OKWAVE Starsは、ここでしか読めない、俳優・女優、映画監督、アーティストらへのインタビューと、彼らからの「質問」に「回答」できるOKWAVEの特別企画です。

Vol.881 ANARCHY、優希美青(映画『WALKING MAN』について)

OKWAVE Stars Vol.881は映画『WALKING MAN』(2019年10月11日公開)ANARCHY監督と本作出演の優希美青さんへのインタビューをお送りします。

Q この映画の企画の経緯をお聞かせください。

AANARCHY映画は好きでよく観ていて、自分も作りたいという思いを漠然と持っていました。漫画家の髙橋ツトムさんに相談したところ「どうせ作るなら自分でやれば」と言われて、できるものなのかなと半信半疑でしたが、挑戦しました。相談した時点では何も決まっていなくて、ここまでたどり着くまでに3年半かかりました。台本を作るのにも1年かかっています。

Q 題材や台本についてお聞かせください。

A映画『WALKING MAN』ANARCHYあまり話すのが上手ではない子が音楽と出会って、ラップを通じて成長していくという骨子は早期からイメージしていました。脚本の梶原阿貴さんがそれに沿って書いてくれました。

優希美青台本を読んで、人が変わっていく姿に背中を押される人が出てくるんじゃないかと思いました。変わりたいと思っている人はたくさんいるだろうし、私もそう思っている時期がありました。そんな人たちの背中を押せるものになったら嬉しいなと。お金がないから何もできないとか相手にしてもらえないといった、辛くて重たい現実もあるだろうし、本当はやりたくないアルバイトでも、お金がないから生きるためにしなければならないということを、この台本から知ることができて、勉強にもなりました。

Q キャステイングについてはいかがでしょうか。

AANARCHY優希さんは演技を見させていただいて、ウラン役ができると直感できました。優希さんに限らず、キャストの方々に心配することはなくて、撮影が始まってからもとくに言うこともなく、完璧でした。優希さんからもとくに役についての相談はなかったです(笑)。リハーサルの時点でウランに見えていたのでお任せしていました。

Q ではウラン役をどのように作っていきましたか。

A優希美青(映画『WALKING MAN』優希美青ウランの、お兄ちゃんをウザく思う感覚がわからなくて、その感情をどう作るか悩みました。ウランはある意味、わがままな子です。いままでいろんなことを我慢してきた分、お母さんが怪我で意識が戻らない状況で不安も一気に来て、違う道にいってしまうので、グレてしまうような面があるのかなと思いました。

ANARCHY主人公があまり喋らない分、優希さんの演技が重要になってきます。そこを表現してもらえたかなと思います。

優希美青ウランはお兄ちゃんにキツく当たってしまいますが、それがアトムを変えるきっかけにもなったのかなと私は思っています。

Q アトム役の野村周平さんについてはいかがでしょう。

AANARCHYアトム役の演技だけなら俳優さんならできるだろうなと思いましたが、人前に立ってラップをやるには、ラップというものを知っているかどうかやセンスが問われます。短い期間で教えられるものではないので、それを知っている人がいいと思いました。野村くんがラップを好きで歌えることも知っていたので、その心配なく彼に任せられました。ステージでラップを歌ったことはなかったので、そこは一対一で練習もしましたが、元々彼が持っているものを引き出せたくらいで、苦労はなかったです。

優希美青周平さんとは以前に映画『ちはやふる』で共演していて、「困ったことがあったら何でも言ってね」と言っていただいて、頼れるお兄ちゃんの様な存在でした。実際はそんな存在なのにお芝居になると無視したり辛い言葉をぶつけたりするのが心苦しかったです。本当に悲しそうな表情をされるので、心の中でごめんなさいと思いながら演じていました。

ANARCHYその割にはアドリブで「邪魔!どいて!」とか言っていて、すごいなと思いながら見てました(笑)。

Q 初監督の現場はいかがだったでしょうか。

AANARCHY(映画『WALKING MAN』)ANARCHY正直な話、撮り始めの頃はパニック状態でした。専門用語は飛び交っているし、どうやって撮っていくのか、学ぶ気持ちでやっていきました。最後まで勉強しているような感じで吸収させてもらったので、スタッフや俳優陣に救われたなと思っています。

優希美青スタッフさんにも「僕はこう思いますが、どうでしょうか」とすごく謙虚で、人の良さがにじみ出ていました。現場がピリッとしているときも、監督が中心にいると、場を落ち着かせるような雰囲気を出してくださっていたので、穏やかで楽しい現場でした。

ANARCHYそれしかできないなと思っていました。いい空気で少しでも楽しくみんなには仕事をしてほしいなと。その思いだけでした。
カット割りさえもわからないところから始めたので、最初は教えられたことの方が多いです。最後の方には「こう撮りたい」というものが見えてきて、自分でもできるようになりました。

Q クラブでのラップバトルのシーンはいかがでしたか。

AANARCHYあそこは本領発揮しました(笑)。“俺のホーム”という感じで、撮りたい映像も僕の中で見えていましたし、撮影時間が短かった苦労はありますが、ラップのところは自信をもってできました。

Q 思い出深いシーンや撮影エピソードなどお聞かせください。

A優希美青アトムがあまり喋らない役だからか、周平さんはたくさん喋りたかったようで、段取りのときにアドリブでどんどん話してきたので、やっぱり喋りたいんだろうなあと思いながらアドリブで返していたやり取りが楽しかったです。

ANARCHY彼は役以外の時にやたらと喋っていたね(笑)。

Q アトムはWALKMANとカセットテープからラップに出会います。その狙いについてお聞かせください。

AANARCHYカセットテープ用のWALKMANと聞くとその当時を知っている人からすると古く感じるかもしれませんが、それを知らない20歳前後の子が新しいものだと思って取り入れているのを見て面白いなと思っていました。他にも80年代の尾崎豊のファッションを格好いいと取り入れていたり、一周回った感覚があります。僕らの世代はカセットでヒップホップを聴いていたので、WALKMANはヒップホップの象徴でもあるんです。映画のタイトルもダブルミーニングですがそこからつけました。

Q 本作を通じて一番の学びは何だったでしょう。

A映画『WALKING MAN』ANARCHY全部が学びでした。撮影しているときは編集のことまで考えがおよばなかったので、編集している時に、あと5秒カットを遅らせればよかったと感じたり、無言のところも次につながるんだと気づいたり。こうすればよかった、と思うところがあるので、次の映画の台本を作り始めています。髙橋ツトムさんと梶原阿貴さんを呼び出して相談したら「まだ公開もしていないのにお前は病気か」と言われてしまいました。でも、学んだ分、忘れないうちに次のものを作りたい気持ちが大きいです。映画という魅力に取り憑かれた感があります。

優希美青私はこの映画でラップが好きになって、試写を観たあとの関係者の方々への挨拶もラップでしようかと思ったくらいです(笑)。ラップはストレートに歌詞を書かれていて心にバンっと入ってくるので素敵だなと思いました。

Q 監督が手掛けた主題歌「WALKING MAN」についてお聞かせください。

AANARCHY僕は普段は自分以外の気持ちをゴーストライターのように書くことはできませんが、台本から関わっているのでアトムの気持ちはわかっていたので、アトムの気持ちで書く苦労はあまりありませんでした。野村さんが歌う「Promise」もですが、最後の答え合わせのように映画を踏まえて作ることができました。ただ、ラッパーが撮っている映画で、楽曲が良くなかったら、この映画も失敗になってしまうので、そういうプレッシャーはありました。

優希美青主題歌「WALKING MAN」も、周平さんが劇中で歌っている「Promise」もいいなと思って、早く配信されないかなと思いながら聴いていました。

ANARCHY僕は「Promise」を聴いて泣いてくれるシーンの芝居を撮りながら思わず泣いてしまいました。

優希美青私もライヴのシーンで、「Promise」の歌詞からアトムが思っていることやウランへの気持ちが伝わってきて、自然とウランになりきってその場にいました。

ANARCHY一発でウランに入りきっていて「女優はすごい」と思いました。でも、そういう曲が書けてよかったです。ステージで歌うことは簡単なことではないので、野村くんもなかなかできないことをやってくれています。

Q ANARCHY監督、優希美青さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!

AANARCHY僕はこの映画を、年齢は関係なく、夢がまだ見つかっていない人や、自分が何者かまだわかっていない、何をしたらいいかわからない人たちに、観てもらえたらと思います。夢を見つけること自体が簡単なことではないと思っていますし、夢を見つけたらちゃんとその夢を大事にしてほしいです。この映画と同じように、一歩踏み出さないと始まらないし、ゴールに近づかないので、夢を見つけたことを誇りにして、一歩踏み出す勇気になればと思います。ピュアな気持ちでまっすぐ観てもらえたらと思います。

優希美青変わりたいと思っている人にぜひ観ていただきたいです。何か背中を押すきっかけになると思います。ラップを知らない方でもこの映画を観たら私みたいにラップにハマっちゃうと思います。ラップの良さにもぜひ気づいてもらえたらと思います。

QANARCHY監督、優希美青さんからOKWAVEユーザーに質問!

ANARCHY皆さんが新しくチャレンジしたいことは何ですか。

優希美青私は御朱印集めにハマっているので、おすすめの寺社を教えてください。先日は仙台までもらいに行ったので、いろいろなところを知りたいです。

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■Information

『WALKING MAN』

2019年10月11日(金)全国ロードショー映画『WALKING MAN』

川崎の工業地帯。幼い頃から人前で話すことも笑うことが苦手なアトム。
極貧の母子家庭で、母と思春期の妹ウランと暮らしながら、不用品回収業のアルバイトで生計をたてる日々を送っていた。
ある日、母が事故にあい重病を負ってしまう。
家計の苦しさから保険料を滞納していた一家に向かって、ソーシャルワーカーの冷淡な声が響く。
「自己責任って聞いたことあるでしょ?なんでもかんでも世の中のせいにしちゃダメだからね」。
毎日のように心無い言葉を投げつけられるアトムだったが、偶然ラップと出会ったことでバカにされながらも夢へと向かっていく。

野村周平 優希美青 柏原収史 伊藤ゆみ 冨樫真 星田英利 渡辺真起子 石橋蓮司
監督:ANARCHY
配給:エイベックス・ピクチャーズ

https://walkingman-movie.com/

©2019 映画「WALKING MAN」製作委員会

『WALKING MAN THE ALBUM』

『WALKING MAN THE ALBUM』2019年10月9日(水)より発売中
アーティスト: V.A.
形態: CD/ダウンロード/ストリーミング
レーベル: 1%
商品番号: 1PCT-1005

日本を代表する人気ラッパーANARCHYが初監督で挑む10月11日(金)ロードショーの完全オリジナル映画『WALKING MAN』を記念して制作されたコンピレーション・アルバム。映画の主題歌 ANARCHY「WALKING MAN」 (Prod. Ava1anche) をはじめ、映画にも登場するWILYWNKAは仙人掌とタッグを組んだ新曲「U&ME」、YENTOWNからDJ U-LEEプロデュースによるMONYPETZJNKMNの新曲「Yeah We Do」、LEON FANOURAKIS、BANK SOMSARRTによる新曲「アドレナリン」を収録。また、このアルバムのために企画されたコンテスト受賞者6名(Kvi Baba、CREATURES、ESSENCIAL、RICK NOVA、RINOH、AMAYA)の楽曲を含む全10曲を収録。


■ProfileANARCHY、優希美青(映画『WALKING MAN』)

ANARCHY

京都・向島団地出身。
父子家庭で育ち、荒れた少年時代を経て逆境に打ち勝つ精神を培い、成功への渇望を実現するため、ラッパーとして活動することを決意。2005年のデビュー以降、異例のスピードで台頭し、京都のみならず日本を代表するラッパーの地位を確立。2014年にはメジャー・デビューを果たし、更にスケールアップした存在感でリスナーを魅了している。

http://avex.jp/anarchy
https://twitter.com/anarchy_jp

優希美青

1999年4月5日生まれ、福島県出身。
2012年、第37回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを受賞。13年、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」に出演し注目を集め、ドラマ、映画で活躍。主な出演作に『ちはやふる-結び-』(18/小泉徳宏監督)、『ママレード・ボーイ』(18/廣木隆一監督)、『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』(19/小林聖太郎監督)、『うちの執事が言うことには』(19/久万真路監督)、『GOZEN-純恋の剣』(19/石田秀範監督)などがある。

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