話題の映画や作品等にまつわる、俳優や映画監督、アーティストら“Stars”へのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.518 モデル/役者 ルウト(舞台『Honganji』)

OKWAVE Stars Vol.518は舞台『Honganji』に出演する“イケメン男装女子”ルウトさんへのインタビューをお送りします。

Q 『Honganji』出演の経緯についてお聞かせください。

Aルウト出演の話を聞いたのは私のやっている「Signal」のLIVE当日でした。
出演者は錚々たる方々ですし、私の演じる教如(きょうにょ)という役は本願寺という昔からある由緒正しいお寺の、どちらかと言えばドラ息子のような人物です。しかも役のイメージを「盗んだバイクで走り出してください」と言われて(笑)、戦国時代に、寺の息子なのにそれはどういう心境なんだろうと、疑問と不安が大きかったです。もちろん、素晴らしい役者の方々と共演できることの嬉しさもありました。

Q 演じられる教如というキャラクターについてお聞かせください。

Aルウト教如については文献がなかなか残っていないんです。東本願寺を立てたという、この舞台の物語の後の、教如が大人になってからのものくらいしかないので、彼が少年時代の、本作の舞台となっている石山本願寺で戦っている時の心境はどうすればいいんだろうと悩みました。自分が仏であることは分かっているのに、あえて鬼になった心境とか、そのスイッチは何だったんだろうとか、ひとりの人間として深く探っていくには、13歳くらいの少年のそれまで生きてきた歴史がものすごく動いているはずで、彼の精神状態はどうなっているんだろうと思いました。物語の中でも教如自身二転三転していくし、調べ甲斐があるというか、知り尽くせない人物ですね。

Q では教如をどのように演じますか。

Aルウト(舞台『Honganji』)ルウト今まで演じてきた2.5次元の作品は役の資料が多いので、このキャラクターはこの時はこういう表情でこういう向きになるとか考えられますが、今回のような役は初めてでした。調べたり聞いて分かった教如は、無骨で男らしくて、それでいて喧嘩っ早い鬼のような方とのことで、それが“盗んだバイクで走り出す”んだから暴走族なんだろうかと思ったり(笑)。しかも水夏希さん演じる顕如(けんにょ)の息子なので気品さは残さなければならないだろうし。そういったことを考えながら演じていて毎日変化しています。多分本番中も毎回変わっていくだろうし、それは全キャストに言えることだとも思いますので、そのキャストたちを教如として引きずり回そうと思います。

Q 実際、役どころとしても雑賀孫一(さいかまごいち)をはじめとする雑賀衆を引きずり回すのですよね。

Aルウトはい。孫一さんをはじめとする雑賀衆の方々や、顕如さん、石山本願寺にいる下間頼龍(しもつまらいりゅう)や光(みつ)たち全員に迷惑をかけながら教如は先に進もうとします。

Q 共演者の方々についてお聞かせください。

Aルウト自分が未経験な分、みなさんのことをこんなことができるのかと思って拝見させて頂いています。みなさんいろいろ教えてくださるんです。水さんには男役としての格好いい立ち振る舞い方を教えていただきましたし、諸星和己さんにはアクションや受け方を教えていただきました。雑賀衆(さいかしゅう)役のみなさんには弟のように見ていただいて、「こういうふうにやるといいよ」とアドバイスをもらったり資料をいただいたり。絡むシーンの方全員に面倒を見ていただいているので、きっと教如も石山本願寺でこういう風にみんなに育てられてきたんだろうなと思いました。

Q では、ルウトさんと教如との共通点はありますか。

Aルウト信長を倒そうという教如の気持ちは、今の私の仕事に対する気持ちとはそもそも次元が違いますし、私は教如ほど意思は強くないです。教如は自分の正義を信じきっているんです。

Q 『Honganji』の見どころをお聞かせください。

Aルウト人間ドラマが描かれていて、何が正義なのか分からなくなるところですね。優しくて正義だと思っていた人物が悪に変わる瞬間だとか、悪役だと思っていた人が実は情深くて一番仏に近い考えを持っているんじゃないかとか、全ての人間が悩みや葛藤を抱えています。織田信長でさえ、一番人間らしくて一番葛藤を抱えていて、それを隠そうと必死です。本願寺軍、織田軍、雑賀軍の三つの勢力の全員が正義であり悪であり、悩み合って作り上げられています。その中で映像やダンスもあって、シリアスな場面の後にぱっと明るくなるような緩急もあるので、普通の歴史ものというよりはゲームなどにも近い感覚になるかもしれません。

Q ルウトさんとしての見どころはいかがでしょう。

Aルウトルウトが演じる女でも男でもない教如ですので、水さんとルウトという女が演じる本願寺の頂点とそのすぐ下という役の関係は見どころだと思います。私は今までクールな役が多かったので暴れだす役ということで今までと違ったルウトをお見せできると思います。
衣装もすごくて、着たことのない硬い生地で絶対に汚したくないような白い生地なんですが、それを汚し切るくらい駆けずり回るので、私は体力勝負かなと思います。

Q 芝居に対して思うところは?

Aルウトお芝居を何度かやらせていただいてこういう表現の仕方もあるのかと毎回気づかされます。モデルの撮影で写真で動きをつなげて映像のように見せるようなことをしたこともあるので、もっとお芝居を学べたらもっと先に行けるのかなと思います。まだ経験は数えるほどですが、お芝居の一瞬一瞬が楽しいです。

Q 大阪、名古屋、東京と公演が続きますね。

Aルウト張り切りすぎてカラスの形のスリッパを買いました(笑)。それと「UNO持っていきますね」と言ったら水さんに「修学旅行じゃないぞ」と言われました(笑)。初の試みなので、朝起きられるのかとまずはそこから気になっています。ただ、自分が地方の方に会いに行く機会もなかなかないので、公演を通じて機会をいただけるので嬉しく思っています。それと、石山本願寺は今の大阪城のあったところに建っていたので、大阪の公演は少し胸が熱いです。京都の本願寺には見学に行きましたけど、大阪城には入らずに跡地だけ見て帰りました。ですので今回「大阪から攻めていこう」という気持ちでいます。

Q ルウトさんご自身についてですが、男装のきっかけをお聞かせください。

Aルウト(舞台『Honganji』)ルウトメンズ服を着るきっかけですが、お兄ちゃんが二人いて、そのお下がりばかり着ていたのと、二人の後を追いかけてスポーツばかりやっていたので、動くにはメンズ服の方が楽だと思っていました。そして中学生になった時にはメンズ服の方がかわいい種類が多いとも思いました。それとアニメやゲームのキャラクターが好きだったので、とりわけ「ファイナルファンタジー」のキャラクターみたいになりたいと思いました。そこからそういう出で立ちをはじめてそのまま大人になってしまいました(笑)。
ただ、「男装」と言うと誤解があって、男装女子の方々には男になりたい願望があるのですが、私は女であることは忘れたくなくて、その難しい境界をいろんな方に理解していただけたらなと思います(笑)。

Q この1年を振り返るとご自身や周りに変化はありましたか。

Aルウト2015年はお芝居に始まり、お芝居に終わる1年でした。それとSignalの活動も始まって、TVに出演させていただいたり、自分のことを知っていただく機会が増えて、町中で声をかけていただくことも増えました。私のことを参考していると言われることも増えて、街を歩く時はジャージじゃダメだとか(笑)そういう意識も緊張感も高まりました。それと笑顔が増えましたね。お話しする時に無愛想よりも笑顔の方がいいですし。数年前に比べるといろんな面で大人になったと思います。

Q 2016年の抱負をお聞かせください。

Aルウト今年はこれまでの経験をもとに自分が思ったままに動こうと思います。芸能界に入る前から自分の世界観で動きまわるのが好きだったので、考え方が変わったわけではなく、元々持っていた気持ちがより強くなっていると思います。

Q OKWAVEユーザーにルウトさんからメッセージをお願いします。

Aルウト舞台『Honganji』をぜひ観に来ていただきたいです。若い学生の方たちはちょっと歴史の勉強をする気でゲームをする感覚で観に来てほしいですし、大人の方たちは、歴史の捉え方などいろんな見方ができると思います。ぜひこの戦国人間ドラマを観に来てください。

QルウトさんからOKWAVEユーザーに質問!

ルウト20歳を超えてから身長を伸ばすにはどうすればいいですか?私は165cmあるんですが、今回の女性出演者の中で一番低いんです。どうすればいいでしょう!
それと皆さんは本願寺、知っていましたか?

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■Information

スターシアター プロデュース 舞台『Honganji』

舞台『Honganji』2016年1月20日(水)~24日(日)大阪・新歌舞伎座
2016年1月29日(金)~31日(日)名古屋・中日劇場
2016年2月17日(水)~27日(土)東京・EX THEATER ROPPONGI

天慶3年、武将・平将門が反乱を起こし、それに怯えた時の朝廷は神仏の力にすがって討伐し、捕え打ち首にした。首と胴体はバラバラに埋葬されたが、それを恨んだ将門はその後に各地の武将に憑りつき、600年もの長きに渡り、戦国の世を創り出したとも噂された。その将門の怨念と契りを交わした一人の少年。やがて戦乱の世に天魔(サタン)と畏怖された織田信長へと成長していった。
天下布武を欲する信長は、キリシタン教を信仰し、仏教を嫌う。そしてその目は、にわかに勢力を拡大しつつある浄土真宗「石山本願寺」へと向けられた。
信長が狙う石山本願寺の第11代門主・顕如。浄土真宗数百万人の門徒を率いる宗門のカリスマである。仏教を根絶やしにしようと目論む天魔・信長から門徒を守るために和睦を受け入れようとするが、顕如の息子・教如の暴走によりその後10年間に及ぶ戦いの火蓋が切って落とされてしまう…。
カオス(混沌)の戦国を生き抜く鉄砲傭兵集団・紀州の八咫烏(ヤタガラス)「雑賀衆」。金でしか動かぬ傭兵「雑賀衆」を束ねるリーダー・雑賀孫一。彼の元に信長・顕如双方から加勢要請が…。
八咫烏達が選ぶのは本当に「金」か、「信仰」か、それとも?…。

原作:保志忠彦
演出:ウォーリー木下
脚本:斎藤栄作
衣装デザイン:小篠ゆま
題字:紫舟

出演:
陣内孝則 市川九團次 水夏希 諸星和己
大橋吾郎(特別出演) 渡辺大輔 滝口幸広 佐野和真 ルウト ほか
ゲスト出演:Wキャスト グァンス(超新星) セヨン(MYNAME)

チケット料金:S席13,000円、A席10,000円(税込、全席指定)

大阪公演:新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222 (10:00〜18:00)
名古屋公演:中日劇場予約センター 0570-55-0881
東京公演:チケットぴあ TEL0570-02-9999 <Pコード=447-331>、
イープラス http://eplus.jp/ 他

公式サイト:http://www.stars-honganji.jp/

主催・制作:Honganji舞台製作委員会


■Profile

ルウト

ルウト(舞台『Honganji』)12月10日生まれ、B型。
男性よりもかっこいい“イケメン女子”
女性でありながら男性ファッション誌「Men’s SPIDER」の男装読者モデルとしてデビュー。原宿系ファッション誌「KERA」でもボーイズスタイルのカリスマモデルとして話題になっている。舞台出演では、2013年ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」ジェダイト役、「実在性ミリオンアーサー」モードレッド役、「舞台ヴァンパイア騎士」錐生零役。

http://ameblo.jp/root-bxg/