全体に監督は任せてくれるところが多かったので、一緒に作っている感覚が常にありました。

実際の舞台でロケ地の上田市の印象はいかがでしたか。

過密スケジュールでしたけど、1日オフがあって、上田名物のかた焼きそばを食べたり、上田城に行ったりしました。撮影後も侍学園に何回か足を運ぶようになったので、上田市内をもう少し散策したい気分になっています。

本作全体の見どころは?

長岡先生を演じた三浦貴大と、長岡先生本人が考えていることが似ているので、生徒さんたちのために何かできないか、もっとできることがあるはずだという思いが映像としてもにじみ出ていると思います。僕を含め関わったみんなもそう思っているので、画面からそういう思いがにじみ出ていい味を出していると思うので、そういう部分が伝わればいいなと思います。何をしていいか分からない子や行き場がないと思っている子たち、いま悩んでいる僕らの同世代や30代以上の方も、同じ悩みを持った人たちが出てきますので、諦めない気持ちや逃げない心、元気を届けられると思います。

加治将樹さんのちょっとした「ありがとう」の気持ちにまつわるエピソードをお聞かせください。

昔、スタッフさんへの「ありがとうございます」という言葉をどのくらい本気でみんな言っているんだろうと考えたことがあります。実際何に感謝しているのか分からないまま言っていないかと思ったんです。それでスタッフさんの立場を考えてみると、みんなとても大変なことをしていて、本当にありがたいな、と思える瞬間がありました。役者の仕事をしていて、何が自分を作るのかと思うと、周りの人たちなんだと気づかされたんです。それで自分が成功したり何かをやり遂げた時に、周りの人たちへの感謝の気持ちが生まれるんだなあと思い至りました。
それと最近、ありがとうと感じたことは近所のスーパーが24時間営業になったことですね(笑)。

加治将樹さんからOKWaveユーザーにメッセージ!

『サムライフ』はキャスト、スタッフみんなが全力投球し、全身全霊をこめた映画です。何かをやってみるきっかけになればいいなと思いますし、ずっと残っていく映画になればいいなと思います。『サムライフ』を観て、こういう人たちもいるんだよ、ということを知ってほしいですし、どんな感想でもいいので誰かに伝えたり、広めていってほしいです。

加治将樹さんからOKWaveユーザーに質問!

所持金725円しかなかったら、あなたは何をしますか?

Information

『サムライフ』
2015年2月28日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか、全国順次公開

『サムライフ』「“自分で生き方を決める学校”をつくる」それがナガオカの夢だ。半身不随や恩師の死、そして周囲の反対を乗り越え、ナガオカは教師になった。5年後、彼は高校教師を辞め、自分の夢を叶えるために走りだした。そんな彼の下には、自分の居場所を探していた4人の元教え子が集結。そして、学校設立の資金を集めるために彼らがやったことは、ゼロからのショットバー開業とナガオカの自伝本の自費出版!
夢の実現に向け奮闘する一方で、ナガオカは様々な事情から学校に通えない子どもたちに出会う。彼らが抱える問題に向き合い、彼らを救いたいと思いながらも、責任の重さに押しつぶされそうになるナガオカ。そんな彼を支えたのは4人の仲間と妻、そして彼の夢を応援する人たちだった。
時に衝突し、時に励まし合い、夢を追うナガオカと仲間たち。学校開校に向け、本気で挑戦した彼らの熱い物語が、今始まる。

出演:三浦貴大 松岡茉優 加治将樹  柾木玲弥 山本涼介
監督:森谷雄
原作:長岡秀貴「サムライフ」(HIDBOOKS/ポプラ文庫)
配給:ビターズ・エンド

http://www.bitters.co.jp/samulife/

(c) 2015『サムライフ』製作委員会

Profile
加治将樹

加治将樹

1988年1月29日東京都生まれ。
2006年ミュージカル「テニスの王子様」でデビュー。NHK大河ドラマ「篤姫」(08)、舞台「駆けぬける風のように」(14/成井豊演出)に出演したほか、映画では『ぼくたちと駐在さんの700日戦争』(08/塚本連平監督)、『ソフトボーイ』(10/豊島圭介監督)、『ランウェイ☆ビート』(11/大谷健太郎監督)などに出演。2014年11月の舞台「トーキョー・スラム・エンジェルス」(作・演出:谷賢一)に出演し高い評価を得る。2015年5月にはDステ「ガランチード」(芸劇プレイハウス・作・演出:謝珠栄)が控えている。
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