話題の映画や作品等にまつわる、俳優や映画監督、アーティストら“Stars”へのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

OKStars Vol.485 俳優 矢崎広

OKStars Vol.485は舞台『黒いハンカチーフ』主演の矢崎広さんへのインタビューをお送りします。

Q 『黒いハンカチーフ』の台本を読まれてどう感じましたか。

A矢崎広面白かったですけれど、演じるとなると難しいなと感じました。人をだます役ですし、キャラクターもすごく格好良いんですよね。それをどうやろうかなと。他の役者さんでは想像がつくんですが、自分がやっているところが想像できなかったのが第一印象ですね。

Q その演じる主人公の日根についてはどう受け止めましたか。

A矢崎広気だるい感じとか、男っぽさとか、格好良さとかですね。昔風に言うと、“渋くてハンサム”な感じがしました。自分のイメージではないのでどうしようと。しかも、今回の共演陣の中でこの役なので、なおさら想像できなかったです。

Q 詐欺師のお話ですが、詐欺に関してのイメージなどはいかがでしょう。

A矢崎広詐欺自体は悪いことで犯罪ですけど、どちらかというと小さい頃読んでいたマンガとかの影響で悪いイメージよりもダークヒーロー的なものがありますね。

Q 戦後から10年ほど、という時代背景について何か思うところはありますか?

A矢崎広黒澤映画とかは以前に観ていましたが、この台本を読んで、この時代の時代感が自分の中に無さすぎるなと気づきました。それで、いろいろ調べ始めて、『肉体の門』という映画を観たんですけど、これがすごく面白かったんです。戦後の進駐軍や赤線みたいなものが出てくる話ですが、あの時代の人間のパワー、とくに生き延びようとする力を感じました。米軍が入ってきてこれからどうなるのだろう、という時代で、男の人は狼みたいだし、女の人はみんな太陽みたいだし。色とかパワーをすごく感じて、物語以上のものが入ってくるので、そういう時代性とその時代の役者さんの力を感じて、何重にも面白いなと思いました。

Q 役作りにはそうやって感じられたものをどのくらい取り入れていきますか?

A矢崎広できる限りですね。自分の中で情報も少なすぎるし、力も足りないので、皆さんに支えてもらって主演として立たせてもらっていると感じています。それに応えたいですし、皆さんのアドバイスに応えていくような主演ができたらいいなと思います。このカンパニーで僕が日根を演じるのはそういうことなのかなと感じています。このタイミングで役を演じる意味や、河原雅彦さんとご一緒することなど、いろいろと運命を感じています。自分の成長につながっている実感がありますね。

Q 稽古場の様子についてお聞かせください。

A矢崎広稽古の様子は丁寧に嘘の無いように、ということと、やはり時代感ですね。そういうものが出るように進めています。役者が持ち寄ったものを演出家がまとめていく、ということ自体は他の稽古とそんなに変わりませんけど、皆さん素晴らしいんです。自分の持ってくるものがまだまだ薄いんだなと。ここから2つ3つ上がっていかないといけないなと感じさせてくださる方々ですね。それと、普段僕は共演の方々とあまり食事に行ったりしないんですが、今回はほぼ全員と食事に行っています。その席で先輩方の芝居に対する思いを聞いたり、作品に対する考えを聞いてアドバイスをいただいて、そこで生まれるものもすごくあるので、楽しんでいます。

Q どんなところが見どころになってきますか。

A矢崎広お話自体は起承転結がはっきりしていて分かりやすいので、見どころとしてはひとりひとりのキャラクターですね。みんな魅力的ですし、演じている先輩方が本当にすごいです。それとこの『黒いハンカチーフ』の世界観ですね。この世界観をきっかけに戦後を舞台にした他の作品にも興味を持ってくれたらいいなと思います。

Q 近い将来の抱負をお聞かせください。

A矢崎広演劇やお芝居に対してもっと本格的に腹をくくりたいと思います。まだまだ分かっていないことも多いし、関わり方が甘いなと思うことがあります。今回も尊敬している先輩や、今まで拝見させていただいてきた方とも共演できて、あらためて腹のくくり方が足りないなと感じる部分があったので、もっと自信を持って堂々とその場に立っていられるような自分になりたいです。自分を見つめて成長できたらと思います。ここからだ、という感じがしています。

Q矢崎広さんからOKWaveユーザーに質問!

矢崎広『黒いハンカチーフ』にちなんで、あなたはだます方ですか?それとも、だまされやすい方ですか?

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■Information

『黒いハンカチーフ』

2015年10月1日(木)~4日(日)新国立劇場中ホール

昭和32年。「関東菊壱組」の下っ端チンピラ「宮下」が、組から政界へ渡った賄賂の証拠をネタに、大物政治家を強請った。宮下は、婚約者である娼婦「夢子」を、自らの代理として取引現場に向かわせるが、その途中、夢子は車に引き殺されてしまう。
宮下と娼婦仲間の女達は、殺された夢子の仇を討つ為に、戦前の天才詐欺師「フジケン」を父に持ちながらも詐欺稼業を嫌い、医師になった「日根」に助けを求める。断り切れない日根は、新聞に三行広告を載せる。
『黒いハンカチーフ拾った。落とし主の連絡を乞う』
それはかつて、伝説の詐欺師フジケンが、大きなヤマを仕掛ける時だけ使っていた暗号広告だった。
高度成長期の日本を舞台に、世紀の詐欺事件が遂行されようとしていた。

脚本:マキノノゾミ
演出:河原雅彦
出演:矢崎広、いしのようこ、浅利陽介、
村岡希美、吉田メタル、鳥肌実、三上市朗、伊藤正之 ほか

チケット料金:S席7,800円、A席5,500円(税込)
お問合わせ:る・ひまわり TEL:03-6277-6622

http://le-himawari.co.jp/galleries/view/00132/00350

企画・製作:る・ひまわり


■Profile

矢崎広

矢崎広 1987年7月10日生まれ、山形県出身。O型。
2004年にミュージカル『空色勾玉』でデビュー。以後、映画『バッテリー』(07)やドラマ「ごくせん」(08)、「赤い糸」(08)、「東京DOGS」(09)、舞台『愛と青春の宝塚』(08-09)、『ザ★ミュージックマン』(10)、『ワンダフルタウン」』(10)など様々な作品に出演の他、声優として『僕等がいた』(06)、『ヒロイックエイジ』(07)等幅広く活躍。2012年舞台『MACBETH』で単独初主演を果たし、以後、『薄桜鬼 土方歳三篇』(13)、『贋作・好色一代男』(14)、『ロボ・ロボ』(14)など主演作多数。近年は『時計じかけのオレンジ』(11)、『ドラキュラ』(11・13)、『サンセット大通り』(12)、『ジャンヌ・ダルク』(14)、『タイタニック』(15)、『嵐が丘』(15)等大作ミュージカルにも出演。10月末からは主演舞台『BIOHAZARD THE STAGE』が控える。

http://www.tristone.co.jp/actors/yazaki/