OKWAVE Starsは、ここでしか読めない、俳優・女優、映画監督、アーティストへのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.837 俳優 章平(舞台『BLUE/ORANGE』)

OKWAVE Stars Vol.837は舞台『BLUE/ORANGE』(2019年3月29日〜4月28日)に出演の章平さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作出演のオファーを聞いた際はどう感じましたか。

A章平話をいただいたのは2018年の4月です。成河さんが僕の出演していた舞台『Take Me Out 2018』を観に来てくださったことがきっかけで、本作プロデューサーの江口さんに僕の出演についてお話しをされて、出演が決まりました。作品の名前や2010年の上演で素晴らしい功績を残されていることは知っていましたが、僕は作品を観ていなかったのでこれがどんなにすごいことなのか、実感はありませんでした。でも何より、精神病患者のクリストファーという役は役者としては演じ甲斐がありそうだと思いました。三人芝居なので、セリフの量も多いですし、3人の関係性を作っていくのも面白いです。僕にできるのかという不安もありましたがそれよりも楽しみだという気持ちの方が大きくて、がんばろうと思いました。
成河さんとはその僕の舞台を観に来ていただいたのが初対面でした。その後、成河さんの一人芝居『フリー・コミティッド』を観に行かせていただいて、演出をされていた千葉哲也さんとそこで初めてお会いしました。

Q 台本を読まれて作品の印象はいかがでしたか。

A章平2010年の初演の台本と今回の台本それぞれを読ませていただきました。精神病院が舞台の作品ですが、精神病の境とは何なのだろうと思いました。僕自身、以前から思うところがありましたが、誰しも気分の浮き沈みがある中で、感情の起伏の幅のどこからが病気なのかと、それをこの作品で突きつけられました。
初演は直訳に近い感じですが、今回の台本は小川絵梨子さんがご自身の解釈も多く入れてくださっています。翻訳作品のすごく難しいところですが、役者のセリフが原文でどうなっているのか気になるので僕はいつも原文も取り寄せて参照しています。近い表現に翻訳されていたとしても、英語のネイティブにしか分からない表現もあるからです。原文と読み比べることで、小川さんの翻訳のすごさを感じています。小川さんは一緒にディスカッションしてくださるので、セリフの翻訳の意図を質問すると明確な答えが返ってきます。

Q 演じるクリストファーの役をどのように受け止めましたか。

A章平(舞台『BLUE/ORANGE』)章平最初はなかなか掴めませんでした。クリストファーは何をするのか分からない、動悸を隠す芝居を作りたいと思っていました。そこがなかなか掴めなかったのですが、台本の構造や関係性を壊さなければ何でもありだ、ということに千葉さんや成河さんからアドバイスをいただく中で気づきました。今まで僕は、その人間の根底にあるものと相手との関係性との中で役の感情を作ってきました。今回はその可能性が無限にあるので、何でもあり、ということにすごく気持ちが楽になりました。それを認識できてから役が掴めてきました。

Q 稽古の進め方についてはいかがでしょうか。

A章平演出家が演出だけする場合と違って、演出の千葉さんは芝居に参加しますので、役者の気持ちに通じる助言をしていただけます。変に肩肘張らなくて良い状況を千葉さんも成河さんも作ってくださるので、稽古をしていて楽しいです。

Q 舞台を客席が挟むようなステージ構造とのことですね。

A章平役者を観察する、という千葉さんの意図で舞台の両側に客席が作られています。両方から観られることで、死角がなくなるので、作品のテーマとも合っていると思います。僕が出演した『Take Me Out 2018』も同じDDD青山クロスシアターで“はさみ舞台”でした。そちらはアメリカの大リーガーのロッカールームの話で閉鎖的な空間を作りたいという意図でした。お客さんからの圧を感じながら演じたので、今回も似たようになるのかなと思います。

Q どんなところが見どころになってくるでしょうか。

A章平舞台は精神病院ですが、人間誰しもが持っているものが題材になっています。ベテラン医師と研修医がいて患者がいる、という関係性についても、それが上司と部下、先輩と後輩の関係であったり、どの業界にも通じると思います。セリフには精神病の専門用語も出てきますが、関係性はシンプルですので、それを自分の環境に置き換えて観ていただけると思います。

Q ご自分では演じる上で、どんなところを大切にしたいですか。

A章平「何でもあり」と言いましたが、クリストファーなりの思考のつながりは絶対にあるはずなので、それを理解することを絶対にやめてはいけないと思っています。今回は公演数も多いですし、クリストファーを生ききる上で、台本の構造や関係性を崩さないことが前提ですが、あらゆる可能性を考えながら演じていきたいです。その上で、成河さん演じるブルースと千葉さん演じるロバートとの関係性を見せていきたいです。

Q 普段から舞台に立つ上で心がけていることはありますか。

A章平僕の理想としては、水になりたいなと思っています。液体、固体、気体、どれにでもなれて、色に染まることもできる、そんな役者でいたいです。そのためにはどの現場でもまずフラットな自分になって、その場にいるだけでいい、というところまで作り上げたいと、どの舞台に出演する時も考えています。

Q 章平さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A章平『BLUE/ORANGE』は演劇を観たことがなくても楽しめる作品だと思います。人間誰しもが持っている普遍のものを捉えた作品です。人種差別という話題も出てきますが、多面的に受け止めていただいて、みんなと共有したり意見をぶつけ合ってもいいですし、いつまでも自分の中で考えてもいられる作品です。三者三様の意見を楽しんでいただければと思います。

Q章平さんからOKWAVEユーザーに質問!

章平僕は舞台や映画、ジャズのライブを観に行く時、五感で感じたいので、会場の中では半袖になったり袖をまくって観ます。皆さんが観劇や映画鑑賞などの際に必ずする大事なことを教えてください。

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■Information

『BLUE/ORANGE』

舞台『BLUE/ORANGE』2019年3月29日(金)~4月28日(日)DDD青山クロスシアター

ロンドンの精神病院。
境界性人格障害のために入院していたアフリカ系の青年クリストファーは、研修医ブルースによる治療を終えて退院を迎えようとしている。
しかしブルースには気がかりなことがあり、退院させるのは危険だと主張していた。
上司のロバート医師はそれに強く反対し、高圧的な態度で彼をなじる。
納得のいかないブルースはクリスへの査定を続け、器に盛られたオレンジの色を問う。
彼はそのオレンジを「ブルー」と答えた。

作:Joe Penhall
翻訳:小川絵梨子
演出:千葉哲也
出演:成河 千葉哲也 章平

アフタートークショー:登壇者 成河 千葉哲也 章平
4月7日(日)13:00回、14日(日)13:00回、21日(日)13:00回
※該当開催日時のチケットをお持ちのお客様はどなたでもご参加頂けます。
※ご参加の際は、必ずご自身のお席にお座り頂きますようお願いいたします。
※登壇者は予告なく変更になる可能性もございますので、予めご了承ください。

製作・主催:シーエイティプロデュース
予約・お問い合わせ:チケットスペースTEL:03-3234-9999

https://www.stagegate.jp/


■Profile

章平

章平(舞台『BLUE/ORANGE』)1991年4月28日生まれ。
2014年に出演したミュージカル『テニスの王子様2ndシーズン』での河村隆役を通し、パワフルな演技に注目が集まる。16年の『Take me out』(演出:藤田俊太郎、製作:シーエイティプロデュース)では、 カミングアウトしたゲイのメジャーリーガーという難解な役どころを熱演し好評を博す。以降、舞台を中心に活躍の場を広げている。
主な出演作品に、舞台『弱虫ペダル』(15)、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(16)、『スーツの男たち』、 『錆色のアーマ』、『ピーターパン』、『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』(17)、『Take Me Out 2018』、 『二十日鼠と人間』(18)など。

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