OKWAVE Starsは、ここでしか読めない、俳優・女優、映画監督、アーティストらへのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.868 俳優/アーティスト 古舘佑太郎(映画『アイムクレイジー』について)

OKWAVE Stars Vol.868は映画『アイムクレイジー』(2019年8月24日公開)主演の古舘佑太郎さんへのインタビューをお送りします。

Q 本作主演のきっかけについてお聞かせください。

A古舘佑太郎(映画『アイムクレイジー』)古舘佑太郎何年か前に、共通の知人を通して工藤将亮監督が僕と話したいとのことでお会いしました。その当時はバンドを続けながらも役者を始めた頃で、監督からは僕を主演にした映画を作りたいと仰っていただきました。話していて監督と共通する部分がたくさんあったので「ぜひやりたいです」という話をしましたが、その時に上がったタイトルは権利関係で撮ることができずに話が流れてしまいました。それから1年くらい経って、監督から「完全オリジナルで撮りたいものがある」という今回のお話をいただいて実現しました。

Q 本作の題材についてどう感じましたか。

A古舘佑太郎お互いに好きな小説が共通していたりするので、この台本を読んだ時には、監督が描きたいことを感じることができましたし、撮影が始まるのが楽しみでした。

Q 演じたミュージシャンの佑樹役についてお聞かせください。

A古舘佑太郎(映画『アイムクレイジー』)古舘佑太郎佑樹は自分と通じる部分もたくさんありますが、自分が失ってしまった部分をずっと貫いているとも感じました。佑樹の向こう見ずで、器用になりきれないところは、僕が大人になる過程でなくしたところだと思います。演じる上ではそんなに作り込んだりはせず、違う人物になろうという感覚はそんなにはなかったです。監督とは根幹の部分で共有できていたので、細かなところで何かを言われることもあまりなかったです。

Q 共演者についてはいかがでしたか。

A古舘佑太郎桜井ユキさんは僕がどんなに低いトーンでいても、それをフラットに戻していただくことが多かったです。役柄的には桜井さんの演じた美智子役の方が背負っているものが大きいと思いますが、そのことでいじけたりくじけたりするよりも、気丈に振る舞うところが印象に残りました。
曽我部恵一さんはやはり声がいいです。曽我部さんの声で台詞を言うだけで、多分演じようと思ってやっていなくても、空気を持っていってしまうのがすごいなと思いました。

Q 撮影を通じて印象的な出来事などはありましたか。

A古舘佑太郎最後のシーンでカットがかかった後の自分の行動が使われていたのが意外でした。全く芝居をしていない部分がすんなりと入ってきて思わず「監督すごいな」と感じました。

Q 渋谷の街なかでの撮影はいかがでしたか。

A古舘佑太郎大変といえば大変でした。周りの音もそうですし、通行人の方が映像の中に入ってきてしまいますので、ライブ感がある撮影でした。僕はもともと東京の人間ですし、どちらかといえば新宿よりも渋谷の方が親しみがあるので、そんな慣れ親しんだところで撮影しているのは変な感覚にもなりました。

Q 演奏シーンについてお聞かせください。

A古舘佑太郎(映画『アイムクレイジー』)古舘佑太郎曽我部さん、桜井さんとのセッションのシーンはまさにその場で、本当に即興で作っていったので、やっていても面白かったです。
佑樹のラストライブのシーンは、2日連続で徹夜での撮影で、肉体的にも精神的にもしんどい状態でやっていました。僕自身も普段バンドをやっているのでライブハウスにいることも多いですが、あれだけ長い時間ライブハウスにいるのは人生で初めてでした。きっといまあの場所に行っても空気を感じれば撮影当時のことを全部思い出せるくらいだと思います。自分が音楽をやってきたからこその難しさもありましたが、そのやってきた何かが出せたと思います。

Q 佑樹のラストライブでも披露される主題歌「LONELINESS BOY」はどのように作りましたか。

A古舘佑太郎(映画『アイムクレイジー』)古舘佑太郎自分がバンドで制作している流れの中で作った曲で、映画の内容に合わせたわけではないですが、ちょうど自分が作りたかったものが『アイムクレイジー』に合うだろうなと、作っている時から思っていました。

Q 本作主演を通じて、何か新しい発見はありましたか。

A古舘佑太郎撮影当時、僕は長編での主演経験がなかったので、本作を通じて主役と脇役の違いを感じました。脇役が主役を支えるということもありますが、いざ主演してみると、主演だからと自分ばかり盛り上げていてもダメだということも分かりました。

Q “人生には、選ばなければいけない瞬間がある”というオスカー・ワイルドの詩が度々出てきますね。

A古舘佑太郎これまでにもそういう瞬間がありました。選択肢が多い時はいいんですが、二者択一だとたいてい間違った方を選択してしまうタイプなんです。そんな人生で選ばなければいけない瞬間はだいたい二択なので、難しいなと感じていました。でもその瞬間は一回ではなく何回もあるとも思っています。

Q 古舘佑太郎さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A古舘佑太郎僕も監督も、音楽や小説や映画に救われてきましたし、そういう自分を形成するものが似ていて、この作品もそんなところから作り上げていきました。物事を続けていくことの難しさ、慣れていくことへの嫌悪感、そういうものに対する苛立ちを、僕以上に監督がぶつけたかったんだろうなと感じています。広く浅くよりも、強烈に刺さってほしいという気持ちで取り組みました。観ていただいた方からそんな仲間が見つかればいいなと思います。

Q古舘佑太郎さんからOKWAVEユーザーに質問!

古舘佑太郎皆さんが恋愛をどうスタートさせているのかを知りたいです。
とくに20代以降の大人の恋愛の始め方をお聞かせください。

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■Information

『アイムクレイジー』

映画『アイムクレイジー』2019年8月24日(土)よりシアター・イメージフォーラム他、全国順次公開

くだらない曲ばかりが売れる世の中に嫌気がさしたミュージシャンの佑樹は音楽の道を諦めようとラストライブの日を迎えていた。バイトに向かう途中、交通事故に遭った佑樹は作曲家の美智子と広汎性発達障害を持った息子・健吾と出会う。バイト先の店長から強引に健吾の子守をさせられたことをきっかけに佑樹は親子と深く関わっていく。かつての仲間の活躍、元カノの妊娠、理想と現実の狭間で時に激しく周囲に苛立っていた佑樹だったが、自分の思い通りにはいかない日々の中、明るく振る舞う美智子の姿を見て佑樹の中で何かが動き出す。

古舘佑太郎 桜井ユキ / 曽我部恵一
佐々木聖輝 中田絢千 田本清嵐 岩谷健司 人時

監督・脚本:工藤将亮
配給:シンカ

http://synca.jp/iamcrazy/

PG12

(C)2019ザフール&スタッフ


■Profile

古舘佑太郎

古舘佑太郎(映画『アイムクレイジー』)1991年生まれ、東京都出身。
2008年、自身が率いるロックバンドThe SALOVERSを結成。2010年EMIミュージック・ジャパンの新人発掘レーベル・Great Huntingの第一弾アーティストとしてデビューし、青春の生き様を鮮やかに映し出すバンドとして高い評価を受ける。2015年秋よりソロ活動を開始し、舞台、映画、ドラマ等で俳優としても活動中。2016年11月9日に、ソロとしての1stフルアルバム『BETTER』をリリース。2017年5月には新たなバンド「2」(ツー)を始動。俳優業では連続テレビ小説「ひよっこ」(17/NHK)やBS時代劇「赤ひげ」(17/BSNHK)のレギュラー出演をはじめ、映画『笠置ROCK!』 (17/馬杉雅喜監督)『アイムクレイジー』の2本で主演、『ナラタージュ』(17/行定勲監督)への出演など注目を集めている。主演映画『いちごの唄』(19/菅原伸太郎監督)が公開中。

http://www.yutarofurutachi.com/

スタイリスト:古川 順一
ヘアメイク:川島 享子