OKWAVE Starsは、ここでしか読めない、俳優・女優、映画監督、アーティストへのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.765 女優 鈴木杏(映画『明日にかける橋 1989年の想い出』)

OKWAVE Stars Vol.765は映画『明日にかける橋 1989年の想い出』(2018年6月30日公開)主演の鈴木杏さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作の題材を聞いたときはどう感じましたか。

A映画『明日にかける橋 1989年の想い出』鈴木杏タイムスリップというファンタジー要素もありながら、家族の再生が描かれているので、普遍的な話と斬新さが混ざっているストーリーだと思いました。大人のファンタジーはもともと好きでしたので、そういう作品を日本でもできることを嬉しく感じました。タイムスリップする1989年は、私自身はまだ2歳でしたが、「やまだかつてないテレビ」などのビデオが家にありましたので、その時代のことは記憶の片隅にあります。

Q みゆき役についてはどう受け止めましたか。

A映画『明日にかける橋 1989年の想い出』鈴木杏過去の弟の死であったり、家族の崩壊、バブル崩壊という大変な中を生き抜いて、過去を背負いながら、家族を支えなければならないから、日々を忙しく過ごしていくことで精一杯なのかなと感じました。若い頃は能動的だったのが、そういう環境のせいなのか、いつの間にか能動さが消えて、常に受け身で、自分から行動しないでいます。このまま日々が続いていくのだろうなというところから1989年にタイムスリップをしますが、そこでも後輩たちに引っ張ってもらいながら、若い両親や自分に再会します。それで無くしてしまった自分を思い出して、今度は動き出して、家族の再生を目指すことになります。

Q 演じる上で心がけたことは。

A鈴木杏監督とは役柄について細かく擦り合わせることはしませんでしたが、1989年のTV番組などをまとめたものをいただいて当時の雰囲気を感じ取りました。それと、監督と1989年のみゆき役の越後はる香さんと私の3人でみゆきの癖を考えました。

Q 静岡県の緑豊かなところでの撮影でしたが、現地の様子などお聞かせください。

A鈴木杏この映画を一緒に作るぞ、という熱い気持ちが地元の方々にありました。本当に手厚いサポートの中、撮影することができました。食事一つとっても、野菜多めのヘルシーなケータリングを出してくださったり、ロケ中の待機場所も地元の方の家を貸していただいて、お菓子まで出していただいたり、とてもあたたかい現場でした。貴重な経験でしたし、地元の皆さんの気持ちが嬉しかったです。

Q 撮影で印象的だったことはいかがでしょうか。

A映画『明日にかける橋 1989年の想い出』鈴木杏板尾創路さんがやはりすごかったです。背中からもビシビシ伝わってくることが多くて、撮影中も完成した映画を観ても感動しました。何とも言えない板尾さんにしかないパワーですし、醸し出す、というのはこういうことだと思いました。

Q 母親役の田中美里さんとの芝居はいかがだったでしょうか。

A鈴木杏役として気持ちを作るというよりも、私自身、対面して会話をしていくうちに感情を引き出されることが多かったです。美里さんも板尾さんも、向き合って言葉を聞いているうちに気持ちを引き出されて、支えてもらいながら撮影していたと思います。

Q タイムスリップをして過去の自分と会う、ということで、過去のみゆき役の越後はる香さんとの芝居はいかがだったでしょうか。

A鈴木杏映画初出演とは思えないくらい堂々としていました。地に足がついていて、しっかりしている姿を見て、本当に頼もしいなと思いました。また、みゆきはこういう子だったんだなと、はるかちゃんを見て改めて感じたりもしました。ふとした表情はあどけないのに、年齢を感じさせない深みもあって、これからどんどんそういう深みが出てくるのだろうなと思いました。

Q 本作の撮影を通じて、この作品ならではの発見などはありましたか。

A映画『明日にかける橋 1989年の想い出』鈴木杏この映画は静岡の遠州、袋井市、磐田市、森町発で始まった作品です。できあがった映画を観た時も、この街や風景が主役だと感じました。映画づくりを通して一致団結したり、街を知ってもらうきっかけになっているのがすごくいいことだと思いました。この映画を通じて、袋井や磐田、森町のことを知ってもらえると思いますし、こういう映画がもっとあってもいいなと思いました。出演された地元の方々がイキイキとされていたのも印象的でした。

Q 見どころなどお聞かせください。

A鈴木杏家族の話が軸になっているので、男女、年齢を問わず幅広い方々に観てもらえる作品になっています。「意外と家族ってコミュニケーションが取れていない」と私も観ていて思ったので、家族に対する気づきもあるかもしれません。また、自分で考えて前に進むことの大切さに気づかされる要素もあると思います。お父さん、お母さんが観るとまた違った気づきがあるとも思いますので、いろんな人にいろんなことを感じてほしいと思います。

Q鈴木杏さんからOKWAVEユーザーに質問!

鈴木杏タイムスリップはしてみたいですか。皆さんは過去の自分に会いたいですか。
私は過去や未来の自分には会いたいとは思いませんが、親が若い頃の様子は見てみたいかなと思います。

回答する


■Information

『明日にかける橋 1989年の想い出』

映画『明日にかける橋 1989年の想い出』2018年6月30日より有楽町スバル座、8月にテアトル梅田、9月1日より静岡県内ほかにて全国順次公開。

主人公のみゆきは30代のOL。とある田舎町で暮らしている。
弟・健太が交通事故で死んでから家族は崩壊。母は病気で入院。父は会社が倒産、酒に溺れる。みゆきが両親を支え働く日々。
そんな2010年の夏のある日、夢がかなうという明日橋を渡ったことでなんとタイムスリップ!
弟が死んだ1989年に戻ってしまう。バブル全盛の時代。
そこで出会う若き日の両親と元気な弟と若き日の自分。
みゆきは、もし、この時代で健太を救うことができれば、家族を救うことができるかもしれないと希望を見出すが、その先には、様々な困難が待ち構えていた。

出演:鈴木杏、板尾創路、田中美里、越後はる香、藤田朋子、宝田明ほか
監督・脚本・編集・プロデューサー:太田隆文
配給:渋谷プロダクション

公式サイト:http://asunikakeruhashi.com/

©「明日にかける橋」フィルムパートナーズ


■Profile

鈴木杏

鈴木杏(映画『明日にかける橋 1989年の想い出』)1987年4月27日生まれ、東京都出身。
子役時代から注目を浴び、TVドラマ、映画、舞台、CFと幅広く活躍。2016年には舞台「イニシュマン島のビリー」「母と惑星について、および自転する女たちの記録」で第24回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。主な映画出演に『花とアリス殺人事件』『軽蔑』など。舞台出演では「海辺のカフカ」「欲望という名の電車」、蜷川幸雄三回忌追悼公演「ムサシ」などがある。

https://ameblo.jp/anne-al/

ヘアメイク:宮本愛(yosine.)
スタイリスト:小山よし子