OKWAVE Starsは、ここでしか読めない、俳優・女優、映画監督、アーティストへのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.732 俳優 鈴木一真(映画『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』)

OKWAVE Stars Vol.732は『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』(2018年2月24日公開)にてコンドルのジョー役を務めた鈴木一真さんへのインタビューをお送りします。

Q タツノコプロの4大ヒーローが集まった本作ですが、子どもの頃にこれらのアニメはご覧になっていましたか。

A鈴木一真すべて観ていました。小さい頃ですので、格好いいお兄さんが悪者に対峙するということだけを楽しんでいましたが、「ガッチャマン」のコンドルのジョーには僕の中で何か引っかかるものがありました。彼のどこかヒーローらしくないダークで陰のある部分を格好いいと思ったんです。その後にヒーロー作品を観る時には、一番手のヒーローよりも二番手のヒーローを、次にどんなセリフを言うのかわからないような立ち位置のヒーローに惹かれるようになりました。

Q では、その4大ヒーローが集まった本作の企画を聞いた時にはどう感じましたか。

A鈴木一真子どもの頃に何年もかけて観ていた作品が一同に集まるということは、考えられないくらいに素晴らしい表現の一つだと思いました。しかも、そこに自分が入るとは、想像もしていなかったので、驚きもありましたし、嬉しさもありました。

Q コンドルのジョーを演じることについてはいかがでしたか。

A『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』鈴木一真コンドルのジョーのことを調べていくと、彼は日本育ちではないんです。自分もいま海外に住んでいるので感じることですが、学校などで自分の意見を言わないと何も考えていない人だと思われてしまいます。だからとにかく何か言わなければならないのですが、日本人は自分の意見を言うのは苦手ですし、言わなくても分かる、という文化が築き上げられています。でもそれは特殊なことで、外国では通じないです。ジョーもそういう教育を受けています。だから思ったことをやるし、帰りたくなったら帰ってしまう(笑)。戦いたくなければ戦わないですし、でも行き過ぎてしまうこともあるのが面白いところです。

Q 本作ならではのジョーの役作りはいかがでしたか。

A鈴木一真アニメの声優はこれまでにも何度か務めたことはあります。事前にキャラクターの情報を集めてできる限りの準備をしますが、表現の面では監督に教えられて作っていきました。声の演技で重要なのは息遣いです。息遣い一つで表現が変わってくるので、いろいろと指示をいただきましたし、普通の芝居とは違うので苦労もしたところです。

Q とくに力の入ったシーンなどはありましたか。

A『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』鈴木一真最初に絶叫をする場面があります。順番に録るのなら、そこから始めなければならないのですが、そこで声の引き出しを使い果たしてしまうのではと感じて、最後にしてもらいました。そのおかげで、他のシーンの演技を通してストーリーを自分の中にすべて吸収した状態でその絶叫ができたので、自分としても良い経験になりました。それと、やはり「バード・ゴー!」という決めゼリフを言えたことですね。とても嬉しかったです。

Q 収録はどのように進められたのでしょう。

A鈴木一真今回は他の方のセリフが全て入っていて、映像も流れが分かる状態で合わせさせていただきました。だからすごくいい環境でさせていただきました。

Q フルCGアニメーションの本作をご覧になっていかがでしたか。

A鈴木一真>自分が登場するまではドキドキしながら観ていました。それと舞台挨拶で良いことが言えるように観察するように観始めましたが、ふと気づいたら、自分も楽しんで観ていました。とにかくCGの迫力が素晴らしかったです。とくに戦闘シーンはモーションキャプチャーを使った俳優の動きとカメラワーク、カット割りが、もし実写なら超大作のようで、まさに劇場版のフルCGのすごい作品だという感動がありました。
渋谷の街もリアルですし、まるで実写映画を観ているような錯覚にもなりました。

Q ジョーの登場シーンで感じるものはありましたか。

A鈴木一真僕が子どもの頃に観ていた時は、殴られて流血するシーンはなかったので、今回の作品ではそういうシーンでのリアリティにも驚きました。ジョーの凶暴さがより感じられたのも、驚いたところです。

Q ご自分では何に注目して観てもらいたいですか。

A鈴木一真やはり最後の対決です。いろいろなドラマや感情が途中にあって、それが最後の集大成となって対決しなければなりません。複雑な思いがある中での立ち回りですので、見どころですし、迫力もありますので、劇場で観ないともったいない作品だと思います。

Q 本作に携わって、何か気づきや発見はありましたか。

A『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』鈴木一真コンドルのジョー役のオファーをいただいて、自分が知っているヒーローを演じられるという特別な思いが湧いて本当に嬉しかったです。ですが、ジョーのことを若い人は知らなかったり、アメリカで日本文化に詳しい人でも「ガッチャマン」のことも知らない人もいたので、改めて広めたいと思いました。オリジナルを知らなくても楽しめますから、この作品から入っていただけたらと思います。

Q 現在はアメリカにお住まいとのことですが、日本文化の浸透具合についてはいかがなのでしょうか。

A鈴木一真日本の文化をリスペクトしている方がすごく多いです。とくに僕が通っている大学では、僕の先生は僕よりも日本文化に詳しいです。尊敬されるべき文化がたくさんありますし、日本のアニメーションもアートだと言われます。だから「ガッチャマン」を知らないと言われた時はショックでした(笑)。僕が俳優だということをみんな知っていますが、そのことにあまり関心を持たれてなかったのが、今回アニメの声優を務めるという話をしたら、みんなの食いつきがすごかったです。アメリカで上映してほしいとも言われました。ぜひ実現してほしいですね。

Q 話が前後してしまいますが、アメリカに移住されたきっかけをお聞かせください。

A鈴木一真文化庁新進芸術家海外研修制度を使ってロサンゼルスに留学しました。この制度はいろいろなジャンルの芸術で活躍している人を対象に、学ぶ内容を自分で考えて、採択されると送り出していただける仕組みです。僕は元々モデルとして海外のショーにも出ていましたが、俳優業を始めてから段々と海外に行く機会が少なくなってしまいました。実はこれまでにハリウッド映画のオーディションを受ける機会もあったのですが、その時にお芝居ができるほどの英語力がないと痛感して、ずっと勉強したいと思っていました。半分諦めていたところに、この制度を知って、さらに年齢制限が45歳までだったので、本当にギリギリのタイミングで挑戦して認めてもらえました。1年間のつもりでしたが、1年だけでは自分の理想にはたどり着かなかったので、さらに残って向こうで高校卒業の資格も取って、今は大学に通っています。

Q アメリカに住むことで、日本の作品を観て改めて感じることはありますか。

A鈴木一真1人1人のキャラクターが繊細だと感じました。この作品ではとくに鷲尾健に日本人ならではの優しさを感じました。そこにジョーのような外国育ちのキャラクターが付け込んでいくのが面白いなと思いました。

Q 鈴木一真さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A鈴木一真今までに観たことがない日本映画の迫力が込められていますので、劇場で観るチャンスを逃すと後悔すると思います。人生は一度きりですから、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。

Q鈴木一真さんからOKWAVEユーザーに質問!

鈴木一真アメリカのクラスで日本の文化について発表をしなければならないのですが、皆さんが思う世界に誇ることができる日本の文化をたくさん教えてください。

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■Information

『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』

『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』2018年2月24日(土)公開

戦いの末に自分たちの世界を取り戻し、それぞれが生きるべき場所へと戻ったガッチャマン=健、テッカマン=城二、ポリマー=武士、キャシャーン=鉄也の四人。
しかし彼らはある目的のため、笑と共に再び時空を超えて一つの世界へと降り立った。
そこは平和を脅かす人類の敵「ギャラクター」が猛威を振るい、それに対抗するガッチャマン率いる「科学忍者隊」が戦い続けた世界。
だが、その世界の様子に違和感を覚える彼らの前に、一人の男が姿を現す。それは科学忍者隊の創設者、南部博士。見知ったはずの健に不審な表情を向ける南部は、ヒーローたちに思わぬ言葉を告げる。「どうやら君たちは私の敵らしい」と……。
そして、その様子をビルの上から見つめる一つの影があった。それは健と共にギャラクターと戦い続けた、科学忍者隊のナンバー2。
その名を“コンドルのジョー”。

出演:関 智一(ガッチャマン/鷲尾 健) 櫻井孝宏(テッカマン/南 城二)
鈴村健一(ポリマー/鎧 武士) 斉藤壮馬(キャシャーン/東 鉄也) 茅野愛衣(界堂 笑)
遠藤 綾(佐々岡) 鈴木一真(コンドルのジョー/ジョージ浅倉) / 船越英一郎(南部博士)
監督:松本 淳(『閃光のナイトレイド』『PERSONA -trinity soul-』監督)
脚本:熊谷 純(『PSYCHO-PASS サイコパス2』脚本、『アクエリオンロゴス』シリーズ構成)
配給:松竹

http://www.infini-tforce.com/

ⓒ タツノコプロ/Infini-T Force製作委員会


■Profile

鈴木一真

鈴木一真(『劇場版Infini-T Force/ガッチャマン さらば友よ』)1968年10月8日生まれ、静岡県出身。B型。
87年にモデルデビュー。同時期にスタイリストを目指すが90年のパリ進出をきっかけに本格的にモデル活動を行う。その後、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク等へも進出。多くの実績を残し95年俳優デビュー。98年よりPV等の脚本、監督も経験し03年短編映画「監督感染~KENENN(懸念)」は劇場公開された。99年から05年までファッションデザイナーとして、また発表したコレクションに合わせた音楽活動も行った。
14年より米国ロサンゼルスに留学中。

https://www.instagram.com/_kazumasuzuki_/?hl=ja