OKWAVE Starsは、ここでしか読めない、俳優・女優、映画監督、アーティストらへのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.872 女優 中村ゆり(映画『影に抱かれて眠れ』について)

OKWAVE Stars Vol.872は映画『影に抱かれて眠れ』(2019年9月6日公開)に出演の中村ゆりさんへのインタビューをお送りします。

Q 台本を読まれた印象をお聞かせください。

A映画『影に抱かれて眠れ』中村ゆり主人公の硲冬樹は絵の才能がすごくあってお金も持っているのに、アウトローのような生活を送っています。やりたくても簡単にはやれない人生を送っているので、きっと男の人が憧れるような、男のロマンなのかなと感じました。
それと、すごく艶っぽい映画だとも思いました。和泉聖治監督とは「最も遠い銀河」というドラマでご一緒したことがあります。それまでの和泉監督のイメージは「相棒」のような無骨な感じなのかなと思いましたが、そのドラマでは男女の機微をすごく艶っぽく撮られていたのが印象的でした。今回は男性たちの話ですが、私はその部分を担える役だったので、和泉監督なら男女の繊細な部分を撮ってくださるのだろうなと思いました。

Q 響子役をどう受け止めましたか。

A中村ゆり主人公の“冬さん”の出自があまり描かれていない中で、彼がどういう人生を歩いてきたのだろうと考えて、いま一番愛している存在である響子と純愛を貫いているのは母親のことで何かあるのかな、と想像しました。それで響子は彼にとって、母親でもあり、娘でもあり、女でもある、そういう見え方ができるといいなと思いました。響子は余命わずかということで、彼にとっては一瞬の幻のような存在でもあるので、少し現実にいないような見え方でもいいのかなとも思いました。いい意味で舞台となっている横浜・野毛の町に馴染まないように、異質な存在にしようと思いました。

Q 加藤雅也さんとの共演はいかがでしたか。

A映画『影に抱かれて眠れ』中村ゆりお互いに関西出身ということと、雅也さんがとても優しくて気さくで丁寧な方だったのが有り難かったです。撮影前は実際の私たちの年齢差があるので、冬さんと響子が変な関係に見えないかと危惧しましたが、始まってみるとそんなことはなかったです。雅也さんは本当に美男子といった方ですが、年齢を重ねられてこういう作品に出逢われたのだろうなと、本当に素敵な年の取り方をされているなと感じました。あらすじだけ読むと男性たちの男臭い雰囲気が目立ちますが、雅也さんの透明感があるからこそ原作の世界観が成立しているのだろうなと思いました。

Q 現場の様子についてお聞かせください。

A中村ゆり監督はご自分の撮りたいものが明確で、とても早かったです。ちょっと違うと感じられた時には一緒に話していただけるのでとてもスムーズでした。
映画の舞台の横浜は、結構好きなので遊びに行くことが多くて、野毛にも何度か行ったことがありました。ノスタルジックなものと現代的なものがあって魅力的な所だと思います。

Q 撮影で印象的だったことはいかがでしょう。

A中村ゆりプラトニックな男と女が描かれていますが、お互いが何に惹かれているのかを考えるのは面白かったです。この主人公の独特な美学のようなものには考えさせられました。

Q 作品全体では男たちのハードな展開も繰り広げられますが、映画全体をご覧になって感じたことは。

A中村ゆり松本さん、AK-69さん、若旦那さんと、音楽をされる方はお芝居も上手だなあと(笑)。内容としては教会のシーンが切ないなと感じました。この映画での物語が動いていくアウトローたちと弱者の密接な関係にも考えさせられました。

Q 女性目線での見どころはいかがでしょう。

A中村ゆりビジュアルはすごく男っぽい作品だと思われがちですが、女性の描き方は響子にかぎらずとても繊細です。いま周りを見回してもあまりいないような、いい意味での強い男が出てくるので、女性はキュンとするんじゃないかと思います。

Q 本作を通じて新しい発見などはありましたか。

A映画『影に抱かれて眠れ』中村ゆり響子も男の理想だと思うので、敬礼ポーズでお別れの挨拶をするシーンや、「お腹が空いたぞ」という言い方とか、男性はこういう女性が好きなのかなと思いました(笑)。和泉監督もロマンチックな方なので、偶像的な表現が多かったと思います。原作の北方謙三先生も監督と同年代で、いまよりも破天荒な時代を生きてこられた方々が映画でコラボされるのはいいなと感じました。あの世代の方々ならではの美学が描かれているんだと思います。

Q 中村ゆりさんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

A中村ゆりこの映画に出てくる人たちは決して善人ばかりではありませんが、今の時代、品行のようなものが重要視される中で、一つの生き様としてとても魅力的なものになっていると思います。そういうところを楽しんでいただけたらと思います。私の役も家庭がある身なので言ってみれば悪いことをしてはいますが、人はいつも完璧に生きていけるわけではないですし、彼女は自分で責任をとったと思います。そんな生き様が面白いと思います。

Q中村ゆりさんからOKWAVEユーザーに質問!

中村ゆり最近、知人から“晩柑”をいただいて、とても美味しかったです。晩柑は生産地が限られているそうです。そういったあまり知られてなかったり、新しい品種のフルーツのおすすめを教えてください。

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■Information

『影に抱かれて眠れ』

映画『影に抱かれて眠れ』2019年9月6日(金)全国順次公開

硲冬樹は、横浜でいくつかの酒場を経営する画家。毎晩のように自転車で店を巡回し、したたかに飲む。一方、画家としての才能は内外に名を知られる存在でもあった。そんな冬樹の平凡な日常が狂い始める。ある日、冬樹を兄貴と慕う岩井信治が傷を負って冬樹のもとに転がり込んできた。信治は、冬樹の店を辞めた後、NPOの慈善団体“碧の会”の一員となって、横浜の街の闇に飲み込まれた女の子たちを救い出す活動をしていた。一人の未成年の女子を救うために窮地に追い込まれていた信治に冬樹は手を貸してしまう。そんな冬樹を守ろうとする店のバーテンダー辻村。男たちの抗争に巻き込まれようとする中、冬樹は純愛を貫く人妻・永井響子の余命を知らされ、響子への愛を絵に描き写したいという思いが込み上げる。仲間を守るため、愛を貫くため、冬樹が下した決断とは。冬樹の周辺の人間模様が複雑に交差するなか、果たして冬樹の人生はどんな終着点を迎えるのか・・・。

加藤雅也
中村ゆり、松本利夫、カトウシンスケ、若旦那
熊切あさ美、山口粧太、中山こころ
余貴美子、火野正平
AK-69

原作:北方謙三「抱影」(講談社文庫刊)
監督:和泉聖治
主題歌:クレイジーケンバンド「場末の天使」 (ダブルジョイ インターナショナル / ユニバーサル シグマ)
配給:BS-TBS

http://kagedaka.jp/

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■Profile

中村ゆり

中村ゆり(映画『影に抱かれて眠れ』)1982年3月15日生まれ、大阪府出身。
2007年、映画『パッチギ!』の続編『パッチギ!LOVE&PEACE』のヒロイン、キョンジャ役に抜擢され、全国映連賞女優賞ならびに第3回おおさかシネマフェスティバル新人賞を受賞。以降、ドラマ・映画・舞台と幅広い分野で活躍している。近年の出演映画に『ディアーディアー』主演(15)、『ハッピーランディング』(15)、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)、『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(17)、『増山超能力師事務所 激情版は恋の味』(18)、『愛唄 -約束のナクヒト-』(19)などがある。

http://www.alpha-agency.com/artist/-yuri-nakamura.html
https://www.instagram.com/yurinakamurawoori/?hl=ja