Ai and YuKi
コミュニティーに質問する
OKWave > OKStars> vol.74 アーティスト Ai and YuKi

世界でも希少価値である「女性2人のエアリアル・イリュージョン・マジック・アーティスト」。
エンタテインメントの本場ラスベガスを拠点に、和のテイストを盛り込んだ独自のイリュージョンで世界で活躍する日本人女性デュオ・イリュージョニストがAi and YuKi(アイ アンド ユーキ)。
「OKStars 10 QUESTIONS」第74回目は、久々に日本帰国した際のAi and YuKiのおふたりにイリュージョンの魅力とその裏側を語っていただきました!

それではまずはAi and YuKiのご紹介からお願いいたします。

YuKi  Ai and YukiはAiとYuKiのふたりでアメリカでトレーニングを積んで、エアリアル・イリュージョンという空中、空間、すべてを使ってイリュージョンをするマジックを行っています。

>エアリアル・イリュージョンの魅力はどんなところでしょう?

Ai  今までの日本のマジックだと、道具を運んできて、現象が起きて、それで1つのイリュージョンが終了、ということなんですが、私たちは新しいマジックショーとしてのイリュージョンショーを作り上げたいということで、全体で1時間半くらいのステージの中にストーリーを盛り込んで、ミュージカル仕立てにしています。そこにサーカスの要素とか、ダンスの要素とか、音でも楽しんでいただけるように、様々なところからお客様に不思議な空間を提供したいということで新しいエアリアル・イリュージョンという形をつくりあげてきました。イリュージョンというものは言葉がなくても感動を与えられるということが分かりましたので、国籍を問わず、年齢も問わず多くの方に楽しんでいただけるところが魅力です。

おふたりがマジックやイリュージョンをやろうと思ったきっかけは?
Ai

YuKi 実はマジックを小さい頃からやっていた、とかそういうわけではなく、タレント事務所に所属した時に、事務所の社長が提案してきたんです(笑)。

Ai マジックをやれと言われたものの、どのようにやればいいのか、先生がつくでもなく…(笑)。それでも、私たちの中ではステージでマジックをやるなら鳩でも出せばいいのかなって思ったので、まずはふたりで鳩を買いに行きました(笑)。鳩を服の中にしまいこんで、間違った方法でもいいから鳩を出そうと。そんなことをしていたら、いろいろなマジシャンの方と知り合いになれて、やっぱり師匠について1から学んでやるものだよと教えられて。私たちは歌いながら、踊りながらマジックをやっていたので、そのやり方は認められないんじゃない?と言われて、その方からは鳩出しの技を教えていただいたりもしながら、それでも我流で続けていました。
ただ、日本では自分たちが当時からやっていたサーカスとかミュージカルの要素があるようなマジックは無かったので、ある時点で行き詰まりを感じたんです。そんな時にアメリカに渡ってみないかって声をかけてくれる方がいて、ロサンゼルスでお会いしたプロデューサーに思いを伝えたら、そんな面白いことを考えているなら是非やりましょうってことで、今まで想像で描いていたことを形にしてもらえるチャンスが得られたんです。

YuKi それが決まってからはロサンゼルスにはトレーニングに2年半くらい、日本から通ってやっていました。

Ai ロサンゼルスでは多くの先生方についていろんなことを学ばせていただきました。とくにアメリカに行ってから基礎的なものを積み上げていったと思います。

>ちなみにアメリカに行くにあたって、言葉とかは大丈夫でしたか?

AiYuKi 大変でした。

Ai 向こうでは先生もダンサーの方もみんな英語なので、最初は私たちも当たって砕けろで、単語を並べて意志を伝えていました。今ではマジックに関しては英語でもコミュニケーションが取れるようになりました。

YuKi 普通の会話よりもマジックに関わることの言葉の方がよく分かりますね。
というのも、やっぱり主張するところは主張しないと、アメリカという国では通用しないんですね。自分たちのやりたい事とか意見とかは知っている英単語を並べてでも主張してきました。

Ai ちょっとでも引いてしまうと、言いなりになったり、言いくるめられてしまうので、自分たちのやりたい事とか、演出での「和」の見せ方はこうだよとか、何とか伝えてきました。

トレーニングを受けられたということですが、どのようなことをやるのでしょうか?

YuKi アメリカに渡ったときに最初にやったのはバレエでした。クラシックバレエは基本だ、と言われたんですが私たちはやったことがなくて。マジックショーの中にバレエということがそもそも分からなかったんですけど、向こうでは小さい頃からバレエやタップダンスができるのが普通で、ステージに立つ者の基本として1日5時間はやりなさい、と言われました。それでバレエやタップ、フラフープとかエアリアル、筋トレをやりました。とくに筋トレは、筋力がないと空間を使う時に自体重を支えられないので必須でしたね。とくにAiは渡米したばかりの頃は華奢で筋肉とか全然無かったんです。

Ai 紐にぶら下がってみたら1秒持たないくらい(笑)。それだとエアリアルは出来ないから最低懸垂は5回はできないとダメだよというところからはじまって、1年半くらいかけて、最初0回だったのが10回はできるようになりました。できるようになると演出的な幅が一気に広がるんです。バレエにしても柔軟性が高まるので、基礎的なものを積んで、はじめてあぁなるほどと思いました。
頭の中にあるイメージになかなか近づけないのが、やっと身体がついていけるようになったので、空中でアクトするとか、そういう演出もできるようになりました。

いまはロサンゼルスからラスベガスに拠点を移されて、生活もそちらということですが、ラスベガスはどんなところでしょうか?

YuKi ラスベガスはショーとカジノの街ですね。テレビなんかでよく見るストリップ通りはキラキラしてますけど一歩離れると小さな街ですよ。それと夏は特に暑くて脱水症状とか熱中症とかなりそうなのでとにかく水を飲みなさいって言われますね。

Ai みなさんが思い浮かべるストリップ通り沿いは本当に華やかなんですが、一歩そこを離れると何も無い、砂漠の中にぽつんと。どこに行くにも車が必要ですね。
でも、ストリップ通りの劇場とかに入るとやっぱりそこは刺激的で、自分の中でも色々なアイデアが湧き出てくるようなところなので、エンタテインメントをやってく上ではこの地にいることは大事だなと思いました。

YuKi みんなが遊びに来るし、演じているパフォーマーもたくさんいます。そういう方々がたくさん住んでいますので、プロフェッショナルな方々にすぐに出会えますし。やっぱり刺激的ですね。

日米でのエンタテインメントの違いを感じたりしますか?

Ai これはもうお金のかけ方が(笑)。日本であれだけのショーを作り上げるのはムリかなぁって。日本の方もエンタテインメントを観る意識も作り上げる意識も高いとは思いますけど、アメリカでは有名なものに対するお金の費し方とか、無名な人がどうやってその地位まで上り詰められるかというところも違いますね。日本よりもアメリカでは実力勝負で突き進めるところがあるから、自分がやりたい事があれば平等に見てくださる方はいらっしゃるので、思いをきちんと伝えて見せることで協力が得られたり、一緒に作り上げる精神が高いですね。

YuKi エンタテインメントを観るオーディエンスという立場にしても、自分がいいと思ったら周りを気にせずに立ち上がって盛り上がるとか、自分から参加しようという意欲が強いので、すぐに一体になって盛り上がりますね。ステージにいてもお客さんが主張してオーバーリアクションで、すぐに生で伝わってきますし。後は、土地も広いのでこれはどうかなというものも物理的にできちゃうところがありますね。

Ai イリュージョンの道具も大掛かりになってくると数も増えてくるので、バックステージに入るかどうかで、日本だと制限されちゃうのもあちらではマジックに適応したステージがいっぱいあるので、マジックをやる上では理想的ですね。

>マジックの浸透度も全然違うものですか?それとショーの数も多いですか?

YuKi そうですね。ストリップ通りのいろいろな大きなカジノホテルでは劇場がありますのでずっとショーをやっていますね。大きな会場から小さなところまで、マジックやミュージカル、モノマネとかいろいろやっています。お客さんも観光客も多いしいつもいっぱいですね。

Ai でも出演されている方はみんな生き残り大合戦みたいな感じです(笑)。

女性デュオのマジシャンは珍しいということですが、デュオでやることはソロでやるよりも難しいですか?

YuKi そうですね。マジシャンって男の人一人で、女の人のアシスタントがいるイメージってあるじゃないですか。それを私たちはふたりで一緒にやってみせたり、左手と右手をそれぞれが、みたいなこともやるので、息も合わないとできないですよね。そこが私たちの強みでもあり、やる上では難易度が高いところでもありますね。

Ai 音とのタイミングもそうなんですが、ふたりであるタイミングで現象を起こすとして、自分はスタンバイが出来ていても相手の方がまだだと時差が生じて失敗になってしまうので、現象を如何に同時にできるかとか、ひとりだったら失敗じゃないのがふたりだと失敗がばれちゃった、ということにもなりますので。私たちは長年一緒にやってきて、呼吸が合っているかどうかも読み取れているので、今はそのあたりの心配はないですね。

パートナーとしてのお互いのことを教えてください。

Ai YuKiは力強くてたくましいので、マジックでのそういう見せ方は任せっきりですね。

YuKi 私はもう相手が変わるとできないですね。Aiとしかやらないと決めているんですけど、そのくらい呼吸が分かるし。それと、こんなちっちゃくてかわいいのに、困った時に頼りになるたくましさがある。自分ができることはせいいっぱいやるけど、できないことはやってくれる、いいパートナーですね。

Ai ちょうどバランスが取れていますね。YuKiは肉体的には強くて、精神的には弱い(笑)。YuKiがくじけそうになっても私は楽観主義なので明日になればどうにかなるよって。うまくバランスが取れているのでふたりで落ちこんじゃうことはないですね。

YuKi ステージでお客さんを前にした時にはすごくアンテナがいるんですよ。そういう時に頼りになるんです。ステージだとお客さんの反応を見ながらだとかいろんなものを見なきゃならないですが、そこにばかり気を使ったら演じることは出来ないので、Aiがいると安心できますね。

Ai ステージが始まって、二人で並んでポーズをとりながら、YuKiが緊張してるなって思ったら、振り向いた時にこそっと緊張してるの?なんて言ったりして(笑)、裏ではそんなことをふたりで言い合ってます。

今後はどんなことをしたいですか?
Yuki

YuKi まずは近い将来ですが、ラスベガスでホテルの劇場と契約して毎日ショーをやりたいな、ということですね。

Ai ここ2、3ヶ月の間にホテル側からそういったオファーをいただけるようになったので。それまでは私たちがお願いしますって資料を持って廻っていたんですけどね。私たちのアジアン・テイストのマジックショーが珍しいみたいで噂を聞きつけたり、見ていただけて。まずはホテルでロングランできればいいなぁと。夢に近づいてきたなと実感しています。

YuKi これでラスベガスでできたら、次は日本のファンの皆さんの前でも公演をして、それこそ世界中をワールドツアーしたいですね。

Ai 私たちはあえて言葉がないマジックショーを作り上げているので、それこそアフリカの子供たちにも見て欲しいな、とか将来的なことはいろいろと考えています。

>ショーの演目はたくさんあるものなのですか?

YuKi 今作り上げているのは1時間ちょっとのものを作りこんでいるところです。でもそれが例えば何かのゲストで15分だけ、という時にはそこから15分のものを作れますし、マジックには見せ方がいろいろあるようにパターンもいろいろ考えられますね。

Ai ですので、内容としては1つの演目を作り上げているところですね。

>ちなみにどんな内容ですか?

Ai 日本のおとぎ話をもとにしていて、あまり中身には触れられませんが、森の中にいる日本のデビルにAi and YuKiがマジックを使って戦うというような、大まかに言うとそんな感じなんですが、ロマンチックな要素とか和の要素とかも入れつつ、私たちのオリジナルのイリュージョンも4つくらい入って、それ以外のイリュージョンも自分たちなりのアレンジをして構成しています。

>それは今はラスベガスに行かないと観られないんですね…。日本での公演も楽しみにしています。ラスベガスで活動している日本人は他にもいらっしゃいますか?

YuKi マジックではありませんが、今だと3回目の挑戦ということでマッスルミュージカルの『MATSURI』の方々が公演でいらしてますね。

Ai そういう方々ともお話しする機会がありますが、やっぱり励みになりますね。

YuKi ラスベガスでは、日本でこんなに頑張ってきたから、と言ってすぐにできるものではないんです。やっぱり知り合いのつてだとか、実力を見ていただくにしても、保守的で見ていただけるまでが大変でしたね。そういう意味では今のオファーをいただけている状況は信じられないですね。

Ai だいぶ以前には和のテイストのマジックを海外で初めて披露された方がラスベガスやロサンゼルスで活動されていたそうですが、今はマジシャンとしてアメリカに腰を据えて、ラスベガスで活動しているのは私たちだけみたいですね。

>アメリカで認められると世界まで一気に広がりそうですね。

YuKi そうですね。そこまで行くには大変ですが。ラスベガスに住んでいる待機中のマジシャンもいっぱいですから…。難関ですよね。
それにラスベガスには世界中からいろいろな特技を持った方が集まってきますからすごいですよ。

>ちなみに1回のステージのスケジューリングはどんな感じなんでしょうか?

Ai 1回だけのステージだと大変ですよ。レンタカー屋さんにトラックを借りに行って、倉庫からイリュージョン道具を積み込むのに2時間くらいかかって、現場に移動して積み下ろしをして、そこからステージの組み立てをして、リハーサル。

YuKi それだけでもヘトヘトになるくらいの肉体労働…筋トレですね。

Ai リハーサルも、ステージによって見せ方も変わりますので、2回は通しでやって、その頃にはもう本番前。
ステージが終わった後は、また道具を倉庫に戻しに行く…。
早朝5時とか6時に準備をはじめて次の日の夜中の2時くらいまでかかりますね。

YuKi これが常設公演になると道具は置いていけるので翌日からは楽になるんです。
私たちはダンサー含めても少ない人数なので今はすごく大変ですね。

Ai and YuKiのモットーをお聞かせください。

Ai ふたりで言っていることは、夢はかなうという信念でやるということ。それと今やるべきことはとにかく今やること。 待っていても何も変わらないしチャンスも来ないのでガムシャラでもいいから突き進んでいくと何かが変わるし、チャンスも得られるし。ロサンゼルスのマジックキャッスルに出演した時も、行きたいね、と話していたところから始まって、出演したいね、と言ったことから出演もできました。今度はラスベガスに行きたいね、ていうところから始まって、時間はかかっているけど、普通の人よりも凝縮した2、3年を過ごしてきたと思います。なので信じて突き進むことかな。

YuKi やめちゃうのはすぐできるけど、やっていれば道が開けますので。

>ではおふたりが続けられる原動力は?

YuKi ひとりじゃないからできているとは思いますね。それこそひとりだとやめちゃえ、となっていると思いますけど、Aiやスタッフのみんながいるからできますね。

Ai 皆共通の信念を持っていて、夢を語り合うことも多いですけど、そこがブレないので、ストレートに進んでいけますね。

それでは最後にこのインタビューを読んでいるOKWaveのユーザーにメッセージをお願いします。

Ai and Yukiさんからのメッセージ動画はコチラ

Ai and YukiからOKWaveへの質問
Ai and Yukiからの質問動画はコチラ
質問に回答する
Ai and YuKi(アイ アンド ユーキ)

世界でも希少価値である「女性2人のエアリアル・イリュージョン・マジック・アーティスト」。
2006年11月にアメリカ・ロサンゼルスに初渡米。現在のアカデミー・オブ・マジカル・アーツ(マジックキャッスル)の当時会長Gay Blackstoneと出会い、その能力と希少価値、タレント性を認められ、Gay Blackstone推奨のトレーニングを受けることになる。
2007年1月より毎月ロサンゼルスへ渡米。
2007年3月には、日本人でも出演経験が数人しかしかいないといわれているマジックキャッスルのショーにスペシャルゲストとして初出演。その後、数回のゲスト出演の経歴・実力が認められ同年10月には正式にマジックキャッスルの会員となる。
2009年5月より、活動の拠点をハリウッドからラスベガスに移し、現在はラスベガスに在住。同年7月にラスベガス初公演を成功させ、現在は日本人特有の伝統的演出を増やしたラスベガス用のマジック・ショーを企画中。

■Ai and YuKi Website
http://ay-magic.com/

■Ai and YuKiオフィシャルブログ ラスベガスLife
http://ameblo.jp/ai-and-yuki/

alcico