アナ・ムグラリス
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OKWave > OKStars> vol.63 女優 アナ・ムグラリス

最愛の恋人の死、香りへの追求、そしてロシアの作曲家ストラヴィンスキーとの密愛・・・。シャネルの全盛期に誕生した伝説的香水と、その影に隠された宿命を描く話題作『シャネル&ストラヴィンスキー』。カール・ラガーフェルドとシャネルの協力により実現した、可能な限り忠実に再現されたココ・シャネルの世界も見ものだ。
「OKStars 10 QUESTIONS」第63回は、『シャネル&ストラヴィンスキー』主演女優のアナ・ムグラリスが登場!シャネルのミューズ(専属モデル)としても活躍する彼女の来日インタビューをお届けします。

『シャネル&ストラヴィンスキー』出演のオファーについてはどう思いました?

本当に、人生は何が起こるか分からないですね。
9年前からシャネルの仕事に携わっていたので、その9年間はこの映画のための準備だったのかとも思いました。

シャネルのミューズ(専属モデル)としてシャネルを演じる上で役に立ったことは?

シャネルというメゾン(ブランド)は特別で、ココ・シャネルのエスプリを引き継いでいるブランド。現在のファッションショーひとつをとってみても、過去のシャネルのエスプリを忘れず、常にシャネルの存在を意識しています。その中で長く仕事していたことで自然とココ・シャネルのエスプリが体にしみついていたことですね。

シャネルを演じる上で、難しかったこと、楽しかったことは?
アナ・ムグラリス写真

長い間シャネルと仕事をしていたことで、蓄積されたシャネルに関する知識は沢山ありました。だけど映画とは、監督のもの。監督の描くシャネルは必ずしも私の中のシャネルとは一致しないということもあります。シャネルは人に気に入られようとはしない、媚を売らない女性でした。それを踏まえて、監督の意思を尊重し演じるのは簡単ではありませんでしたね。逆に楽しかったことは、時代物の劇映画なので、その時代の雰囲気の中で仕事をすること。エキストラを100人以上使い、みんな当時のコスチュームをまとっていたので、まるでその時代に戻ったような感覚でした。

それでは、一番印象に残っているシーンは?

ストラヴィンスキーの春の祭典の演奏会のシーンです。大勢の観客や音楽もすばらしい。

アナさんご自身は、シャネルとストラヴィンスキーの関係についてはどう思いますか?
アナ・ムグラリス写真

この映画は実話をもとにしたフィクションですが、私は、ストラヴィンスキーとシャネルの間に何らかのロマンスはあったと考えています。だけど長い期間ではなく、1年間滞在している間で、一回くらいの関係だったのではないかという捉え方をしています。
というのは、彼女は革新的なストラヴィンスキーの音楽を愛したけれど、ストラヴィンスキー自身は19世紀の保守的な男性だったと思うので。でも、最終的には、偶然にも同じ年に亡くなっているし、何か関係があったのかも。

アナさんはストラヴィンスキーのような男性に魅力を感じますか?

クリエイティブな感覚を持っている人は好きです。強いクリエイティビティーを持っている人は、多くの人の感覚をも広げると思います。ジョン・レノンやボブ・ディランがそうであるようにね。

では恋愛という面で、アーティスティックな面があるのは大事?
アナ・ムグラリス写真

はい、大事です。

>ちなみにどんな男性が好きですか(笑)?

特にタイプはないですね。好きになった人が好き。

シャネルは自立した女性の典型ですが、女性が自立する上で大切なことは?

女性が自立するのは大変なこと。気持ちを強くもたないと難しいですね。
シャネルは結婚しなかったし、子供もいない。精神的に自立はしていましたが、一方で孤独だったとも思います。

ココ・シャネルのような成功した女性に共通する要素は何だと思いますか?

成功するためのレシピはないです。だけどココ・シャネルのことで言えば、長い間の積み重ねと、怒りを蓄えた人生、どのようにその怒りを向けていくのか、ということ。最後まであきらめない姿勢が大切だと思います。

ずばり、美しさを保つ秘訣は何でしょう?

アナ・ムグラリス写真

自分の気持ちをケア(大事に)すること。
ただ、ケアをしなきゃいけないと焦る気持ちは、老いることへの恐怖の裏返し。あまり、そのことに捉われず、自然でいることが大切ですね。それには、外見に不満をもたないこと。外見には捉われやすいから、難しいけれどね。

アナ・ムグラリスさんからOKWaveへの質問
シャネル

Information

『シャネル&ストラヴィンスキー』
パリ、1913年。シャンゼリゼ劇場では、イゴール・ストラヴィンスキー(マッツ・ミケルセン)が、自作《春の祭典》の初演を迎えていた。来場していたココ・シャネル(アナ・ムグラリス)は、まるで催眠術にでもかけられたかのような恍惚を覚える……。
それから7年後。すでにデザイナーとして富と名声を手にしながら、初めて心から愛した男を事故で亡くし、悲しみにくれるシャネル。一方、ストラヴィンスキーはパリで亡命生活を送っていた。
そんな二人が出逢う。ストラヴィンスキーの才能に惚れ込んだシャネルは、彼が仕事に打ち込めるようにと、自分のヴィラを提供した。彼はすぐさまヴィラへと移り住む。4人の子供たちと、肺病を患う妻を連れて―─。
至高の芸術を求める二人は、恋に落ち、互いを刺激し、高め合い、心を解放し、悲しみさえも活力に変えていく。その恋は、二人の中に眠っていた新たな創造力を次々と開花させていった。『女性そのものを感じる香りを創りたい』と、初めて香水創りに魂を注ぐシャネル。《春の祭典》再演に命を賭けるストラヴィンスキー。そして秘められた恋の行方は――?

2010年1月16日よりシネスイッチ銀座、Bunkamura ル・シネマ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開

監督:ヤン・クーネン
出演:マッツ・ミケルセン、アナ・ムグラリス
配給:ヘキサゴン・ピクチャーズ

http://www.chanel-movie.com/

©EUROWIDE FILM PRODUCTION
©Ari Hatsuzawa
アナ・ムグラリス

1978年4月26日仏ナント生まれ。
1997年舞台女優としてデビュー。98年に映画初出演。フランス映画のみならず、堪能な語学力を生かして父の母国ギリシアの映画にも立て続けに主演。また、イタリアにも活躍の場を広げている。『シャネル&ストランヴァンスキー』でシャネル役に挑戦。
新作はセルジュ・ゲンズブールの生涯を描く話題作「Serge Gainsbourg, vie heroique」(2010/ジョアン・スファー監督)で、歌手のジュリエット・グレコを演じるのも注目される。
なお、2002年以来シャネルのミューズとしても活躍中で、現在、ファインジュエリーや時計の広告のモデルとして登場している。また『キートンの大列車追跡』(1926)の仏リマスター版(2004)で久石譲書き下ろしの主題歌でCDデビューもしている。

アナ・ムグラリス

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