話題の映画や作品等にまつわる、俳優や映画監督、アーティストら“Stars”へのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.602 女優 趣里(映画『秋の理由』)

OKWAVE Stars Vol.602は映画『秋の理由』(2016年10月29日公開)に出演する趣里さんへのインタビューをお送りします。

Q 台本を読まれた時にはどんな印象だったでしょうか。

A趣里私にはとても興味深くて、言葉が美しいと感じました。スッと世界観が降りてきたので、演じることが楽しみでした。

Q 演じられたミクという役柄についてはいかがでしたか。

A『秋の理由』趣里福間健二監督からは天使のような、空から降りてきたような女の子だと言われました。ミクはすごく天真爛漫ですけど、言うことはちゃんと言うので、そういう不思議な存在でありたいなと思いました。押し付けがましくならずにどう自然体でいられるか、ということが演じる上では重要だと思いました。ミクみたいに生きられたらいいのにな、と羨ましい部分もありましたね。

Q お芝居する上ではどのようなことに気をつけましたか。

A趣里監督の書かれた、ミクが発する言葉を大切にしたい、ということと、伊藤洋三郎さんが演じる宮本や佐野和宏さんが演じる村岡がいてミクも存在するので、相手との距離感を楽しめたらいいなと常に思っていました。

Q ミクとの出会いで宮本や村岡が影響されていく様子も面白いですね。

A趣里何かに悩んでいる人たちとミクがふと出会うことで、何かが変わっていきます。現実でも誰かと出会って何かが変わることはあるので、ミクを通してそういうことが起きるのかなと思います。そういう存在がいて何かが変わっていくことが素敵に描かれているなぁと思いました。

Q 伊藤さんをはじめ、共演者の方々とのお芝居はいかがでしたか。

A『秋の理由』趣里伊藤さんは普段から紳士で優しく接してもらいました。現場で台詞を取り交わして会話を進めていく上では、共演者同士で話し合ったというよりは、監督の空気感を感じながら進めていったので、自然な流れで演じられたかなと思います。終始、楽しく、ミクと宮本がお酒を飲むシーンなども伊藤さんと息を合わせて自然な感じでできたかなと思います。すごく楽しかったです。

Q 役柄としてはミクは20代、宮本は60歳近くという設定でしたが、役としての年齢差をどのように捉えましたか。

A趣里伊藤さん自身がお若くて、本当に60代の方なのかなと思って接していました。私自身がそうでしたので、ミクとしても「宮本さんのことをいいなと思った」という台詞もありますし、年齢をあまり感じず、人生経験のある魅力的な方として接しました。映画の中で男性ふたりは後半にめちゃくちゃになっていきますが、逆に女性の持つ強さが見られて、私も女性は強いものなんだとも思いました。

Q 劇中に出てくる村岡のベストセラー小説「秋の理由」の一節を朗読するシーンがたびたび出てきますが、どのような気持ちで詠まれたのでしょう。

A趣里監督からはとくに演出はありませんでした。自分が感じたように読ませていただきました。監督の書かれる詩が本当に素敵で、読んでいて感動しましたし、その言葉を発している時は幸せな気持ちでした。監督の書く詩の中には言葉では説明できない感覚がたくさんあります。それによって登場人物が悩み考えたりもしますので、それぞれの想いみたいなものがにじみ出ているのだろうなと思います。

Q タイトルにもなっている「秋」には関してどんなイメージを持っていますか。

A趣里最近の秋は暑かったり寒かったりですので、春夏秋冬の中で最近は一番存在感を無くしてしまっているのかなと思います。でも、この映画を撮っている時に一番秋を感じることができました。TVの画面越しではなく、空気やにおいからこんなに日本の四季が美しいんだと知ることができました。秋ってこんなにすごいんだと思うと同時に、普段はそれを感じられずにいることが多いんだということにも気づきました。秋のちょっと切ない夕方の感じも良いなと思ったので、そういうことを感じ続けられるような自分でありたいなと思いました。

Q 完成した作品をご自分ではどう鑑賞されましたか。

A趣里不思議な作品だと思いました。観る人によって感想も違うだろうし、自分自身、できあがった作品を観て、こういう風につながっていたんだという発見もありました。説明的な映画ではないですし、間や空気感を感じ取る映画だと思いました。その「感じる」という五感にジーンとくる様な経験ができる映画になっていると思います。

Q 趣里さんからOKWAVEユーザーにメッセージをお願いします。

A趣里この映画に出てくる人たちは葛藤や苦しみなど、いろいろなことを抱えていますが、何かを変えることで変わっていきます。私の演じたミクもアルバイトを始めて新しいステップを踏み出しますし、そういうところをどう感じてもらってもいい作品だと思います。皆さんがこの映画をどう観て下さるのかとても興味深いので、観られた方はぜひ感想を聞かせていただけたらと思います。

Q趣里さんからOKWAVEユーザーに質問!

趣里大げさではないストレス解消法を教えてください。
私はライブに行ったり友だちとおしゃべりしたりもしますが、基本的にはインドアな人間なので、一人でいる時に、物を壊したりせずに(笑)できるストレス解消法を教えてください。

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■Information

『秋の理由』

『秋の理由』2016年10月29日(土)新宿K’s cinemaほかにて全国ロードショー

宮本守は本の編集者。友人の村岡正夫は作家。代表作『秋の理由』以降、小説を発表していない。精神的な不調から声が出なくなり、筆談器を使っている。宮本は村岡の才能を信じ、彼の新作を出すことを願っている。そして実は、村岡の妻、美咲のことが好きなのである。
宮本の前に『秋の理由』を何回も読んだというミクがあらわれる。ミクは『秋の理由』のヒロインに似ていて、宮本の心を読むことができる。宮本は美咲への思いをはっきりと自覚する。その一方で、美咲と村岡の関係は険悪になってきている。村岡は書けないことの苦悩から、正気と狂気のあいだを揺れ動き、自分のそばに宮本がいることを苦痛に感じて、宮本にそれを言ってしまう。宮本は怒りを爆発させる。村岡に、自分に、そしてこの世界のあり方に。

監督・脚本:福間健二
脚本:高田亮
出演:伊藤洋三郎、佐野和宏、趣里、寺島しのぶ
配給・宣伝:渋谷プロダクション

公式サイト:http://akinoriyuu.com

©2016「秋の理由」製作委員会


■Profile

趣里

趣里(『秋の理由』)1990年9月21日生まれ、東京都出身。
2011年、TVドラマ「3年B組金八先生ファイナル」でデビュー。その後もドラマ、舞台、映画と幅広く活躍。
主な出演映画に『東京無印女子物語』(12/大九明子)、『ただいま、ジャクリーン』(13/大九明子)、『おとぎ話みたい』(14/山戸結希)、『恋につきもの』(14/一見正隆)、『水の声を聞く』(14/山本政志)、『東京の日』(15/池田千尋)など。
舞台では「大逆走」(15/赤堀雅秋)、「アルカディア」(16/栗山民也)など。年内には舞台「メトロポリス」に出演が決定している(2016年11月7日(月)~30日(水)/Bunkamuraシアターコクーン)。

http://ameblo.jp/shuri-0921/

ヘアメイク&スタイリスト:山崎惠子
ニットプルオーバー:トゥービー バイ アニエスベー
イヤリング:ラフィア